軍事・安全保障

 

  

      最新の更新は 船中発策Ⅱ まで  

  

  予備役の充実と郷土防衛隊構想。同盟を充実して日本の


  米軍基地を海陸空軍と海兵隊の4つに縮小整理


  情報部門を統合管理する情報庁の創設。


  原発警備を厳重に自衛隊へ移管

 


旧 軍事・安全保障 その1

旧 軍事・安全保障 その2

項目

西ドイツの予備役と冷戦の終結

ソ連の北海道分断を救った人々
  追記

 護衛艦”いずも”進水

兵器の安全と基地

郷土防衛隊構想

更新 郷土防衛隊構想



枝野幸男さんの憲法9条の条文

ソフィン戦争 隣国が大国である小国の運命

原発警備

シリアの化学兵器

シリアの化学兵器その2

軍の規律維持

2014年 大晦日の老人性躁鬱・脱走兵の処遇  アメリカの場合
 
軍法会議

古くからある新しい税

イプシオンロケットと核先制不使用条約

本当に怖いのは?

本当に怖いのは その2 スパイク対艦ミサイル

日本の対艦ミサイル

偶発戦争危機高まるか

戦後中国の戦争

工藤俊作・竹内一・  高橋伊望の責務

自衛隊のいじめと工藤俊作


海上自衛隊と航海科の充実

海上自衛隊と航海科の充実 その2

映画 永遠のゼロ

上原良司氏の特攻

アルゼンチン海軍観戦武官の証言

観戦武官

中国バブル崩壊と対外戦争

 欧州の民族自決

鎮遠・長崎事件

爺爺の集団的安全保障
 
米国退役軍人省

集団的自衛権の2の議論

英国から見た太平洋戦争

戦後の掃海作戦

道徳的憤怒の戦争

常勝寺

ポーランド近代史

ポーランドとシラフタ

零戦展示

ガリポリの戦いとトルコの近代化

エルトウールル号の日本訪問

映画 海難1890

多民族国家・マレーシア

ドイツの敗戦処理と北方4島

2014年 大晦日の老人性躁鬱・脱走兵の処遇  アメリカの場合
 
 追補

緊急提言
安倍首相の安全保障法案 強行採決の前に

  追記 開戦委任法
  
防衛省の武器調達

追補
   
シャルリー・エブドと筑波大事件

デンマークのテロに想う

神風とサンゴ密漁船

警備・巡視母船の建造

自衛官と軍用犬の命

映画 イミテーションゲーム
 追記 ポーランドによるエニグマ解読

F2B戦闘爆撃機の復帰
 追補
渡部陽子さんによる

新たな日米防衛協力のための指針・2015年

オスプレイの横田基地配備

チューズデーに逢うまで

ナチス 全権委任法
 追記
  
徴兵制
  
文民統制 その1

文民統制 その2

防大任官拒否と改革

テロは怖いのか?

 追記 パリテロの追悼

 追記2
   
映画 ドローン・オブ・ウオー

緊急提言  国連軍創設

陸軍桶川飛行学校
練習機での特攻

観戦武官

妻との特攻
 谷藤徹夫・朝子

いよいよ来た!戦時船員徴用
   
第2次大戦中の航空機の生産とその低下の真の原因

真珠湾の真実

コヴェントリ-爆撃

格安・安全保障4.1案

マッカラム覚書

ル-ズベルトとコミンテルンの戦略のすごさ  中西輝政氏による

軍事ジャ-ナリスト・神浦元彰氏が亡くなられました

大和ミュ-ジアム

彗星夜襲隊 美濃部正少佐

首相辞任の覚悟表明

第2次大戦 中立国スイス

奇兵隊の強さ

映画 スノ-デン

敵基地攻撃能力の前に

追記

 

第2次朝鮮戦争の米国開戦準備とは

宮古島への自衛隊配備

かの国への格安武器戦術  兵頭ニ十八さんによる

海軍艦船との衝突事故 まとめ

トリップワイヤ-と尖閣   兵頭二十八による

米中間大陸間弾道ミサイル密約

映画 ハクソ-・リッジ

北朝鮮問題 まとめ

失敗の本質

映画 ダンケルク

江田島 旧海軍兵学校を訪ねて

不死身の特攻・佐々木友次  鴻上尚史著

日本は「勝利の方程式を持っていた」 茂木弘道

米国 JBB355 作戦計画 

レンドリ-ス対ソ支援と日本

海軍大戦略・海上決戦主義と艦隊保全主義

日本の軍隊の致命的欠陥

朝鮮半島再考

米朝交渉・INF条約破棄・イ-ジス・アショア

新元号発表

ドイツ軍の現状

真珠湾攻撃総隊長の回想  その1

真珠湾攻撃総隊長の回想  その2  憲法制定と再軍備

真珠湾攻撃総隊長の回想  その3  捷一号作戦

真珠湾攻撃総隊長の回想   その4  米国首脳との会見


真珠湾攻撃総隊長の回想   その5   知らぜらるハワイニイハウ島事件

真珠湾攻撃総隊長の回想 その6   山本五十六凡将論  凡将論2

自治体は自前の野外炊飯設備を持つべき

映画 ハイドリッヒを撃て!

最新の米国・イラン情勢

武漢からの日本人退避・避難

5G革命の真実

誰が第2次世界大戦を起こしたのか 渡辺惣樹

太平洋戦争 まとめ

モ-ゲンソ-プラン

ニコライエフスク事件(尼港)

ハミルトン・フィシュ3世

国防予算倍増計画

カンボジア

世界の未来は日本にかかっている

世界の未来は日本にかかっている その2

海上保安庁法第25条

今! ぼくらの時代

芸予要塞

緊迫のウクライナ

ス-パ-ヨットの制裁

第2次世界大戦とは何だったのか  渡辺惣樹

防衛増税

海上自衛隊佐世保資料館

新しい戦前

新型強襲揚陸艦 建艦計画

ウクライナ戦訓

五島列島の防衛

日中友好侵略史  門田隆将

 




 


 

 


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   西ドイツの予備役と冷戦の終結


 ソ連の空母ミンスクが1979年に日本海にやってくる
ので、盛んに当時のマスコミが北海道が危ないと大騒
ぎしていたのが、想いだされます。
ミンスクも後で分りましたが、機関に致命的な修理が
必要で、無理を重ねて日本海にきたようでした。
 日本では西ドイツの予備役のことはあまりよく知られて
いません。
なぜ日本と違って、西ドイツでは徴兵制をとっていたのか
も知られていません。
西ドイツでは敗戦以後も圧倒的なソ連の通常戦力と対峙
していました。NATO軍の戦力では、それに対して不足
で、戦術核の使用で対抗することになります。ドイツは
こと起こったときは、自国の領土で核戦争の戦場になる、
厳しい状況です。それゆえドイツは通常戦力の増大の
路線をとりました。
ドイツの再軍備の制約で12個師団に限定されていた
ので、予備役の創設をします。正規軍34万人をしのぐ
予備役59万人の大兵力を編成しました。
徐々にそれを第1線部隊に準ずる装備に拡充してます。
編成改革を重ねていくことにより34万人から100万人に
増大させます。それで防衛線をライン川からエルベ川に
押しやることができました。自国の領土での核戦争は
遠のきます。
1970年代末ではエルベ川をはさんで東西均衡した兵力
になりました。
1987年に至ってゴルバチョフは攻勢戦略を取り下げ
パワーバランスの逆転し冷戦が終結します。 
 現在の日本はミンスクの時代よりも、もっと脅威が高ま
っております。ソ連の太平洋艦隊はマスコミが騒ぐほど、
たいしたことありませんでしたが、
最近の中国の海軍の増強ぶりは目立っております。
中国の空母はミンスクと同じで騒ぐほどの空母ではあ
りませんが。注意しなければならないのは、
自分が合理的に判断をするから、相手もそうすると
は限りません。
日本もパワーバランスをとっておく処置が必要でしょう。

            2013-7-15


 追補

 2011年 ドイツは徴兵制を停止し連邦軍は職業軍人
と志願兵だけになった。ソ連が崩壊したので、現実対応
したということですね。

   2015-1-8




              
         
 
 

   ソ連による北海道分断を救った人々

 樋口季一郎   

赤丸が占守島


 今から68年前の1945年8月22日に北方軍は武装解除することになり
ました。終戦後にソ連は千島と北海道の北半分を要求して日本に侵攻した。
北方軍司令官の樋口季一朗の命令により、終戦以降にもかかわらず反撃を
命じた。
その命により占守島では上陸してきたソ連軍を断固として痛撃しました。
それで侵攻を遅らせることができた。幸いにもアメリカがソ連の北海道の領有を
認めなかったので、北海道は分断されずに済みました。 日本軍はどこでもやって
いた終戦後の速やかな武装解除に応じて、みすみすソ連の進駐占領を許して
いたら、それが既成事実化してしまい、アメリカは北海道のソ連領有を押し切られ
ていたでしょう。誠に戦後でも戦ってくれた軍人の方に感謝せずにはいられ
ません。名も残さないで血を流して守ってくれた下級兵士の人々がいたのです。
 他にも樋口季一朗さんはキスカ島の奇跡の撤退作戦を進言し成功させました。
あのリトアニアでユダヤ人にパスポートを発行した杉原千畝さんの2年前に、
オトポール事件と言われるユダヤ人救出に尽力しました。すべて彼の個人的な
決断です。彼がそこにいなかったらどうなっていたかわかりません。ソ連が彼を
戦犯として差し出せとの要求も、感謝されたユダヤ人の力で抑えました。
 樋口さんは淡路島の廻船問屋の出身の人で、奇しくも司馬さんの菜の花
の沖の高田屋嘉兵衛と同じ出です。日本のために北海道のために
後押しがあったのかもしれませんね。歴史の巡り会わせの不思議さを感じます。


     2013-8-25       


    追記

  オトポール事件のことを書こうと思っていました。 下記のユーチューブをみつけまし
たので、是非ごらんください。 長いですけれど、樋口将軍のお孫さんがよく説明されて
います。 ここでとりあげた根本将軍、犬塚大佐なども関連つけてお分かりになると思い
ます。 これをご覧になればx爺爺の拙い文より鮮明にご理解いただけると思います。



     奇跡の将軍 樋口季一郎  68分  いいね 
     https://www.youtube.com/watch?v=4caq5e_toz8
                  
         2015-12-14

      

  





  護衛艦 いずも  進水

 

空母型 護衛艦 いずも
                        
                            
 

 艦隊運用を前提とする、”いずも”が進水し艤装工事にかかりました。
旧軍の空母のサイズと比較します(機体の大きさは新旧で様々ですので目安です)

         全長(M)    全幅(M)       搭載機数 
いずも      248       38         ヘリ 14機
加賀       248       32            75機
飛龍       227       22            59機
ヨークタウン   246       25            87機

要目を比較して見れば一目瞭然のようにりっぱな正規空母としてのサイズを持って
います。スキージャンプ台を取り付けて改造し、F35Eを載せれば立派な空母になり
ます。集団的自衛権の見直しで、シーレーンの安全確保できるよう検討している
発言もあるので、ペルシャ湾や東シナ海での運用もあるでしょう。
かって戦車を特車と言っていました。主力戦闘機から爆撃装置をはずして改悪し
たり、軍艦に護衛専用の艦種が存在しないのにもかかわらず護衛艦と今でも称して
おります。このような欺瞞はこの際になくしましょう。特に軍艦は前の大戦でも
そうであったように、建造に時間がかかり、相手とのバランスを維持して抑止力
としなければなりません。従いどのような戦略を描いて建造計画を立てているのか
に関心をもたねばなりません。
今はこのあたりに政治がどのようにタッチしていのるか見えません。これが懸念
です。
おまかせで自衛隊に任せていると、旧海軍のようにアメリカを仮想的として壮大な
建艦計画で莫大な予算を使った関係で、いざとなって戦えませんと言えずに戦争
突入です。

 注) 加賀は赤城と共にハワイ攻撃のときの主力空母の1隻
    飛龍はミッドウエイ海戦で沈没
    ヨークタウンは米の正規空母、ミッドウエイで飛龍の攻撃で撃破

                   2013-8-11

 


 

  文民統制

  文民統制の放棄! なぜ空母・いずも・がうまれたか
   軍事ジャーナリスト 清谷信一さんによる

   http://toyokeizai.net/articles/-/64841?page=6


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  兵器の安全と基地
 

 沖縄で米軍ヘリ(HH60)事故がありました。ブラックホークを救難用に改造
したヘリです。任務により事故率は代わり、このヘリのように敵地で乗員を救助
する厳しい任務やその訓練では事故率が上がります。この乗務員の練度が高か
ったようですが事故が起きました。市街地でなくて良かったです。 今回のヘリは
オスプレイに比べれば事故率ははるかに低いと思います。兵器は常に最新で
高性能を追及するものであり、民用品に比べれば、事故率も高いのが常識です。
開発されたばかりのものなら尚更です。オスプレイの普天間配備で問題になって
いるのは、オスプレイの問題より、市街地のど真ん中に航空基地があるということ
です。オスプレイでなくても今回のようにヘリ事故はあります。兵器は事故が
起きるものとして、自衛隊も米軍も日本にある基地を見直す必要があります。

 安保条約の関係で日本を守ってもらうために、基地を差し出しています。日本側
にはアメリカを守らなくていい条約です。基地の中は治外法権ですので日本は立ち
入れません。事故原因も知らされず、日本は調べることもできない。
同盟条約を見直さない限りこれらの問題は解決できません。それらの負担の多くを
沖縄の基地がしています。沖縄に偏重している問題は日本の問題ですね。憲法も
含めて双務的な同盟にして、基本的なことからの見直しの時期にきているといえま
しょう。

                                2013-8-17

 











   郷土防衛隊構想


 近頃厄介な隣人を抱える事態となりました。 西ドイツでは冷戦のときに、圧倒的
な通常兵力不足を補うため、100万人の予備役を郷土防衛隊として編成した。
それでワルシャワ条約機構軍と兵力の均衡状態を作り、冷戦の終結に貢献した
歴史があります。
 日本にも予備役の制度があり、今回の震災で自衛隊史上で初めて招集され、災害復
興に貢献しました。

 郷土防衛隊とは島国ゆえに、軍事的には敵の上陸作戦の阻止補助部隊として
運用する。先の大戦でもエアーカバーのない軍艦は機能しないと分りました。
フォークランド戦争でエグゾゼ1発で英駆逐艦が轟沈したことを、思い出してくだ
さい。空軍の充実が最も大事なことです。しかし最新のステルス戦闘機は1機
200-250億とも言われています。これを揃えるには莫大な予算が必要です。
以前にもここで述べましたが、汎用の対艦ミサイルを開発または購入する。
予算的には1隻1000億円といわれる自衛艦の建造を中止して、
これの装備費用にあてます。

人員は消防団組織の自衛隊版で、ボランテイアにより人員が構成されます。
山影の見えないところから、目標にミサイルを撃てば直ちに退避する部隊です。
3日程の短期講習でできるようにする。緊急時以外は通常の仕事をしています。
手持ちのパソコン、漁船のレーダー、携帯発電機、農家のトラクター、
自家用の4WD車など手元にあるものでこのシステムを構成する。従い人員は
年金待ちの60代でも可能です。1個分隊10名で4発装備したユニットを
操作する。開発費用も含めて1000発以上は装備できるはずです。日本中を
ハリネズミのように配置すれば、相当な抑止力として機能します。

既存の12式の対艦ミサイルは性能的にも優れていますが、数をそろえるのには
時間と費用がかかります。以上は老人部隊ですが、35-40才ぐらいのミドルで、
派遣ばかりなので将来の見えない人々が存在します。この中で希望者には
1年の任期で、午前中はこの年代の体力にふさわしい訓練、午後はこれからの
人生のためのキャリア講習をします。この予備自衛官制度を創設してはどうで
しょうか。老人部隊よりはまともな予備になるでしょう。この訓練を終了したとき
の正社員雇用を義務とする制度も必要です。

スイスの平和は各家庭にある小銃や機関銃により担保されています。日本も郷土
防衛隊により抑止力として機能させましょう。オタクの妄想かな?

                 2013-6-19     

      










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   枝野幸男さんの憲法9条の条文

 

 

枝野幸男 国会議員

 左右から叩かれるとご本人も言ってます。まだ民主党の方針に決定はしてない
ようですがタタキ台ができました。議論がすすめばいいですね。
 自民党オタク幹事長の本音はただただ旧軍の復活で、そこに現代から見た反省
も改革もありません。絶対平和の方々は先に核の先制攻撃を受けても耐えること
ができるのでしょうか?現状を変える議論がすすむことを願います。


 【現行部分】

 1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の
発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する
手段としては、永久にこれを放棄する。

 2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

 【追加条項】

 9条の2

 1項 我が国に対して急迫不正の武力攻撃がなされ、これを排除するために他に
適当な手段がない場合においては、必要最小限の範囲内で、我が国単独で、
あるいは国際法規に基づき我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を守る
ために行動する他国と共同して、自衛権を行使することができる。

 2項 国際法規に基づき我が国の安全を守るために行動している他国の部隊に
対して、急迫不正の武力攻撃がなされ、これを排除するために他に適当な手段が
なく、かつ、我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全に重大かつ明白な影響を
及ぼす場合においては、必要最小限の範囲内で、当該他国と共同して、自衛権を
行使することができる。

 3項 内閣総理大臣は、前二項の自衛権に基づく実力行使のための組織の最高
指揮官として、これを統括する。

 4項 前項の組織の活動については、事前に、又は特に緊急を要する場合には
事後直ちに、国会の承認を得なければならない。

 9条の3

 1項 我が国が加盟する普遍的国際機関(現状では国連のこと)によって実施さ
れ又は要請される国際的な平和及び安全の維持に必要な活動については、その
正当かつ明確な意思決定に従い、かつ、国際法規に基づいて行われる場合に限り、
これに参加し又は協力することができる。

 2項 前項の規定により、我が国が加盟する普遍的国際機関の要請を受けて
国際的な平和及び安全の維持に必要な活動に協力する場合においては、
その活動に対して急迫不正の武力攻撃がなされたときに限り、前条第一項及び
第二項の規定の例により、その武力攻撃を排除するため必要最小限の自衛措置をとる

とができる。

 3項 第一項の活動への参加及び協力を実施するための組織については、
前条第三項及び第四項の例による。

                  2013-9-12
 


         




          原発警備

  北朝鮮の原発攻撃計画が報道されました。脱北した軍人は自分を大きく見せるために、こう云った発言をするので問題なしともいいます。しかし5月26日の朝日新聞で”無防備な横腹”の原発警備の記事があります。

 今回の事故が起きる10数年前でも、何度か原発沖をプライベートや仕事でヨットやボートの廻航をしました。容易に原発近くに接近できる状態であった。携帯式の対戦車ロケットで打ち込めば10cm位の鋼鉄には穴を開けられるので、警備の必要性を代議士や友人に話したことがあります。

 柏崎原発の見学に行ったこともありますが、民間のガードマンがいた程度でした。同時多発テロ後にはサブマシンガンをもった警察官や海上保安官が警備をしているということですが、朝日の記事では海上には手薄のようです。福島の事故で付属施設の故障でも重大な事故になるということが判明しました。 原発は攻撃できない原爆を所有しているのと同じです。警察レベルより軍レベルに警備を格上げして原発警備連隊を創設して、各原発には小隊レベルの警備を配置するべきでしょう。これは陸海空の統合部隊を創設して運用する。原発攻撃も想定外のことではないですね、想定能力不足というべきですね。

    2013-6-1  

   

   原発事故のセカンドオピニオン 1と2  

  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1031.html#セカンドオピニオン1  

  http://hayame2.sakura.ne.jp/details1031.html#セカンド2   

   安保法案 緊急提言   

  http://hayame2.sakura.ne.jp/99_blank004.html#安全保障 



           
             

 

 

 

 


      ソフィン戦争 隣国が大国である小国の運命

 

 

マンネルハイム将軍・大統領

 


 7月末に練習艦”かしま”がフィンランドを訪問した投稿動画を見ました。
礼砲21発の最高待遇で迎えられました。
館内見学も好評の様子が見てうかがわれます。 
 フィンランドでは東郷ビールが有名です。日露戦争後にフィンランド独立に
日本の勝利が影響した事実として、ビールは採りあげられます。
しかし1970年に海軍総督シリーズの中の一人として発売されました。
日露戦争で戦ったロシアのマカロフ提督もその中にありますので、
東郷だけのビールではありません。
フィンランド独立後に記念して発売された東郷ビールという事実はないようです。

 フィンランドは第2次大戦のころにソ連と二度戦争をしました。独ソ不可侵条約
で勝手にフィンランドとバルト3国はソ連圏内と決められました。
それでソ連はフィンランドにレニングラード防衛のためと称して領土割譲要求
をする。それを拒否してソ連と1度目の冬戦争になった。
フィンランド軍は予備役も含めて26万人、ソ連は60万人で戦車と飛行機は30倍
の差がある戦力でした。雪中の跡といわれるほど予想外に大善戦したけれど、
フィンランドは不利な条件で停戦講和した。独立は守ることができました。
その戦争でのソ連の大損害はスターリンの大粛清のせいで軍の幹部の大部分を
なくしていたのが原因と言われています。停戦から1年ほどして、
独ソ開戦になり今度はフィンランドは枢軸側に属し2回目の継続戦争を戦います。
一時は領土回復をなすがソ連にまた押し戻される、なんとか侵攻をくい止め
膠着状態になる。フィンランドは戦況がドイツの形勢不利と判断して、
分離講和を計り不利な講和条件をのんで休戦協定に調印した。
継続戦争では冬戦争以上の犠牲をフィンランドは払った。
ソ連はフィンランド軍の3倍以上の損害をうけた。困難な状況でもなんとか
フィンランド独立を維持しました。
戦後はソ連従属外交をして、フィンランド化と悪い意味でいわれていた時期が
ありました。でも今はどうでしょう、GNPは高く、ちょっとノキアは元気がない
ですが、学力テストの成績で世界一です。

 隣国は選べないといいますが、厄介なお隣さんは大変です。フィンランドに
比べてバルト3国は独ソ不可侵条約後に抵抗することなく無血でソ連に併合され、
独ソ開戦とともにドイツに占領されて、再びソ連に占領されました。
戦後もスターリン体制の中で多くの犠牲者をだし、抵抗したフィンランドよりも
多数の国民の犠牲者がでました。
冷戦の終わるまでバルト3国は独立できませんでした。大国の隣の小国の対応も
難しいものがあります。さて中韓の隣人を持つ日本はどうでしょうか?

                  2013-8-7
 
 








  
    速魚のバッハ全集
    http://hayame2.sakura.ne.jp/99_blank002.htm








     シリアの化学兵器


 近日中にシリアに対して有志の国の空爆が行われるのかという状況です。
塩野さんの”ローマ人の物語”を読んでも、あの当時から現在のシリア
やイランの地域とローマの問題は大きな問題だったと分ります。何も解決できずに
現代まで来たのですね。 イラクには大量破壊兵器はありませんでしたがイラク
戦争は起きました。(国内のクルド人に対してはフセインは化学兵器を使用
しましたが。) 
 ヒットラーは同等の反撃を恐れて化学兵器を使用しませんでした。歴史的には
化学兵器を所有している側がその使用に対して、反撃があるなしで決断している
ようです。  今回の空爆があるとすれば、化学兵器の使用に対してその被害を
受けない側の人道的(?)な反撃をした初めてのケースになります。 
38度線に大量にそれを配備している北朝鮮に間違ったメッセージを与えないため
とも言われています。 原爆もそうですが、人道でも何でもなく、対抗する軍事
バランスが必要だといわれます。

                       2013-8-28

 

  シリアの化学兵器その2


 今日の報道では、シリアにある化学兵器を国際管理下で保管するというソ連の
外相の提案です。アメリカも理解を示しているようで、シリア空爆は保留の
模様です。
 北朝鮮の化学兵器はかって韓国の米軍が核兵器を持っていたためだし、
イランの核開発やシリアの化学兵器はイスラエルの核兵器に対抗するものです。
日本は中国の核兵器には米軍の核の傘で対抗しています。(日本の国民にその
自覚が有ろうと無かろうと。)
 シリアでは自国民にそれを使用した疑いが濃厚で今回の問題が起こりました。
アメリカの困った問題とは、今のシリア政府をつぶしてしまった後で過激派の
イスラムテロリストが混乱に乗じてシリアの政権につくことです。
米ソともテロリストに渡った化学兵器が自国で使われるのを阻止したい共通目的
があります。それで、もし今回の国際組織の保管で決着できればいい結末ですね

                              2013-9-10


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     軍の規律維持
 

 週刊BS-TBS報道部の動画で石破幹事長の憲法9条改正を語るを見ました。
彼の考えないし自民党の方針としては、軍の規律維持のために秘密の軍事審判所を
設け、最高死刑の判決で命令を拒否して従わない者に対処しようとしているようです。

 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=m2BXY8684cg

彼は過去より何も学ばないで、ただ旧軍の復活を策している人物です。戦後軍事
官僚は排除されましたが、まだ官僚が依然として政治をコントロールしています。
そのまま彼の云うように旧軍の復活を進めるのなら、戦前のようにシビリアンコント
ロールを欠き、軍事官僚コントロールに強制力を持たせてることになります。
また徴兵が復活して、壮絶な規律維持のために、鉄拳制裁とか連帯責任とか言い
出して、隊内いじめがはびこるのでしょうか? ドイツは反省を踏まえて、
軍法会議は廃止して軍には必須のものではないと決めました。
 学徒出陣のときの神宮球場での映像をご覧になったと思います。若い学徒が
徴集され、悲壮な覚悟で強制され出兵しました。 一方アメリカでは全国の大学の
キャンパスから学生が消えるほどの多数が徴兵事務所に殺到して志願しました。
ケネデイは大学を中退して海軍に志願し魚雷艇の艇長として日本海軍と勇敢に戦い
ました。この違いを戦争の敗因の一つとして石破さんは理解していないよう
ですね。圧倒的な物量と工業力の違いだけで負けたのではありません。
 震災や原発事故の多くの自衛隊員は出動しました。原発に対しても見事に自衛隊
員は躊躇することなく命を懸けて困難な任務を成し遂げました。
福島の原発の運転員の方々も当事者ですが、逃げることもなく事故処理を
しました。石破さんの考えは懸念でしたね。
それともこれらの事実認識がないのでしょうか? 
いつの時代にも少数の命令拒否や脱走する人がいるものです。それを理由に死刑で
脅して任務をさせようという発想を捨てましょう。愛国心教育や武道を推進しても
強制が伴うものなら効果はしれています。自分の国を自分で守る体制は必須で、
9条も変えなければなりませんが、石破さんの考えや方針では現状維持で少数の
改正でいいように思います

             2013-7-27









   2014年 大晦日の老人性躁鬱    

        脱走兵の処遇  アメリカの場合  

 
 今日で2014年は終わりです。新しい新年を迎えるために、田舎老人の杞憂です。

今年は安倍政権になって

日本版NSC創設、
特定秘密保護法の成立、
武器輸出の緩和、
集団的自衛権の解釈変更での行使容認を閣議決定

 これらの歴史的転換になる大事なことを決めました。

先の選挙では国民が安倍さんに白紙委任でおまかせという選択を選らんだ状況
です。近い将来に、理由はともかく、自衛隊が海外に出動して戦争をする国になる
のでしょう。

 その時になって選挙に棄権して、J婚と騒いでいたお年頃の女性は、こんなはず
じゃなかったと気が付くのでしょうか? 落ち着いた冷静な時に軍法会議や規律の
ことは決めておかねばなりません。少しはオタクの老生でも下記のスパイクさんの
記事を読むまでは、アメリカでは脱走兵の銃殺を、先の大戦でも1件しか執行しな
かった事実を知りませんでした。しかもアイゼンハワー総司令官・大統領は世間
に伏せました。
 民主主義の軍隊とは他の強権の政体とは違い、死を強制して脅して徴兵するの
こととは違いがあるからでしょう。 だから参戦した自発性の高い兵は強いのです。
日本は戦争に負けるわけです。 このような知識を持ち合わせていない安倍・石破
さんらに、おまかせで主導させると戦前に逆戻りした死を強制する兵制ができあ
がってしまいます。
いずれ徴兵制でしょう。

      スパイクさんのブログより
   http://spikemilrev.com/news/2014/12/27-1.html


 安倍さんの国会答弁を聞いていると、自信満々で聞く耳を持たず、他人の意見
を聞いて議論して物事を決めようという態度が見えません。彼のやりかたで、この
まま進むと、これから何か述べると非国民・国益を損なうという非難をあびせられ
て、排除される世の中になりそうです。

 日中戦争が始まる前までですが、庶民は神社に息子を徴兵にとられないよう
に祈願しにいくのが自然な気持ちであったという時代がありました。でも戦争に
動き出すと、あっという間に武運長久を護国神社にお参りに行く時代に突入し
ました。 戦後になっても、そんな庶民の親の素朴な気持ちを、圧力を加えられ
ずに表現できた時代が存在したことを忘れています。

 このまま政治が大衆迎合に走ったり、今回のような党利党略の選挙をしてい
ると、最後には政治・政党の信頼を失い、戦前の大正デモクラシーから軍事官
僚支配の強権政治になってしまいます。

 国民は政治家よりも、大声をあげて勇ましいことをいう軍人に、当時の悪い
状況を改善してくれるのではないかと支持しました。 政治不信だけで政治は
変わるわけではないですが、大不況からの経済悪化が相まって、強権政治に
支配されるようになりました。 日本では未だにバブル崩壊からの立て直しに
成功していません。安倍さんでも2%ほどすすめましたが、今では停滞して立
ち止まり、これ以上は希望がもてません。
 また政治が沖縄のことを、選挙結果で示されたにもかかわらず無視していく
と、沖縄の独立運動や中国への帰属の難しい問題が起きるでしょう。 
これから中国バブルが崩壊すれば、戦前の大不況の再現です。歴史は2度
繰り返さないと楽観はできません。外観は違った形で虚勢を張った勢力が力を
得て、まともに発言できない時代が来る恐れがあります。もっと悪いことに科
学文明が進んで、ネットワークから一層の監視ができる社会です。  昨年の
年末にも初夢・正夢・悪夢で同じようなことを言っていますが、この1年で現実味
がより増しました。 年寄はこんな鬱になりますが、若い方こそ問題なんですが。

 そうそう究極の選挙総括で老人連合が勝利しました。戦争になっても若者と
は違い、敵にわずか銃弾1発の損耗を与えるしか役立たずの老人ですが、
この状況が続けば、このまま逃げ切り、死んで後のことは地獄で若者を見守
るだけになりそうです。

    2014-12-31をむかえて。




     追補 
   
 米軍での脱走などの軍律違反の記事は日本でほとんど報道されることがなく、その
実際はよく知られていません。
 アメリカとの新しい軍事協力・ガイドラインが大きく質的に変更された報道がされて
います。 これから自衛隊が世界中の果てま行くことのなり軍事行動をすることになり
ます。自衛隊員の中で自殺やP.T.S.D・外的ストレス症候群の隊員が増えること
になるでしょう。脱走の問題も起こることになります。」しかし日本の与党の軍事問題・
重鎮は、アメリカのケースの実際をしることなく、旧軍の悪いところを踏襲する発言を
されています。下記のサイトをお読みになってお考えください。

  スパイク通信員の軍事評論
    http://spikemilrev.com/news/2015/4/29-1.html

     2015-4-29







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     軍法会議


 憲法記念日です。自民党案には国防軍とそれに付随する軍事裁判所の設置
を改正したいようです。後者については田岡俊二さんの記事を読めば詳しいので、
判断の参考にしてください。確かに医療過誤の事件は専門に詳しいとはいえ、
医師会で裁くようなことはありません。
例外は海難事故でこれは海難審判所で審議しますが、刑事罰を課すものではなく、
原因追及を目的としたものです。(注 原因追及は安全委員会に移行しました)
 小生は軍事とそれにまつわる裁判については、まだ考えがまとまっておりま
せん。先の戦争で感じることは、戦時中に下された軍法会議や普通裁判による
死刑判決はその執行を終戦後より5-10年延期すべきものと思います。
戦犯の判決もそうです。
少し冷却期間をおく必要があります。熱狂の中では冤罪が生じます。
戦時中のスパイ即刻銃殺など特に禁止です。
 9条の改正には賛成しますが、結社や集会の制限など慎重に検討が必要なものも
含まれます。
96条の改正手続から始めるようですが、このままでは自民党の参議院大勝で
しょう。慎重にみつめていくことが必要です。 下記はダイヤモンドオンラインより田岡さん
の見解

  http://diamond.jp/articles/-/35306

2013-5-4









  古くからある新しい税


 納税には金納・物納があります。労務提供による納税はすっかり忘れ去られたも
のになっています。古くは防人、明治になって徴兵などがありました。同じ敗戦国
でもドイツの場合は、徴兵制度が存在します。現代日本ではそんなものを話題に
あげようものなら、目をむかれて総スカンをくうのが関の山です。この復活を持ち
出すのでは、ありません。
でも日本の危うさは、もし日本のどこかが攻撃でもされるような事態になった
とき、リメンバーパールハーバーではないですが、事前に何もタブー化して検討し
ていなかったがゆえに、徴兵制に一気にいくのではないかと懸念して
おります。徴兵制に行く前には、軍法会議の問題、軍隊につきもののいじめの
問題、軍隊と市民社会の問題など検討しておかねばならないことが多いです。
 バブル崩壊のあと金納では限界が見えて、限られた予算のなかでは、
労役による負担を考えた方がよいと思います。それも世代間の公平な負担を
前提とします。福祉施設の介護や先に述べた消防団的な郷土防衛隊構想の参加
など、議論を尽くして、人生で半年くらいの労役負担が必要ですね。

2013-7-10

 
 いよいよ来た 戦時船員徴用 

 http://hayame.net/custom14.html#spb-bookmark-111








  イプシロンロケットと核の先制不使用条約


 安価に衛星を打ち上げるイプシロンが成功しました。逆に地球上のどこでも狙う
安価なミサイルを持ったということです。ナイフと同様使い方ですね。
 アメリカは状況により核の先制使用をするオプションを持っています。中国と
インドは先制使用をしないと宣言していますが?。日本に核ミサイルを照準し
ている国があります。現状で日本に核ミサイルを撃ってくる状況ではもちろ
んありません。
しかし紛争がこじれた場合にはあり得ると覚悟しておかなければなりません。
その時に果たして、アメリカは自分のニューヨークを犠牲にしてまで反撃してく
れるかどうかも考えておかなければなりません。核のカサすらあると自覚しな
いで、生活していますが、核のカサの突き詰めて起こる問題はこういう事です。
 日本が現況で核武装するなんて絵空事です。国民は許しません。でも最初の1発
の被害を受けたら、一変して集団ヒステリー状態で、それの反撃を世論が支持
するでしょう。原発への通常ミサイルの攻撃でもそうなるしょうね。狭い国土の
日本には核戦争が起こればこれほど脆弱な国土もないでしょう。故に絶対に避け
ねばなりません。
まず日本と中国とインド及び賛同する国を加えて国際核先制攻撃禁止
条約を結ぶべきでしょう。日本には核はありませんから不思議な条約です。
3か月もあれば材料を持っていますので、その製作は容易でしょう。しかし作ら
なくとも原発よりできた生成物が豊富にあります、福島のものもありますね。
イプシオンに詰めて撃てば充分に今でも対抗できます。
 ニューヨークの壊滅に負けない同盟には相当な覚悟と対価が必要とされま
すね。
                                                   ;
2013-9-24

;







  本当に怖いのは?


 今か今かと北のミサイルに緊張した日々です。 今日は長年続けている政治家の
ポステイングのボランテイアに行ってきました。そこの事務所での会話で、
意外なことにが分りました。
なぜ、アメリカはイスラエルがやるような先制攻撃をしないのでしょうか?
原爆を作る前の段階でそのための施設をすでに破壊しているはずだ。
最近の北の言動は戦前なら宣戦布告と思われてもおかしくないはずです。
オタクの世界ではよく承知のことが、世間にあまり報道されていないようです。
それは北がソウルや米軍基地を射程に納めている生物化学兵器を地下の施設に
配備しているからです。空爆でも部分的にしか破壊できない施設です。
それが抑止力として北にとっては機能してきたからです。こちら側があまり認め
たくないので報道でフィルターがかかって世間に知らせてこなかったのだと
思います。
最近の韓国のテレビでガスマスクをつけて兵士の映像が映っていたり。
日本の評論家でもこのことを述べています。今回の緊張ではテレビでかって述べて
いた評論家の威勢のいい先制攻撃の意見が聞かれません。現実味を帯びると
慎重になるのでしょうか........ね

       2013-4-11
     

 

 本当に怖いのは その2   スパイク対艦ミサイル



     

イスラエル製 スパイクミサイル
      


 今日の報道で韓国は、この前に北朝鮮から砲撃を受けたヨンビョン島に、
イスラエル製のスパイクミサイルを実戦配備しました。韓国軍は自走砲で反撃し
たが、トンネル内に潜む砲を破壊できませんでした。このミサイルで精密に破壊
することができるようになります。前回に書いた、北朝鮮の現時点での最大の
抑止力は、38度線に展開した洞窟内の生物化学兵器砲弾を撃つ長距離砲や
ミサイルです。このスパイクを配備していくことで、ソウルがダーテイ兵器で
火の海になるのを韓国は防ぐつもりでしょう。ひょっとして、これで軍事バランス
がくずれて和解の道が開けるかもしれません。
 日本にもこのタイプの兵器を国産でもっていますが、なにしろ国際価格の3-4倍
はします。
フォークランド紛争のときにエグゾゼ1発でイギリスの駆逐艦が沈没。
今日も日本の接続水域を潜水艦が潜航しました。3度目です。スパイクが格安なら
25キロの射程があるようですので、上陸作戦用艦艇や舟艇に対して非常に有効
です。1000発ぐらいの大量購入して、予備役を訓練してこれを持たせ、農業用
のトラクターに設置した写真でも公開すれば、大きな日本の抑止力です。
沖縄はおれの物などと言ってはこないでしょう。
価格を調べるのに他のサイトを探したところ50基で発射台2セットで50億円の
予算とのことでした。砂漠用で性能にも問題点があるとの記事でした。
いずれにしろ性能は日々進化していくので、このタイプの兵器をもつべきでしょう。

               2013-5-20
 
  


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 日本の対艦ミサイル


 日本の対艦ミサイルを調べてみました。飛行機や艦艇からのミサイルもあります
が、今回は安価に大量配備をする目的ですので、地上からのものに絞ります。
現在は88式で1個中隊は発射機4台でミサイル24発レーダーなど指揮支援を
含みます。これが4個中隊で地対艦ミサイル連隊になり、2011年で5個連隊が
配備されているということです。88式は150kmの射程だそうです。
この距離なら海岸線にレーダーを派遣しないと目標を探知できません。
自衛艦からも中継機能で撃てるようです。さらに改良した12式を開発中との
ことです。
日本開発の兵器は開発能力と生産設備の維持が目的で、また他国に売れないこ
とから大変高価なものになっています。冷戦のときより現実の脅威が生じて
います。
スパイクは射程25kmで汎用タイプのものです。具体的な性能はわかりませんが、
実用的には海岸線においた監視員の指示で見えない山影から4発同時に
発射してすぐに退避、それぞれのミサイルは個別に目標が狙える性能が要求
されます。せいぜい2-3日の訓練で発射できる操作性も必要です。自衛艦1隻
作っても1000億はするでしょう。中長距離は88式12式タイプで、短距離は
スパイクタイプを装備する。短距離タイプを1000発で1000億円なら格安の
抑止力になるでしょう。海軍はエアーカバーなしでは脆弱で航空戦力を整備する
のは1機200億円の非常に高価な装備です。上陸戦は装備をそろえ、戦力も3倍
で作戦しないと成功しない難しい戦いです。硫黄島のようにいったん上陸させて
からの戦いは本土では民間人の被害が多きすぎます。艦艇段階で沈めてしまう
のが効果的自衛隊が11月に行う統合演習で、射程が100km以上あるSSM(地対
艦ミサイル)を沖縄県の石垣島にす。スイスが永世中立を維持するために。
各家庭に小銃や機関銃を保管しているのと同じ意味合いの抑止力です。
あとは核ミサイルが照準を定めているのに、どう対処するかですね

                        2013-5-22
 



   追補
     
 展開する方向で、最終調整していることがわかった。
複数の政府関係者によると、陸上自衛隊のSSM「88式地対艦誘導弾」を石垣島に
輸送して展開する訓練を行う方向で、最終調整を行っているという。
今回の演習で発射は行わないが、88式地対艦誘導弾の有効射程は、百数十km
あり、石垣島に展開すると、尖閣諸島の周辺海域の艦船まで対象とすることが可能
となっている。
日本の領海への侵入を繰り返す中国をけん制する狙いもあるものとみられる。
FNNニュースより

        2013-10-23

 







   偶発戦争危機高まるか?


 中国が防空識別圏を尖閣諸島をカバーするものに決定したと通告しました。
日本のそれと重なるこことになり、お互いにスクランブル発進した戦闘機同士が
偶発的に戦闘に入る可能性高まりました。 最近ですが、日本の自衛艦に中国の
軍艦がレーダーを照射したことがあります。これは射撃専用レーダーでしたので
自衛艦に向けて引き金に手をかけたケースに当たります。アメリカ軍艦にこのよう
なロックオンをすれば間違いなく中国軍艦は攻撃されていました。
自衛艦は軍事常識を知らない中国海軍から退避して事なきをえました。
戦闘機なら一瞬の判断が必要なので、本当に難しい事態といえます。
 中国空軍が挑発で、どこまで行くと自衛隊や米軍が来るのだろうか?という軽い
感覚でいるとすれば、戦争・戦闘を弄ぶ行為といえましょう。果たして中国共産党
は軍を掌握しているのでしょうか?ソ連の赤軍大粛清も中国には無いし、革命か
らの軍と一体になった幹部は世代交代しました。日本の維新の政治家がいなく
なり秀才軍事官僚が支配した戦前の軍部に近い状態ではないかと懸念しています。
 もし撃ち合うな戦闘があっても、落ち着ましょう。想定内です。戦闘と戦争は
違います。どちらにも戦争の意思がないのなら短期間の戦闘で終わります。
ジタバタした方の負けになります。
 万一そのような事態には冷静に落ち着くのが大事です。 あおって書いているの
ではありません。
石垣島と宮古島には演習と称してパトリオットの対空中隊と対艦ミサイル中隊を
配備しておくのもありでしょう。

     2013-11-25








   戦後中国の戦争    


  第2次大戦後の中国の戦争をまとめてみました。

 1949年     東トルキスタン侵攻
 1950年     チベット侵攻
 1950-53年  朝鮮戦争
 1959年     ダライラマ騒乱
 1952-62年   インド中国紛争
 1960-75年   ベトナム戦争
 1969年      ソ連中国紛争  ダマンスキー島
 1979年     越中戦争
 1984年    再越中戦争

  以上のように中国は国境を接する国と常に紛争してきたのが事実です。
昨日にB52が中国が宣言した空域を飛行しました。
中国とアメリカは長距離核ミサイルで対峙しているので、あえて原爆搭載可能な
B52爆撃機で飛行して、その事実を中国に認識させようとしたのではないかと、
神浦さんは述べておられます。日本も既成事実化を避けるために、航空機を今ま
でどうり飛ばす必要があります。韓国もすでに実行したと報道されています。
トラブルは戦争ではないので、冷静に対処することです。
 
           2013-11-28  
  


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  自衛隊のいじめと工藤俊作

               
 たちかぜ乗り組みの海上自衛隊員が自殺した事件で横浜地裁は、いじめは艦内
では日常茶炊事で本件は氷山の一角と判決がありました。 高裁では遺族への
賠償保証額も400万円から7700万円に増額された。また学校のいじめ事件の
時と同じようにアンケート調査を実施した。それを海自が破棄したと偽っていた。
それの疑問を法廷で陳述した自衛官を懲戒処分にしようとした。この処分は見送り
になりました。
 今日の報道では同じように上司のいじめ・暴行で隊員が自殺しました。先の事件
で海自が謝罪したのは5月です。今回は1月であったのに昨日のこの事件の発表
です。海自はいじめに対して黙認して大事なこととは認識していないのでしょう。
 

 工藤俊作は駆逐艦雷の艦長に着任すると同時に、本日より本官は私的制裁を
禁止する。特に鉄拳制裁は厳禁すると発言する。また工藤は兵の失敗はやる気が
あってのことなら決して叱るなと言っていた。それで4000m先の潜望鏡を識別でき
る兵が続々誕生する。それで艦内の士気も向上して成果もでるのです。
 現在の自衛隊ではこの伝統を受け継いでいないのでしょう。防衛大学では8月7
日に上級生のいじめに対する告発が起きています。工藤俊作を海軍兵学校で教育
した校長の鈴木貫太郎は従来の教育方針を大改革した。
 1.鉄拳制裁の禁止
 2.歴史及び哲学教育の強化
 3.試験成績公表禁止・出世競争意識の防止

 自衛隊の現役艦長・連隊長は即座にいじめの禁止を部下に命令すべきです。
戦前のあの旧軍でもできたのですから。軍の命令組織はそういうものです。

 防大では鈴木貫太郎の教育方針を掲げるべき、軍人であるまえにジェントルマ
ンであるべきです。仮性敵国と思われる国では軍備は質・量とも上回っています。
だが装備品を売収したり階級を上げるのにワイロが横行しています。防大の小さ
な固まった枠から外れた生徒をイジメで追い出したりせずに、あらゆる能力を取り
込んで柔軟な組織をつくらないかぎり太刀打ちできないでしょう。集団的自衛権の
問題云々よりこちらの問題が先です。
将来にもし徴兵の問題が起きたときには、隊を辞めるわけにはいきません。これ
の解決がより大きな問題になりますね。

      2014-9-2

   追補
   
 防大生が保険会社から医療費を詐欺した事件で2日に18人が490万円不正
受給したと防衛省が発表した。またOBの現役士官4人が懲戒免職された。
 防大教育を見直す機会がきているのではないでしょうか?防大生は普通の大学
生ではありません。給与も支給されて健康保険・年金も加入しています。それでも
2割近くの学生が自衛隊に入隊していません。学費や寮費の免除程度におさえ
る必要があるとは思います。  普通の大学に近いものにして、一般大学卒の幹
部候補生制度があるので、その課程での統合教育制度にしたらどうでしょう? 
昇進も防大卒が極端に優遇されていると聞きます。幼年学校重視の昔を思い
出します。旧軍の復活ではなく本当の新しい自衛隊であってほしい気持ちです。
歴史の節目に来ているようで、国民の期待でなく官僚や政治家のために外地で
戦闘する羽目になるかもしれませんね。棺桶に片足踏み込んでいる、イザという
ときに何も役立たない老人のたわごとです。


     2014-9-.3

     追補2
    
 アフガニスタンで起きた中国系米軍兵士がいじめ自殺した事件では直属の
上官も起訴されました。確かに小隊長レベルなら、いじめに加わらないまでも
それを把握していないような隊長では部下の掌握不足な将校でしょう。下級
将校にとどまらずに艦長や連隊長レベルにもおとがめがあれば変わっていく
かもしれません。

    2014-11-10

 

海上自衛隊と航海科の充実

海上自衛隊と航海科の充実 その2



  
 



    上原良司氏の特攻  中嶋博昭編    




 特攻というこの重い事実に関して、映画永遠のゼロにも涙しましたが、乳房橋で
上原良司さんがお母さんに3度も、いつにない大声でさようならと叫ぶ描写も涙無し
には読みすすめません。

 百田さんは戦後生まれの作家ですので、たくさん資料を集められて思考された
と思われます。この本も絶対に読んでおられると思います。しかし上原さんを
主人公にしないで、なぜ実在しない宮部を創作したのでしょか?
そこが彼の大事な意図ですね。しかし結果的には彼は宮部で成功します、
庶民の支持を得てベストセラーになり、映画化もされました。また安倍さんの
ブレーンとしてNHK経営委員に就かれています。
 
 上原さんは戦争に行って死ぬんだとの自覚を持ちながらも、ノンビリと現在と
変わらない学生生活をエンジョイしている日記を残しています。当時も今の学生と
同じですね。学徒出陣までは意外とケーキ・すし・すき焼きなどを食べることができた
ようでした。また意外にも軍隊に入ってもこんなに煩雑に親兄弟・親類に面会でき
たり、やりとりできたのですね。強い家族愛で結ばれています。
 上原さんはこの戦いは敗れるのは必定で、戦後の自由社会の実現まで予想して
いながらも、特攻を命ぜられてその運命より逃れることはできませんでした。
志願として強要された献身であった。仕方ないと心で泣きながら応じざるを得な
かったのが実情です。
 特攻が決まったあとの車内の風景という記述では、庶民の戦争どこに在りやと
いう顔つきをしている、我体当たりをしたあとも数日もこういう風景が続くので
あろうか凝視して書いています。
 彼の出撃104機でわずか3隻の損傷を得たのみでした。沈没なし。
連合軍の対応がすすんで戦果が乏しい状況です。その後も終戦まで特攻を続け
ました。あとに続くと激励していた上官も戦後生き延びる。軍部・軍事官僚は
戦後は特攻は志願であると自分の責任逃れのために顕彰してみせた。
学徒や兵を消耗品として扱ったこと、戦術・戦略の失敗の責任をとることは
ありませんでした。
 今もそうですが権限・権力とそれの責任を明確にしておかなければなりません。
原発事故で人災にも関わらず誰ひとりとして責任をとっていません。
過去の問題ではありません。

 


  青春の追憶 この音楽  プロコルハルム  青い影  6分
  45年前と同じ声で歌っています。胸が苦しくなって思わず涙がでそう.......心筋梗塞の前兆と云われそう。
    https://www.youtube.com/watch?v=St6jyEFe5WM

 

           2014-3-26

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   アルゼンチン海軍観戦武官の証言  

                


  この本は1998年に出版され友人から借りて読み、2005年に再版され購入して
再読しました。著者はアルゼンチン海軍大臣にまでなった人で、1928年に辞職した
海軍大将マヌエル・ドメック・ガルシアです。
 彼はジェノバで建造中であった同国の装甲巡洋艦リバダビア(春日)とモレノ
(日進)の建造委員長でした。日英同盟の英国の後押しでこの2隻を日本は
購入しました。
春日の廻航委員長は鈴木貫太郎です。日露戦争のアルゼンチン観戦武官として
日進に乗り込み日本海海戦に参加した。その日進が被弾して山本五十六が負傷
しています。日露戦争のち2年間滞在して、観戦レポートを母国に提出。
機密であったので日本では知られていませんでした。
1993年に練習艦隊がアルゼンチンを訪問した際に発見され翻訳出版されました。
 日本海海戦の観戦武官は英国とアルゼンチンの2国だけです。日本海海戦は
英国観戦武官の指揮により勝利したという話を聞いたことがありますが、
それを主張する人はこれを読んでないのでしょうね。
 日本海海戦の詳細報告よりも日本海軍の要員教育の問題とか人材の活用とか
の考察にすごさがあります。彼によれば勝つべく勝つ戦いであった。

    2014-2-18

  



     観戦武官

 沙河会戦 黒木将軍と英国観戦武官ハミルトン


  秋山真之が観戦武官となり米西戦争で港湾封鎖を学び、日露戦争で旅順港閉塞作戦をしたことは有名です。

 ここでもアルゼンテイン士官・ガルシアのことを書いています。それは詳細な分析でよく分かったなあという優れたものです。 英国のハミルトンも 同様に記録を残しています。 アメリカはマッカ-サ-の父親が日露戦争に観戦武官として派遣され、マッカ-サ-も副官として同伴しました。 彼は占領軍司令官となって日本に来て、彼はどうして今の日本の将軍達には、日露戦争のときの将軍と違うのかと嘆きます。

  日露戦争は、陸海軍ともに当時の近代戦のさきがけとなったものです。旅順攻撃で、機関銃で守られた側へ突撃攻撃の無謀さを観戦武官は学んだはずですが、第1次大戦では、それが生かされずに数百万人の戦死者をだしました。 同様に日本でも第1次大戦の教訓を次の大戦では生かせませんでした。 

 第2次大戦では観戦武官の制度は、戦争が世界的に広がった戦い故でしょうか、見られなくなりました。 日本の自衛隊は密かにでも湾岸戦争など派遣しているのでしょうか?


国     武官名   戦争名     観戦・報告・その後             最終地位

徳川   榎本武揚   シュレ-スヴィヒ・ホルスタイン戦争 プロイセンとデンマ-クを観戦  中将                  徳川  赤松則良    同上
日本    大山巌    普仏戦争                     元帥
日本    秋山真之   米西戦争                     中将
日本    柴五郎   義和団の乱                    大将
アルゼンテイン マヌエル・ガルシア 日露戦争 日本海海戦・軍政に関する報告 
                                         海軍大臣
イギリス イアン・ハミルトン 日露戦争  第1軍に従事              大将
イギリス ペケナム      日露戦争  戦艦ドレッドノートの設計に活かす    大将
フランス コリヴィザール   日露戦争
米国 アーサー・マッカーサー 日露戦争  野木将軍の第3軍に随伴        中将
米国 パーシング       日露戦争
ドイツ ホフマン・マックス   日露戦争   タンネンブルグの戦い        中将
ブラジル            日露戦争
チリ              日露戦争
オーストリア          日露戦争
オスマン帝国 ベルテブ・パシャ 日露戦争   旅順・奉天の戦いで負傷     参謀本部長
イタリア            日露戦争
スエーデン           日露戦争
スイス フィリッツ・ゲルチェ  日露戦争
スペイン            日露戦争
日本 下村忠助         第1次大戦   ユトランド沖の海戦で戦死     中佐

       2016-1-23



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    中国バブル崩壊と対外戦争  

 
 中国の今の状況は日本の戦前の昭和の時代のように、政治が軍部をコントロール
できていない状況です。日本では維新の志士が死んで、政治が軍事官僚を
コントロールできなくなった時代と同じです。毛沢東・トウ小平が死に、
同じ状況ですね。中国にはソ連のように赤軍大粛清もありません。
ソ連は軍拡競争に敗れ、自国の経済が破綻しました。最後の暴発もなくありが
たいことに冷戦を終えました。
ソ連の経済の破綻はその国にとどまりました。自由主義諸国はソ連に経済援助・
投資をしてはいませんのが救いでした。
 中国はどうでしょう、現在の中国のことが想像できたのなら、これほどの資本を
投資してGNP世界2位の地位まで、民主化をさせずに押し上げてしまうことは
なかったでしょうね。日本にとっては互恵どころか敵を育ててやった結果です。
戦略的に誤りました。
 交易をするには合理的な精神を要求され、その規模の拡大につれ当事者は
進歩せざるおえない状況になるものです。中国では腐敗が極大する原因で、
バブルがはじけることになります。健全な成長を待っていることはできません。
 日本での昭和の始めを思い出しましょう。経済の不況で農村が崩壊しました。
政党政治は対立を繰り返すばかりで対策を立てられずに、結局庶民は満州事変
に独走した軍部に革新を期待しました。軍部は2.25事件以来に暴力をちらつか
せることで政治の実権を握り、最後は冒険的に始めた中国戦争を解決できずに
日米戦争を迎えました。そして日本は破滅しました。
 中国のバブル崩壊で中国の庶民の怒りの矛先が政府により誘導され日本へ
向かえば、瀋陽軍管区(日本の満州軍にあたります)が暴走して対日戦争になる
状況と酷似していませんか?
 この状況でさらに悪いのは崩壊の影響でリーマンショックの何倍もの不況を
日本が受けることです。日本の民心も平常心を失い全面戦争を国民が支持する
でしょう。
 勝敗の結果は分りません、終わった後にはまた荒涼とした焼野原が残るだけ。
 どうしたらいいのでしょうか?敵に武力的な冒険行動を思いとませる
戦力バランスを日本が持つしありません。専門家も破裂は2-3年で起こると言い
始めています。
 困った。 必ずはウソが多いし、無くて欲しいも願いかなわずですね。

    2014-3-7







    欧州の民族自決 

  

  クリミアのロシアへの併合がすすんでいます。第1次世界大戦後に始まった
欧州の民族自決の動きをまとめてみました。
 一見民族自決の大義でうごいているようにもみえますが、実際は時々の
パワーバランスで決まっています。
 今後中国のモンゴル・チベット・ウイグルなども大きな問題になりそうです。

  第1次大戦後
  ユーゴスラヴィア   クロアテイア・セルビア・スロベニイア3民族の連邦制成立
  ポーランド   ロシアより独立
  フィンランド ロシアより独立
  バルト3国  ロシアより独立
  チェコスロバキア  オーストリア・ハンガリー帝国より独立 
  ハンガリー     オーストリア・ハンガリー帝国より独立
  オーストリア   オーストリア・ハンガリー帝国より独立
  ウクライナ   独立宣言するも赤軍に制圧されソ連邦に
   
   第2次大戦後
    バルト3国  ソ連邦に組み込み
    ドイツ  東西に分離

   冷戦終結後
   バルト3国     リトアニア・ラトビア・エストニア3国に独立
    ウクライナ     ソ連より独立
   ベラルーシ     ソ連より独立
    チェコスロバキア   チェコとスロバキアに分離独立
   モルドバ      ソ連より独立,沿ドニエストル共和国は独立状態
   ユーゴスラヴィア  スロベニア・クロアテイア・
              ボスニアヘルツエゴビナ・セルビア・ 
              モンテネグロ・
             コソボ・マケドニアに分離


               2014-3-20

   






   鎮遠・長崎事件   
 
    

  鎮遠

            
 
 鎮遠は1882年進水の日清戦争当時の東洋一の戦艦です。 当時のイギリスは
戦艦の主砲は30.5cmの前装填のもので、鎮遠は後装填の最新式の軍艦であった。
日本は日露戦争のためには戦艦を建造して準備したが、この時代は清との海軍力
には大きな力の差があった。
 戦艦鎮遠と定遠に備えるために、せいいっぱいの32cm砲1門だけ装備の1点
豪華主義の巡洋艦を松島・厳島・橋立の三景艦で対抗した。実戦では役立たず
 明治一九年・1886年に鎮遠・定遠など4隻の北洋艦隊が長崎に来航した。
水兵が市内で乱暴狼藉を働いた事件が長崎事件です。日本は清の威圧に対して
おおいに恐怖しました。中国はいつの世でも押せる力を持った時には、力を背景
にして押してくるようですね。
 日清戦争での海戦に日本は勝利して鎮遠を鹵獲して、改造し日露戦争にこれを
使用しました。
 中国は日清戦争以来に海軍を持ったことがなく、最近になって大きな艦隊を所有
するようになりました。国際的なネイビー共有文化・常識がまだ育ってない
ようで、近頃の問題を起こすようになっています。仏像つくって魂いれず、
日本のようにお手本とするイギリス海軍もありません。
 意思もないのに起きた偶発紛争は避けねばなりませんね。


元粟島海員学校にあった鎮遠の号鐘


     2014-6-2


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     爺爺の集団的自衛権・安全保障 
 
 
 安倍さんが公明党と議論している集団的自衛権の議論が山場を迎えています。落
としどころは不明ですが、これからは内閣が、この行使を決めると国際紛争の解決
に軍事力の使用が容認されることになります。

 爺爺が50年も前ですが、中学3年の社会科の授業で新・旧の憲法を学びまし
た。国際紛争を解決する手段として武力行使の放棄と軍隊を保持しないと書かれて
います。小学生でも理解できます。それを自衛のためならと自衛隊・軍隊はよし
として、憲法解釈だけで憲法を見直すこともなく、現在に至っています。大きな節
目を迎えて、理由は何でも紛争解決に軍事力を使用することに踏み込むのなら、
姑息な手段でやろうとしないで、国民的議論をして憲法を改正して、現実にある
自衛隊を認知して、その使用に法的な整合性を持たせることが必要です。

 イラン・イラク戦争の時に丸腰でクウエートまで航海しました。他船では人的被
害もでました。安倍さんの解釈変更でこれからは護送船団で紛争地には輸送でき
るようになると思います。またシーレーンの防御に機雷除去艦艇を派遣します。
紛争時ならその護衛に艦艇・飛行機を随伴させなければ任務は果たせません。
激しい最前線の戦闘が必定です。この想定がないまま掃海艇の議論をしている
ようです。 本当に起こることは、外航船員が絶滅した今では、そのシーレーンを
航海する日本船が存在しないことです。便宜置籍の他国の船員も下船してしまい、
日本へ輸送する船舶が大幅に減少してしまいます。その想定もしないまま集団的
自衛権の議論でシーレーンを述べても現実的な意味はありません。

  自国が攻撃されないのに他国を攻撃するには宣戦布告が必要でしょう。また
同盟の条項内容によりけりです。参戦規定があれば同盟国と参戦です。
 核のある今では、他国の防衛のために自国の大都市を壊滅させてまで同盟の義務
を果たしてくれるかは、こちらにそれなりのものを要求されるし、疑問もあるでしょう。 
同盟と集団的自衛権とは同じ土俵で議論が必要です。また自国の軍備をそろえるの
には、同盟か自分の国は自分で守るのか、で大きな予算の違いがでます。
いずれにしろ時間がかかる大きな問題です。

 安倍さんの変更で、自衛隊が海外で多くが戦死するようになると、隊員不足が
生じ徴兵制云々の話が起きるかもしれません。大事なことですね。
 
           2014-6-21

;  









    米国退役軍人省  

      United States Department of Veterans Affairs
 
  国防省に次ぐ2番目の規模の省で予算876億ドル・8.8兆円を使い
職員28万人を要する。退役軍人に関する医療・給付など管理する。
現職長官はエリック・シンセキでハワイ生まれの日系3世です。陸軍参謀
総長のトップまで務めたが、イラク戦争でラムズフェルド国防長官とイラク
占領政策で意見が対立して解任されたが、彼の意見が正しかったと今度
はラムズフェルドが退任することになった。

 なぜアメリカの気にもとめていない省のことを書いたのかは、内閣の意思
で外征軍を派遣する大きな歴史的節目をむかえることになるからです。
米国の国防予算は2000年から14年間で概算30兆円から70兆円になり
ました。その負担に耐えられないでイラクとアフガニスタンより撤退。クリミア・
シリア・今回のイラクで米国は内向きの戦略をとらざる負えなくなりました。
 日本の国家予算ほど軍事予算を組むアメリカとは比べられないですが、
今後にでる日本軍の戦死者・負傷者に相当な予算を覚悟しなければなりま
せん。この省の予算は現在の自衛隊の予算の倍あります。日本版退役省
が必要になるのかもしれませんね。日本の軍事予算は増加していきます。
次は1%の制限枠の撤廃になるでしょう。財政破たんはますます近くなって
きます。

      2014-6-28
 






   集団的自衛権の2つの議論
 
   下記の2つのご意見を目にしました。このような方々が意見をかわせて
決めていただきたいものです。細谷さんは安倍さんの安保法制懇談会のメ
ンバーです。彼の述べているようなら問題は少ないのですが。アリの1穴の
ように思いのほか違った場面を見せるのが心配です。神浦さんの外務省ク
ーデター説はまだ世間ではよく知られていないです。戦後の民事官僚改革
を怠った結果で、外務省による省益追求が戦争を欲するものにまでなった
のかという感じですね。
 悪くすると取り返しのつかない事態になるので、いずれにしろ関心をもつ
必要があります。

  細谷雄一さん7月2日の意見 
   集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定
  http://blog.livedoor.jp/hosoyayuichi/

  神浦元彰さんのコメント
  http://www.kamiura.com/remail/continues_789.html

     2014-7-5

  






   英国から見た太平洋戦争
    外国人記者ストークスによる   

   


                     


 欧米主要紙の英国人在日支局長を長年務めたストークスさんの本を読み
ました。米国からの先の戦争についての情報が多いなかで、英国から見た
戦争観は新鮮なものを感じました。
 日本のマレー作戦は真珠湾の数時間前に布告予定も無く突入した。3個師
団の少数で、植民地軍が主力だが倍の兵力をもつ英国軍を短期間で1100
キロ進軍して撃滅してシンガポールを占領。後にビルマも占領して東南ア
ジアの英国植民地を日本が占領した。
 これを契機にして植民地の民衆は目覚めて戦後の世界の植民地が独立す
ることになる。英国はインドの独立などで主要植民地を失い、長期没落の道を
たどることになった、サッツチャーにより立て直して英国は現在に至ります。
 会田雄次著のアーロン収容所では英国女性兵士は平気で目の前でパンツを
脱ぎ、捕虜に洗濯を命ずる描写があります。それぐらい日本を含めてアジア人
等には差別意識を持っていました。日本人により英国の繁栄とプライドを傷つけ
られたので、戦後は恨み骨髄の意識を持ちました。
 著者は三島由紀夫にも詳しいけれどこちらが浅学なので興味のある方は
そちらをお読みください。


    2014-7-18


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   戦後の掃海作戦  


   



 昭和の40年代でも、海上保安庁の航行警報で機雷に関するものが
ありました。現在の集団的自衛権の議論のなかで機雷の掃海の件がもち
だされています。安倍さんはペルシャ湾での掃海がやりたいのでしょう。

 湾岸戦争のあとでの掃海を自衛隊が行い、1兆円もだしたクウエート
にもそれでやっと貢献が認めてもらい、その成功体験が影響しています。

 今回の議論の中で不思議と朝鮮戦争の最中に上陸作戦の先駆けとして
の掃海部隊の派遣については知らぬふりです、戦死者もでています。停戦
後の掃海と違い戦争行為そのものです。従い日本は戦後に参戦しています。
 船乗りしていた時の甲板長は実際にその掃海艇に乗っていました。

今度の議論の掃海もホルムス海峡に派遣する状況は戦争行為そのものの
掃海になるはずが、前回の停戦後の掃海と混同されているようです。
まだまだ論議が必要です。

       2014-7-20
  


 追記

 大和ミュ-ジアムの隣に自衛隊の潜水艦が陸上展示されています。

掃海に関する展示がメインですので、呉に行った時には、ご覧になって

ください。

      2016-10-15

       





   道徳的憤怒の戦争  米国の場合   

 
           

 ハバナで爆沈した戦艦メイン
                     


  アラモ砦の戦闘  米墨戦争  1846年  
    カリフォルニア・ニューメキシコ・アラバマを得る
  メイン号爆発  米西戦争 1898年
    キューバ保護国・フィリピン・プエルトリコ・グアムを得る
  真珠湾攻撃  太平洋戦争  1941年
    日本占領
   トンキン湾事件  ベトナム戦争  1964年
    自作自演の模様。米国敗北
   

今でも50代にしか見えない高倉健さんのかってのヤクザ映画を
  オールナイト映画館で見たものですけれど、もうそれを知っている人
  は少なくなったでしょう。いつも決まった筋立てで、耐えた健さんが
  憤怒の情で 悪のヤクザに立ち向かうところで喝采が起こります。
  下世話な例ですが同じことでしょう。

   何の予告もなく不意打をくらい被害を受けたり、卑劣な行為による
  戦闘があると、道徳的憤怒を呼び起こし戦争の原因となります。
  年賦のごとくアメリカはそんな歴史をもって戦ってきました。
   利益も得ています。
   湾岸戦争・イラク戦争・アフガン戦争も同じです。

   怖いところはそれまで平和を唱えていた人々が、事件を契機に一転
  して開戦支持に回ることですね。冷静な判断を失います。他人事では
  ありません。理想主義的な言動は案外底が浅く豹変に気を付けなけれ
  ばなりません。


                   2014-8-6
  








   常勝寺・鴻巣 支那駐屯歩兵第1連隊
         


        

常勝寺


     


       連隊句碑        

境内永代供養地 軍馬慰霊塔もあり

 

 

 埼玉県・鴻巣の荒川沿いにあるお寺です。境内に軍馬の慰霊碑もあり、気に
なって調べてみました。 なんと盧溝橋事件の支那駐屯歩兵第1連隊の供養地
であったのです。常勝寺の名前でここにあるのでしょうか? この連隊の補充地
は千葉になっていますが。
 北進事変のあと1936年に北平・北京で編成された。補充を受けたとはいえ多
くの戦死者・2700名余をだしている歴戦の連隊です。有名な大陸打通作戦に
参加しています。南昌で終戦を迎えた。
 
 最初の連隊長はインパール作戦を主導したあの牟田口廉也です。日中戦争
開始にも影響を与えた指揮官ですね。

          2014-8-11

  


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    ポーランド近代史  
 

 伊東孝之 著作

     
          
 ポーランドは世界史地図をご覧になればお分かりのごとく宗教改革の時代
まではカソリックで欧州の大国です。18世紀になり衰退してロシア・プロイセ
ン・オーストリアが分割して消滅した。ロシアはポーランド語を制限してロシア
語を強制した。ポーランドの民族意識は高まり何度も反乱する。1830年の
反乱を題材にショパンが革命を作曲した。第1次世界大戦でその3国が衰退
して1918年に第2共和国として独立。

  なんでポーランド史なんだとお思いの方も多いでしょう。前に書いたシラフタ
のこともあの分厚い高校の世界史教科書に載っていなかたのにと....
 ポーランドの歴史のなかでやっと独立したのは第1次世界大戦の後です。
それも壮絶な独立闘争をしたわけではなく、戦争の結果としてそれまでの支配
していたロシア・オーストリア・ドイツに力の空白ができた強運ゆえです。それも
すぐにソ連・ドイツに分割されてしまいます。第2次大戦後はソ連の衛星国でし
た。
 冷戦が終わりやっと独立でき、NATO・EUに加盟です。英仏との条約は先の
大戦では日和見の対象にされてポーランドには機能しませんでしたけれど。

 今のウクライナ情勢でも相当な危機感を持っていると思います。 ポーランド
は自国の安全保障に対してその歴史的教訓を踏まえて、イラク戦争・アフガン
戦争・イスラム国有志連合に参加してきました。

 デンマークで昨日テロがありました。デンマークは先の大戦では数日でドイツに
占領されてしまいました。かの国もイスラム国有志連合に参加しています。同盟の
ことを日本が考えるのに、オランダ・ベルギーの戦後の行動も加えて考えてみる
べきでしょう。

    年表             
 
            出来事

1569   ポーランド・リトアニア共和国

1572   選挙王制に移行 

1772   第1次ポータンド・リトアニア共和国分裂

1791   信教の自由、5月3日憲法

1795   3国分割でポーランド消滅

1807   ナポレオンによりワルシャワ公国・衛星国

1815   ロシア皇帝によるポーランド王国設立

1830   大反乱

1832   ロシアの直轄支配

1843   蜂起失敗

1863   蜂起

1864   ロシア領で農奴解放

1918   ポーランド共和国独立
     シラフタ制度廃止
     ソビエト・ポーランド戦争

1920   シベリアのポーランド人孤児を救出

1921   リガ条約でソ連から領土を獲得
     フランスと同盟

1932   ソ連と不可侵条約、

1934   ドイツと不可侵条約 -39年破棄 

1939   独ソ不可侵条約 ポーランド分割の密約
     英仏と相互援助条約

9月   ドイツのポーランド侵攻、第2次大戦開始
     ソ連のポーランド侵攻、ポーランド領を併合

1944   ワルシャワ蜂起

1945   第2次大戦終了

 


   ショパン  革命  演奏 フジコ・ヘミング  3分
  https://www.youtube.com/watch?v=rgWSUylxBeI

   2015-2-16






  ポーランドとシラフタ 

       伊東孝之さんのポ-ランド現代史よる


     
 悪名高い分厚い高校の世界史教科書にもシラフタは登場しなかったように思い
ます。ポーランド史に基本的な事項ですが私は知りませんでした。
 ルソーはポーランド18世紀中頃では、国民の全てであるシラフタ、無である町
民、無以下である農民の3つの身分からなると述べています。シラフタは武士・
士族のような封建支配層です。ポーランドでは国王は血筋が絶えてからは選挙
で選ばれています。シラフタは階層分化が生じていなくて、形式上まったく平等
であった。それは議会や国王選挙にあてはまった。 この身分は珍しく完全に
閉じられて、他の身分からの上昇は極めてまれであった。数的には10%にも
達する多さで、英仏は1-2%の数です。シラフタの平等意識は強かったけれど
もシラフタ内部の貧富の差も激しく、国王にも等しい位な上流シラフタ、村をもつ
中流シラフタ、農奴を持たないで自分で耕す小地主シラフタ、土地さえもたない
多数の裸シラフタに4つに分かれていた。ローマ共和政の市民と同じともいわれ
る。 19世紀の民主主義の進んだといわれる英国の選挙民が3%であったと
比較されて数も多くシタフタ民主主義はすすんでいたといわれている。
シラフタは国民意識の中核で強いエリート意識を持ち、第1次世界大戦後に独立
するまでの主体となった。農奴はプロイセン領やオーストラリア領に次い
で1864年ロシア領で解放されたので、多数の農民が民族意識を持ち
教育を受け、国民意識の担い手となるのには時間がかかった。


  ポーランド・ハンガリーのリュート音楽  演奏ラゴスニック  13分
  https://www.youtube.com/watch?v=u6t0svS8-PA

     2014-12-6


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   防衛省の武器調達   
      軍事ジャーナリスト清谷信一さんによる
 

 先の大戦に、武器のライセンス生産で学び、研究製造水準が追いついて金属ジュ
ラルミン製ゼロ戦がやっと間に合い初戦で活躍しました。アニメの風立ちぬでその
時代は表現されていました。でも発動機の水準は欧米には遅れをとっていて、新機
種への開発ができずに航空劣勢に陥り敗戦を迎えました。

 戦後の防衛庁・省の方針としても、兵器の国産を重視して、それで自主開発なり
ライセンス生産をしてきました。方針としては正しいでしょう。
 でも防衛予算を見てみますと、大量に必要な装甲車でも年間調達量は10数両で
す。わずか1個中隊分です。師団に仮に200両装備としますと10年以上時間が
かかることになります。 現自衛隊はまだ第2次大戦なみの自動車化師団のよう
にトラックを主体としているのでしょうか?信じられない数量です。こと起きれば
民間に大量発注する考えとしか思えません。抑止力として機能するのでしょうか? 

 各メーカーの製造ラインを維持するため少量発注をしているのでしょう。清谷さ
んによれば最新式を避けて現ラインを維持するために、旧式兵器をあえて生産
しているというケースもあるということです。予算に限りがあるのはもちろんです
が、高額な汎用武器を国産で生産する必要はないでしょう。汎用兵器は同じ
予算で数をそろえるべきです。もちろん不具合のある武器も当然改善していく
べきです。

 武器メーカーの会議室では、眼がまぶしくなるようなキラ★をつけていた元将官
が新聞をよんで暇をつぶしている光景を目にした話を読んだことがあります。
天下りのための武器調達政策は改めなければなりません。倍倍ゲームで軍事
予算を増やしてきた存在が近くにあるのですから。
 

  なぜ自衛隊は暴発する機銃を使うのか

  http://toyokeizai.net/articles/-/52889?mm=2014-11-10



  アパッチ攻撃ヘリの調達、なぜ頓挫

  http://toyokeizai.net/articles/-/51971

   追記
     
  2015-12-16に最高裁判決で防衛省がアパッチを計画どうりに注文しなかったために
初期開発費用が回収できなくなったとして、富士重工業に351億円の国からの支払いを
認めた。


 
  2014-11-17  

   追補


  C-2輸送機の輸出構想は絵に描いた餅

  http://toyokeizai.net/articles/-/56949


  


   零戦展示     

 
 

     



  ニューギニアで発見されたゼロ戦22型が埼玉新都心で展示公開されました。
エンジンは栄型ですが交換してホイットニーエンジンで飛行可能なように復元さ
れています。11月24日まで展示されました。
 さっそく見てきました。3分割されてまじかに細部が見ることができす。各部材
には軽量化のために穴が開けてあります。パイロットの座席にも穴あきがあり
防弾効果を犠牲にしているのでしょうか?ジュラルミンの厚さは数ミリで文房具
の文具の下敷き程度です。薄いものですね。
 
 宮崎アニメの風立ちぬをごらんになった方もおられるでしょう。ゼロ戦の設計
者を主人公としたお話です。当時の日本の航空機設計の状況がよくわかりま
す。外国からライセンス生産をして技術を学び・マネ・盗みして国産開発してい
きます。ゼロ戦になってやっと追いつき、開戦してます。水準はまだ、まだらで
すのでその後の開発・改良競争には敗れて敗戦です。
 当時の陸海軍の要求性能は厳しく、当たり前ですが他国よりは,よりよいもの
をめざす。資源も財政も厳しいゆえに、得意の職人技を追及した個艦・個機
のすぐれたものを求める。従い工数が多く大量につくれなくて、ギリギリ性能
を追求したものを完成させます。平時の5-10年でのレベルアップの時はそれ
で良いのですが、戦時に絶えざる改良・性能アップを要求されるようになると、
設計上の欠点になります。ゼロ戦は改良の余裕がなく改造しても性能が向上
せず、ベテランパイロットには初期型のゼロ戦21型が好まれたくらいです。
 国民性のようで戦後の自衛隊にもそれは見られます。

     




   

7.6mm機銃2本が見える


    

    2014-11-27


 




    ガリポリの戦いとトルコの近代化  
    
  
        

ケマル・アタチュルク 1881-1938
      


第1次世界大戦の時にはオスマン帝国はドイツと伴に連合国と戦っていました。英国のチャーチルは海軍大臣でイスタンブールの占領を目指して作戦を立てます。ガリポリに上陸後オスマンの首都を陥落させ、黒海との通航の自由を確保して味方のロシアとの連絡を確保するのが作戦の目的でした。
 ガリポリ上陸作戦はケマル・アタチュルクの活躍で失敗に終わります。近代の上陸作戦では待ち構えている敵の3-5倍の兵力を準備しなければ難しいという教訓を残しました。


 オスマントルコは大戦に敗戦した。戦後にケマル・アタチュルクは救国の英雄として祖国解放運動の指導者になりトルコ共和国を建国します。
 彼は今話題のイスラム国が自称しているカリフ制の廃止をする。神秘主義教団を閉鎖したり宗教勢力を一掃して欧化政策を推進した。

 現大統領のエルドアンはイスラム原理主義を扇動した罪を問われて4年半の実刑判決を受けた人である。 先般の暴動騒ぎの原因は承知しませんが、ケマル改革の修正に動いているように外からは見えます。イスラム国に対するトルコの対応も明確にはいかないようです。ケマルは婦人の参政権を認めたりスカーフの着用を禁止しました。イスラム過激派ではノーベル賞の若い女性を銃撃したり、アフリカで数百人の女高生を誘拐しています。

 イスラムの古い時代への回帰運動が隆盛です。トルコがそちらの側に行ってしまうと、一神教どうしの大宗教戦争が懸念されます。EUがトルコの加盟に迷っている時間は無いのかもしれません。 キリスト・イスラム・ユダヤ教は仏教・ヒンズー教と違い同じ穴のムジナです。歴史的にも共有した時代があります。

 イスラムの近代化をトルコの発展で証明して及ぼすもの以外の方法があるのでしょうか? 欧州とトルコの動きに今世紀がかかっているように見えます、注目が必要です。大親日国のトルコとは遠すぎるので同盟を結んでも意味をなさないけれど、日本にできることはあるはずです。

 


       2014-12-21

 

 


軍事・安全保障 top

 

エルトウールル号の日本訪問



  映画 海難1890
       










     多民族国家・マレーシア  
  

 成長著しい若い国に期待する!

  マーレーシアの主な国民構成・約3000万人は

   マレー人    60%  イスラム教 
   中国人     30%   仏教
   インド人    10%   ヒンドウー教

 クアラルンプール市内を散策していて見かける若いカップルは同じ民族どうし
です。まず異民族どうしは見かけません。人口構成をみても同じ民族の数が多
いことと、文化・宗教が異なるゆえにそうなるのでしょうか?

  ホテルで行き先の方法をたずねて、駅から100m位の目的地でも駅からタク
シーを使うように勧めます。実際に駅で降り立つと、幅広い道路で危険は感じま
せん。そこへは徒歩で行きました。ホテルの従業員は中国系スタッフでした、た
ずねた目的地はマレー・イスラム街で、ほとんど本人は行った経験がないので
しょう、それでそういうアドヴァイスをするのだと思われます。
 マレーシアでは違った民族とは認め合いながらも不干渉で生活しているよう
に見えました。

 イスラム国に慰安婦として志願する若いマレーシア女性も現れました。一見の
外国人には、その国に何か問題があってもうかがい知れません。街では、目だ
け出した黒い衣装の女性を見かけますが、多くはありません。中東の旅行者
のようにも思われます。マレー人の女性はおしゃれなカラフルなスカーフをし
ています。

 マーレシアは香港とシンガポールを除けばアジアで1位です。タイよりも生活
水準は高いようです。従い落ち目の日本人には物価は安いとは感じられません。
1リンギット38円位の交換レートでした。イスラムの国なのにクリスマスセール
を堂々と飾りつけをしてやっています。このまま多民族国家として順調に成長
していってもらいたい。今世紀中解決できなくて続きそうな感じのする、一神教
どうしの原理主義の争いを止める、多民族共存の模範の国なってほしいもの
です。トルコにも期待しますが。

 あちこちでリフォーム工事が盛んで街のスクラップアンドビルドがすすみ、そ
のうち街並みが一変するでしょう。  それにしてもどこかの国のように老人を
見かけることは少なく若い人ばかりが目につきます。


      2014-12-28

追補   東洋経済オンラインにマレーシアの多民族性の記事が報道されました。  

 宗教ごとに休める! マレーシアの超多民族性 

 http://toyokeizai.net/articles/-/57879?mm=2015-01-16    

 

   2015-1-16

 


   


  
         ドイツの敗戦処理と北方4島

 

 カーリーニングラード/旧ケーニヒスブルク
   

 2015年の新年を迎えました。昨年の拉致被害者の交渉はどうなったので
しょうか?
プーチンとの北方4島との交渉もウクライナの問題が生じて拉致と同様に期
待が持てません。 どちらも時期というものがあるのでしょう。冷戦が終結して
ロシアが困窮したときの、日本の無私の援助があれば返ってきたかもしれま

せん。ミャンマーなどには借金を棒引きしてさらに何千億円もの援助が、この
今でもできるのですから。兆円だして購入という手もあったでしょう。

 ドイツは先の敗戦でシュレージェン地方や東プロイセンを失う。前者はポー
ランド領に後者はポーランドとソ連・ロシアで分割した。ロシア領はカリーニン
グラード州として現在のリトアニアとポーランドの間に飛び地としてある。
 第2次大戦前に独ソでポーランド分割を秘密に協定して開戦するや2国で
ポーランドを占領した。ソ連は勝利した後でもそれを返還せずにポーランド
国境を西に移動させることで決着させた。この結果北方4島の帰還者の比
ではない百万単位の膨大な犠牲者をだした。戦勝国はこんなものです。

 日本は北海道を失うこともなく、国体護持もできました。沖縄返還・軍政
維持?にもなりました。安倍さんは戦後レジームの改正と声だかですが、
戦勝国からはウサン臭くみられていてもおかしくないでしょう。まだまだ時
間がかり、やることも多いでしょう。

      2015-1-8

  

   




  2014年 大晦日の老人性躁鬱    

        脱走兵の処遇  アメリカの場合  

 

 今日で2014年は終わりです。新しい新年を迎えるために、田舎老人の杞憂です。

今年は安倍政権になって

日本版NSC創設、
特定秘密保護法の成立、
武器輸出の緩和、
集団的自衛権の解釈変更での行使容認を閣議決定

 これらの歴史的転換になる大事なことを決めました。

先の選挙では国民が安倍さんに白紙委任でおまかせという選択を選らんだ状況
です。近い将来に、理由はともかく、自衛隊が海外に出動して戦争をする国になる
のでしょう。

 その時になって選挙に棄権して、J婚と騒いでいたお年頃の女性は、こんなはず
じゃなかったと気が付くのでしょうか? 落ち着いた冷静な時に軍法会議や規律の
ことは決めておかねばなりません。少しはオタクの老生でも下記のスパイクさんの
記事を読むまでは、アメリカでは脱走兵の銃殺を、先の大戦でも1件しか執行しな
かった事実を知りませんでした。しかもアイゼンハワー総司令官・大統領は世間
に伏せました。
 民主主義の軍隊とは他の強権の政体とは違い、死を強制して脅して徴兵するの
こととは違いがあるからでしょう。 だから参戦した自発性の高い兵は強いのです。
日本は戦争に負けるわけです。 このような知識を持ち合わせていない安倍・石破
さんらに、おまかせで主導させると戦前に逆戻りした死を強制する兵制ができあ
がってしまいます。
いずれ徴兵制でしょう。

      スパイクさんのブログより
   http://spikemilrev.com/news/2014/12/27-1.html


 安倍さんの国会答弁を聞いていると、自信満々で聞く耳を持たず、他人の意見
を聞いて議論して物事を決めようという態度が見えません。彼のやりかたで、この
まま進むと、これから何か述べると非国民・国益を損なうという非難をあびせられ
て、排除される世の中になりそうです。

 日中戦争が始まる前までですが、庶民は神社に息子を徴兵にとられないよう
に祈願しにいくのが自然な気持ちであったという時代がありました。でも戦争に
動き出すと、あっという間に武運長久を護国神社にお参りに行く時代に突入し
ました。 戦後になっても、そんな庶民の親の素朴な気持ちを、圧力を加えられ
ずに表現できた時代が存在したことを忘れています。

 このまま政治が大衆迎合に走ったり、今回のような党利党略の選挙をしてい
ると、最後には政治・政党の信頼を失い、戦前の大正デモクラシーから軍事官
僚支配の強権政治になってしまいます。

 国民は政治家よりも、大声をあげて勇ましいことをいう軍人に、当時の悪い
状況を改善してくれるのではないかと支持しました。 政治不信だけで政治は
変わるわけではないですが、大不況からの経済悪化が相まって、強権政治に
支配されるようになりました。 日本では未だにバブル崩壊からの立て直しに
成功していません。安倍さんでも2%ほどすすめましたが、今では停滞して立
ち止まり、これ以上は希望がもてません。
 また政治が沖縄のことを、選挙結果で示されたにもかかわらず無視していく
と、沖縄の独立運動や中国への帰属の難しい問題が起きるでしょう。 
これから中国バブルが崩壊すれば、戦前の大不況の再現です。歴史は2度
繰り返さないと楽観はできません。外観は違った形で虚勢を張った勢力が力を
得て、まともに発言できない時代が来る恐れがあります。もっと悪いことに科
学文明が進んで、ネットワークから一層の監視ができる社会です。  昨年の
年末にも初夢・正夢・悪夢で同じようなことを言っていますが、この1年で現実味
がより増しました。 年寄はこんな鬱になりますが、若い方こそ問題なんですが。

 そうそう究極の選挙総括で老人連合が勝利しました。戦争になっても若者と
は違い、敵にわずか銃弾1発の損耗を与えるしか役立たずの老人ですが、
この状況が続けば、このまま逃げ切り、死んで後のことは地獄で若者を見守
るだけになりそうです。





  追補 
  
 米軍での脱走などの軍律違反の記事は日本でほとんど報道されることがなく、その実際はよく知られていません。
 アメリカとの新しい軍事協力・ガイドラインが大きく質的に変更された報道がされています。 これから自衛隊が世界中の果てま行くことのなり軍事行動をすることになります。自衛隊員の中で自殺やP.T.S.D・心的外傷後ストレス症候群の隊員が増えることになるでしょう。脱走の問題も起こることになります。」しかし日本の与党の軍事問題・重鎮は、アメリカのケースの実際をしることなく、旧軍の悪いところを踏襲する発言をされています。下記のサイトをお読みになってお考えください。

  スパイク通信員の軍事評論
    http://spikemilrev.com/news/2015/4/29-1.html

     2015-4-29



   緊急提言

  安全保障法案 強行採決の前に 

  

 今国会の安全保障関連2法案は会期の延長を決めて、最終的には強行採決になると思われます。残念ながらこの事態になって、田舎の爺爺が何を述べても、どうなるわけではありません。

 今回の二法案の名称が戦争法案といわれようとも、それはどうでもいいことです。 こちらが理想的な平和追及をしていても、願っていても、相手の意思次第で戦争は起こります。例えそれが防衛戦争だとしても、戦争の内容が変わるわけではありません。戦争になる・ならぬとの議論は大事なことではありません。云ってしまうなら、こちらに戦争の覚悟が無いようなら戦争を止められません。それを避けるための法案の趣旨ですけれど。

 法案は何のために必要なのでしょうか? 日本の首相はアメリカの支持がないかぎり、今までは短命であったり司法の制裁を受けてきたのが実情です。安倍首相の保身からというのも事実でしょう。
 でもそのことではありません。 それは隣に厄介な国が肥大してきているからです。戦前のドイツ・ナチスのケースでいうなら,あの時に叩いておけばよかったと後に悔やんだ、ナチスにラインラント進駐をさせてしまった現状です。これは現状認識ですので、いろんな考えの方がいるでしょう。 もし日本がチベットやウイグルの人々の状況になって、それを甘んじて受ける覚悟のある人なら、それを問題無しとするでしょうが、多くの人はその状態を望まないと思います。
 
 あからさまに国名を上げての公の議論はふさわしくないのですが、国会審議を聞いていても、その認識で議論しているようには見えません。現に昨年になって唯一核弾頭数を増やした国に対して、日本にむかってミサイルの照準を向けていると公言している国に対して日本が対峙しているということです。 またその国は元首が隣国へ訪問している時に、その国の隣接国境で、訪問国へ砲撃を始めてしまう、政治が軍部に対して統制できていない国です。その国の台頭が今の日本にとっての大問題なのです。

  スイス・スウエーデン・アイルランド・スペインが先の大戦で中立政策を採りました。 日本の地理的位置関係が、日本はその国が太平洋に進出するのを封じ込める位置にあるので、その中立政策は無理です。 また、独力で個別的に対処する方法もありですが、それには莫大な軍事予算が必要です。先に膨大な支出で日本が財政破たんしてしまいます。それも無理でしょう。 アメリカ抜きにはこの状況を打開できません。他の選択肢はあるのでしょうか? 集団的に対処するしかありません。 でも、頼りにしているアメリカはベトナム・イラク・アフガニスタンと失敗を繰り返して、軍事費・予算やマンパワーを今までのようには割けません。世界の警察官ではないと自称さえしています。その発言を聞いて、かの国は直ちに紛争地域を既成事実で押し始めています。

 日本は核のカサの下にあると安心していますが、アメリカとて、ロサンゼルスやサンフランシスコを原爆で壊滅させられることを承知で、他国を守ってはくれるとは思えません。それに軍事上のアメリカの必然が無ければ、通常戦力の援助もないでしょう。
 それでも、かの国が自滅してくれるのを、それも、とうとうアメリカの自滅が始まって、自己に閉じこもるモンロー戦略をとるまでの間に、キワドイかもしれませんが、日本は臥薪嘗胆して待つしかありません。 隙をみせずにかの国の意思をくじいておくのが我が戦略です。

 戦国の世なら、家康が信長の命令で嫡男と正室を差し出したほどの同盟維持の覚悟が必要でしょう。 また、NATOのようなあからさまな軍事同盟を東南アジアに作ることは理想でしょうが難しいと思います。 冷戦の崩壊では、日本は何らその被害を受けずに済みました。それはソ連には西欧諸国が投資をしてこなかったおかげです。かの国には数え切れないほどの投資物件がありますので、アジアでその構築をすることはできないでしょう。かの国が軍事的な冒険に走らないまでも、バブル崩壊で世界中に不況が起きることのほうに現実味があります。それに伴う紛争も考えておかなければなりません。その時には日本が財政破たんの恐れで相当苦しい事態に追い込まれるでしょう。

 ポーランドは英仏と同盟しましたが、ナチスドイツとソ連に対しては機能せずに国が滅んでしまいました。日本の3国同盟や日ソ中立条約は先の大戦では役にたちませんでした。
 今は同盟と集団的安全保障をあいまいにして議論されています。しかし攻守同盟を締結した後での集団的安全保障履行の形でなければなりません。
 先の大戦の同盟の失敗にも拘わらず、参戦条項のない同盟では相手に踏みとどまらせることはできません。
 掃海も後方支援も戦争行為です。戦争行為加担ですので、同盟に従った参戦行為としての行いであり、あいまいなままでの参戦ではいけないと思います。 
 日本への参戦を期待するよりも、アメリカへの加担参戦のほうが現実的には多くなるでしょう。それをこちらの都合で四の五の言っていてはいけません。武田信玄を目前の敵とした家康の御家事情が日本の今なのです。

 老生が安全保障の政策が、これではイケナイと思ったのは、船乗りをしていた、イライラ戦争で、丸腰のまま護衛もつけずに、船体に大きく描いた日の丸をお守りとしただけでペルシャ湾に船出した経験があるからです。他船では死者もでています。これが平和憲法の実態・現実でした。でも今のような急がなければならない現況があったわけではありません。

  党首討論で法案の憲法に適合するかの議論がありました。自衛隊を創設して以来から憲法違反の状態であるのは疑いもありません。この偉大な現憲法の趣旨に追随してくれる国は70年も経ても、ひとつの国も無いという現実認識を持つ必要があります。現実離れした空理空論の憲法であるということです。欺瞞・偽善を重ねてきて最後の上塗り状態が今回です。 けれど憲法違反や平和を声高に述べる人はそれだけで、何か工夫をしてとか、地味な努力をして平和のための行動を目にすることはありません。

 今の国会の議論を聞いていて失望しています。安倍首相や石破さんに安全保障をやってくれるなと思っています。ただただ旧軍の復活になるだけだとさえ思っています。このまま強行採決に至って憲法違反の法案が可決されるだけでしょう。

 でも、この状況を何とかして避けたいために,書きました。 民主党や野党の議員に腹芸ができる人はいるのだろうか? その議員に、法案はこのままでいいから10年の時限立法で成立させるように、自民党と交渉してほしいと強く思っているからです。 
 その期間のうちに改憲して今回の法案を合憲のものにしてほしい。自衛隊は国民の歓呼のうちに送り出してやりたいと思うからです。地球の裏側の小さい紛争に自衛隊を派兵しても、かの国との大戦争だけは避けたいと思っているからです。
 
 また今の自衛隊は最新の装備ばかり欲しがりますが、汎用武器は大幅に不足して平和ボケで戦争を想定していない軍隊です。アメリカの軍用犬の負傷用装備にも劣る自衛隊員の救命装備です。戦死・戦傷をしないと思っているのでしょう。 その自衛隊を安倍首相の判断で外征に出しても、戦死・戦傷・PTSD・自殺など手痛い損害を被ることになります。 また今までのような軍の論理を無視して、変に手足を縛った自衛隊では、その後に不満が高まり、戦前のように政治のコントロールを離れて独自の動きをするようになるのではと心配します。何せ官僚改革は戦後もすることがなく、現在に至っているからです。この期間のうちに自衛隊に装備品や法制の改正もしてもらいたいでと思っています。

 最後に、何で憲法違反の法令をそのまま通して・時限立法にするのですが・成立させる必要があるのかと。 かの国との現状をどう認識するのかで違った対応がでてくるでしょう。 共通認識を得るのが一番ですが、その努力はされていません。政府も今のうちに知らせずにやってしまおうとも思えます。
 国会の日程延長が議論されていますということは採決が近いということです。かの国との状況を鑑み何とか時限立法で成立させたいと思っています。その後の時間をかけたまともな修正を期待して。


  ;    2015-6-20



 追記   開戦委任法      

 6月23日の報道で、9月27日まで95日間の戦後最長の国会会期の延長を議決した。  7月16日に衆議院により強行採決されましたので、2か月余りで参議院の議論・採決に関わらず成立することになりました。  何も枠をはめないで成立することになります。内閣の意思で開戦を委任する開戦委任法とも呼べる法案の成立です。

 中国のバブル崩壊の兆しが見えてきましたが、今の膨張主義が改まらないかぎり不安です。第2の明石元二郎の再現を期待してかの国の自滅を待つしかないかと............

      2015-7-19

  追記 2
      
 7月29日の報道で、安倍首相はやっと中国の脅威を名指しで強調とあります。参議院になって法案の成立が確実になったことから、抑制的であったものが、内閣の支持率も30%台に落ち込んだことによりこの発言になったものと思われる。

これこそが問題だったんでしょう。ごまかしたり、はぐらかしたり、おまけに首相みずからがヤジを飛ばしたりせずに、最初から堂々と 論ずれば
すればよいのに。

       2015-7-29

    2015年 9月19日 可決成立しました。


   弦楽・減額のためのアダージョ  サミュエル・バーバー  尾高指揮 N響 9分
   https://www.youtube.com/watch?v=ANWqxtlLUVs















   エルトウールル号の日本訪問計画  

    

  


 トルコ政府はエルトウールル号を再建して日本に周航させると発表しました。その帆船の遭難事件は少しは世間で知られるようになりました。
 その船は明治23年に紀伊半島南端の串本町沖で遭難して500名以上の犠牲者をだしました。貧しい地元漁民が懸命の救出活動で69名を救助して、親身になって介抱にあたった。生存者を海軍の比叡と金剛でオスマントルコに帰国させました。これをきっかけにして現在までトルコとの友好関係が続いています。トルコの教科書に取り上げられていて、トルコの庶民レベルにまで良く知っている事実となっています。
 イラン・イラク戦争の折には、日本航空が現地行きを拒否するなかで、トルコ政府はイランからの日本人脱出のために救出の飛行機まで派遣してくれました。

 ウクライナの内戦がおきています。その取材でウクライナの老人から日本は信頼できる国であると云われたといいます。 ウクライナやポーランドの人々は日露戦争のときにロシア国民として従軍しています。彼らが捕虜になったときに日本人からの待遇に公正なものを感じて子孫に伝えたことによるエピソードでしょう。シベリア出兵のときのポーランド孤児の救出も現在まで続くポーランドとの友好になっています。庶民が無私な気持ちで尽力したことは大きな遺産となります。

       2015-3-29


   追記 1

  12月に映画化されて上映されます。予告編をみました。期待します。

       2015-8-14


    追記 2 
        
        

kushimoto号 復刻機
        

イラン・イラク戦争時に215人の邦人を救出したトルコ航空機のデザインを復刻した特別塗装機Kushimoto号が11月30日に来日しました。 エルトウールル号の遭難の合作映画の記念イベントのための来日です。

 日本航空が救援を拒否したなかでの、トルコの恩返しのための救援でした。 昨今の安全保障の論議のなかで、この話が登場しないのもおかしな話でした。国策航空会社の会社とパイロットは何を考えているのだ。だから会社が傾くのもおかしくない話です。


          2015-12-2





    映画 海難1890  トルコとの絆 

   
 トルコで行われたG20で、安倍首相とエルドアン大統領がこの映画を2人で鑑賞しました。 首脳同士の鑑賞は極めて異例です。

12月4日より日本で公開中で、見てきました。トルコでも200館で上映されるとのことです。 あちらの教科書に載っている歴史的事件ですから、日本よりもよく知られた事件・事実です。 
 この映画では日本的なデイテールはよく描かれていますが、トルコの庶民に細かいところを知ってもらうには難しいだろうと感じました。海難救助の場面より爺爺にはテヘラン空港の場面の方が感動的でありました。日本人がむしろ見るべきものでしょう。

 阿部さんは、これだから今年の集団的自衛権が必要だと、得意満面が想像されます。しかしG20のトルコに居たときにパリでの多発テロが起きました。イラン・イラク戦争のときのような緊迫はなかったにしろ、パリから急遽脱出したい日本人は大勢いたはずです。首相専用機はイザというときのために邦人救出のためのものです。自分は民間航空で帰国してなぜ、パリに救援機を差し向けなかったのでしょうか? いつもの得意の都合のいいところだけ主張して満面の笑みをした阿部さんが目に浮かびます?


        

エルドアン大統領と安倍首相
        


  1877-78  露土戦争
  1878   練習艦隊・清輝がオスマン表敬訪問
  1889   エルトウールル号 出航
        明治天皇に親書を送る
  1890   樫野崎で座礁沈没、生存69名
        戦艦金剛と比叡で送還  
  1985   イラン・イラク戦争の在留邦人をトルコ航空が救出


   友好 125周年記念コンサート  トルコオスマン音楽隊  11分
   https://www.youtube.com/watch?v=kWrhSYxj8PY 


          2015-12-6










 




   シャルリー・エブドと筑波大事件

 
 パリの連続テロ事件の被害者の方にお悔やみ申しあげます。
思想・信条・宗教の違いで他者の生命を奪うことの阻止に、人類は延々
と時間をかけて是正しています。拷問することもなくなったと思い気や、
アメリカまでもが、それに手を染めていました。まだその途中段階にあると
いうことが現実でしょう。米国はそのことを公に明らかにして、直そうとする
動きが報道されるところは他国と違います。

 今日もフランス全土で数百万人余りがテロ反対デモに立ち上がる。
各国の首脳も手をつないで行進しました。イスラエルやパレステイナの
首脳も参加したという報道です。

 1991年に筑波大学の教授が殺害された。ホメイニさんが反イスラム
ということで、悪魔の詩という小説に関わったものに死刑宣告を行っていま
した。五十嵐教授はその小説の翻訳をされた方です。それは時効が成立し
て、まだ未解決事件としてあります。
 おなじ表現の自由の問題ですが、今回の日本報道で今日まで、筑波のこ
とは取り上げられていません。不思議です。当時も他国からの反響も今回
の事件のような盛り上がりはありませんでした。同じことでも時々の判断で
普遍・絶対のものではなく、変わってくるものです。そういうものだという認識
が必要でしょう。

 日本政府は今度にどういう対応するか、まだ見えてきません。表現・報道
の自由と人類の錦の御旗を強調することになるとは思いますが、熱狂の際に、
ちょっと冷静になって、振り返ることが必要です。物事は熱狂のないところで
は変えることはできません。しかし往々にしてやりすぎるものです。

 筑波の事件は政治的な意図は不明ですが、結果的には抑えたものになり
ました。錦の御旗には反対できないだけに、それで大衆を利用されたら、怖い
ものになります。テロの被害者は数千人に終わりますが、戦争の被害者は数
十万・数百万単位のものになります。

 意見を異にするものに暴力・死で抑えにかかることには反対いたします。
早く無くなってほしいものです。いつのことやら!

    2015-1-12

追補
 
 関西で起きた朝日新聞支社での銃撃死亡事件もまだ未解決であったことを
忘れていました。これもあの今を時めく朝日のことゆえに、朝日自身も
取り上げていません。

    2015-1-15

   









  デンマークのテロに想う
         

 北欧の福祉スタイルは、税金は大変に高いけれど、心配なしで老後を送れる方法のひとつです。女性の登用も大変すすんでいて、大臣の半数は女性だという国もあるようです。難民の受け入れも大変寛容です。日本から見ると理想的に見えてしまいます。でも今回のようなテロ事件がそんな国で起きてしまいました。

 30数年前の古い話です。日本人外航船員が職場を失いつつある中で、オーナーはアメリカ人、船籍はパナマ、乗組員は日本人というコンテナ船に乗り組んだことがあります。
 その船はドイツ・デンマーク・スウエーデンを1週間のスケジュールで運航していました。その海況は、夏は霧、そうでない日は北海特有の波の高い時化、そして冬は港の凍結と、今までに経験したことのないキツイ海でした。スケジュールがタイトで睡眠時間を確保するのが大変でした。今でいうブラックシップといったところでしょうか?

 まだEUになる前ですので、いろんな国から労働者が入ってきた状況ではありませんでした。そのころの貴重な働き手といえばスペインの出稼ぎ労働者です。

 コンテナ船の荷役ではコンテナーを船に積んだ後で、その上にコーナーという金具を4隅に置く作業がありました。現在は工夫してその作業は無いようです。冬の凍結する時期では、コンテナの何段か上の高い場所でのこの作業はスベリやすく危険を伴う作業です。その作業専門にスペイン出稼ぎ労働者を働かせていました。猿回しのように腰にロープをつけられて。 理想的にみえていたスカンジナビアの国に、何かの奥底を見たようで、今まで違和感を持っていました。

 スカンジナ諸国も近代では、他の西欧諸国と同じく奴隷貿易で富をなした国です。創業者の気風はどこかで受け継がれていくものでしょう。ずいぶん時間がたちましたが、今回の事件で、老生はやはりといった個人的な見解をもちました。

 日本では中国に取り残された孤児が帰国して、その子供たちが日本の溶け込めなくて,何とかドラゴンというグループを形成して事件を起こしました。よそ事ではありませんね。

西欧諸国も難民・移民政策の転機を迎えたのかもしれません。

    2015-3-3

 





     神風とサンゴ密漁船     
 

朝日新聞11/2 海域図

 気象庁の11月3日付けの台風20号の進路予想では7-8日には伊豆諸島沖に接近
するようです。
今まで歯がゆい思いでニュースを聞いていた方は多いことでしょう。やっと、鎌倉時代
のモンゴル・元の日本侵攻以来の神風が吹き、サンゴ密漁船を蹴散らしてくれそうで
す。
 もし中国漁船が船乗りの技量が高いのであれば、もう撤退を決意して回避行動をとる
でしょう。でもあの海域で逃げるといっても逃げ場所がありません。用意しておかなけれ
ばならないのは集団で近くの漁港に緊急避難してくることでしょうね。または北上して本
州沿岸近くまで避難してくることも考えられます。官憲のかたはその時に各漁船の捜査
をしたらどうでしょうか?入港自体は合法です。事前に航空機であつめた証拠写真があ
るでしょうから、捜査は遠慮する必要はありません。
 報道では再度逮捕される船長もいるようです。罰金1千万円では密漁で高額の収入を
得る漁民には抑止になりません。法令改正で漁船の没収や証拠のために裁判までの保
管留置も必要です。ロシアが当たり前のようにやるような漁船の銃撃はしてはいけませ
ん。
 自衛隊も法的には出動可能とのことですが、保安庁の巡視船の逐次投入をすることよ
りも一斉に各管区から集中して出してください。まずはこれから予想される台風のため
の人員だけでも急遽島に派遣することです。小笠原には自衛隊の飛行艇で海上保安庁
の職員を運んでもいいですね。あとで想定外だったという報道は聞きたくありませんので
早く手を打ってください。
 密漁船の大量遭難も考えられますから、これは人道的に密漁の疑いがあっても手厚く
助けなければならないでしょう。この準備も必要です。


     2014-11-3









   巡視船母船の建造

        海上保安庁の密漁対策

40ノットで快走   クリスクラフト カタリナ29

 サンゴ密漁船の神風騒ぎもひと段落して昨日の報道では50隻余りが減少したとのこと
です。中国政府が一声すれば消えるのでしょうが、海上民兵で太平洋進出の既成事実
作戦ならば容易に減りそうにありません。かってイギリスが私掠船として海賊を合法とし
て世界の海に覇権を築きましたが、それをまねているわけではないでしょう。今回で遭
難騒ぎも聞こえてこないので、意外と漁船のシーワージネスが高く、船員の技量も低くな
いようですのでなおさら厄介です。単なる空き巣レベルだと思いますので、徹底的な取り
締まりで根絶するしかないでしょう。
 海上保安庁の官僚の発案として、さらなる巡視船の新造をチャンスとばかりに予算請
求してくると思います。今回でも他管区からの集中運用でしのげたと思いますが、それは
さておいて、そこで提案です。 小型警備ボートを10隻ぐらい収納する巡視船母船の新
造または練習艦のようなものからの改造をしたらどうでしょうか?
 今春に輸入代行した29fのボートで250hp船外機x2で40ノットあまりで航走しましす。こ
んなもので十分です。3000トンもあれば訳なく積載できるでしょう。お役人は新しい予算
獲得がお手柄になりますが、破たんまじかです。新しく予算をつければ、何かを削るか
増税しか手段はありません。効率的な運用を望みます。これは弊社の広告ではありま
せん、国内ボートにもモットいいものがあるかもしれませんので。笑。

   2014-11-14

  




 自衛官と軍用犬の命

      

装甲型救急車
     

 自衛隊はこのままいくと、何らかの理由で海外で戦争行為の一端をになうことになり。この流れは安倍政権が続くかぎり変わりそうもありません。憲法を変えることなく国際紛争に武力を使うことになりそうです。

 軍事ジャーナリストの清谷信一さんが、自衛隊の実戦に対する備えがないために、派兵どころではないと東洋経済に記事を書きました。

 それによりますと、現在の自衛隊では実際の戦闘で負傷・死亡することを想定していなくて、兵士に携帯させる救命セットはアメリカの軍用犬以下のお粗末な装備である。また衛生兵も150人に一人程度しかいない、装甲救急車も装備していなくて、これはトルコやパキスタンでも装備している。当然のように死体袋の装備も十分でない。NATOなら1人の死者で済むものを現在の自衛隊の装備品・軍医・衛生兵の配備の状態では20-30人の死者がでるだろうと彼は述べています。

 平時の軍隊はスペックの高い兵器に目を奪われて他の必要なものには予算が回ってこないものですが、これからは実戦を意識した効率的な予算配分に注意しなければなりません。 先の軍隊の人命軽視を踏襲してはいけません。

    
 http://toyokeizai.net/articles/-/63496?mm=2015-03-19

 http://toyokeizai.net/articles/-/47994?cx_click_related_pc=2




      



3/27の朝日新聞報道です。やっと実戦を想定内にする動き。


      2015-3-27


  追記

  自衛隊員の命は、ここまで軽視されている。東洋経済 オンラインより
  http://toyokeizai.net/articles/-/73492

     2015-6-17

 


 軍事安全保障 top









    映画 イミテーションゲーム  

        


       アラン・チューリング  1912-1954

              
 アラン・チューリング・Alan MathusonTuringの自伝を元にした映画です。彼はドイツのエニグマ暗号を解読し、第2次大戦終結を2年早めたと言わしめました。
 解読されたものはウルトラ情報といわれ、軍にこれ以外の情報は、当然ですが重視されませんでした。ナチは終戦までエニグマを使い続けました。解読を気が付かれないようにする苦労の一端も描かれています。

  

エニグマ

 最近にホーキング博士を描いた映画「博士と彼女のセオリー」と「イミテーションゲーム」を観ました。どちらも天才を描いた作品です。どちらも天才は恋を成就するのは難しいものです。www. それはさておき、天才はこの映画でも危うく解雇されそうになります。天才ゆえにまわりと協調してやっていくのは難しい。この映画ではチャーチルに手紙を書くことにより、チャーチルが一転してチューリンゲンをトップにして解読を続行させます。首相の判断がなければエニグマの解読はなかったでしょう。

 石光真清は本の出版がなければ埋もれていました。エニグマ解読はその後50年秘匿されます。従い彼の栄誉も賞賛されることもありません。彼は晩年には1965年まで続いた同性愛禁止の法律で処罰されます。生きている間は、元帥に昇進してもよいような功績をあげても報われることはありませんでした。石光も同様に諜報に携わるということは大変なことですね。
 コンピューターの世界での最高の賞にチューリンゲン賞というものがあるそうですが、彼はそのような冠賞ができるほど初期のコンピューターに貢献した人です。

   



 またまた驚きです。5月3日のテレビ番組・所さんの目がテン・でチューリングの数式で生物の模様が決まるという番組を見ました。彼が実証しないで忘れられていたものを、大阪大学の近藤茂教授が実証して、その数式が正しものであると証明されました。天才はそれにしてもすばらしいものですね。

  大阪大学大学院生命機能研究科のサイト
  http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/


    2015-5-5


    追記

   忘れられたポーランドのエニグマ暗号解読作業

    マーケットガーデン作戦とインテリジェンスより転載
         長南政義さんによる

  よくある誤解の一つに、英国がエニグマ暗号の解読に成功したのは、英国が単独でなした業績であるというものがある。しかし、英国の「ウルトラ」計画の系譜は、ポーランドのウイッチャー計画に直接遡ることができる。というのも、ポーランドがドイツの暗号通信を解読することで蓄積した、ウルトラ計画以前の十三年間に及ぶ諸経験なくしては、ウルトラ計画が現在かたられているような成功譚となったかどうかは極めて疑わしいからだ。

ポーランドが、第二次世界大戦前夜に、自国がやってきた解読作業の蓄積を、フランスおよび英国に引き渡したとき、英国はわずかにエニグマ暗号機がどのように動くのかというような極めて初歩的な知識しか有していなかった。

不幸なことに、ポーランドが蓄積してきたエニグマ解読作業は多くの歴史家により見過ごされがちである。というのも、ポーランドの解読作業は大戦中ではなく戦間期に実施され、その規模が小規模だったからである。だが、小規模であってもポーランドの解読作業は効果的なものであり、後に英国により実施された解読作業に劣らないどころか、英国による解読作業以上の重要性を持つものであった。

      2015-6-26









 F2B戦闘爆撃機の復帰  

       




 航空自衛隊の東松島基地で4年前の震災で18機が浸水した。そのうちの1機が修理を終えたと産経ニュースに報道がありました。
 F2Bの半数が被災しました。製造ラインは今はないとのことで、新造するより高く修理復旧費用がかかったとのことです。

 老生は中古艇を取り扱う業をしています。ボートでも水没したものは中古のマーケットでは嫌われていて、例え格安でもオススメしません、海水に浸かったことから電気系統に不安が残ります。
 また、元船乗りでもありましたので、先輩たちが、この伝統を良しと決してしませんが、戦後の商船船長であったにもかかわらず、船の沈没・事故に伴って助かる命を投げった事実を知っています。
 報道機関が公務員における責務・責任の自覚をもとめる配慮がないのでしょう。事故当事者の航空司令官のその後の処遇記事にはお目にかかりません。山ほど航空機を救えなかった理由はあるでしょう。自ら辞表を出されていた事実がすでにあるかもしれませんが、ちゃんと、ましてわが軍のことですので結果責任をとってほしいものです。自衛隊も内部で処理しないで公表してほしい。1000億円を越える損害をだしました。4年も軍備に空白が生じました。諸島防衛には欠くことのできない装備です。


    2015-4-16



    追補
         

  軍事ライター・渡邉陽子さんのコラム (52)よりここの関連を転載させていただきます。


、津波に襲われた松島基地についても触れさせてください。当時、松島基地には飛べる状態の航空機18機と故障や整備中の10機がありました。震災当日の午後は天候不順のため午後の訓練が中止、地震が発生したときはすべての航空機が基地にある状態でした。
1446に地震が発生、1510には松島基地周辺に大津波が到達するとの警報を入手した基地司令は、地震発生から約10分後に全隊員へ屋上への退避を指示したといいます。結果的に津波の到達は地震発生から約1時間後だったため、「隊員の退避が早すぎた
から航空機を空中退避させられなかった」という非難の声が一部に挙がりました。
 自衛隊はこういうときにあまり弁明しないので歯がゆいのですが、ハンガーに格納されている航空機や故障中・整備中の航空機を1時間以内に飛ばすのは物理的に不可能です。 格納作業中だった航空機でも、改めて飛行前点検を行ない、かつ、これほどの揺れの後ですから滑走路や誘導路の目視による安全確認が必要です。さらに第1回にも書きましたが、航空機の飛行にはかならず飛行計画書の提出が必要です。
 これらすべてを行なうには最短で約40分かかるそうです。しかも当日は訓練が中止になったほどの天候不良でした。
 「スクランブルは5分で上がってるじゃないか」という声もありました。スクランブル待機している航空機はあらかじめすべての点検や準備が整っており、航空機もパイロットも「いつでも飛べます」という状態で待機しているからこそ5分で上がれるのです。あまりに非現実的なコメントです。
 つまり、1510頃に大津波が押し寄せるという情報を入手した時点で、航空機の空中待機という選択はありえませんでした。津波が予想より遅れてくるかもという希望的観測で、千数百人の隊員の命を危険にさらすわけにはいきません。
 目の前で津波に流されていくF-2を見ていた隊員たちは、北風の吹き付ける屋上でなにを思っていたのでしょう。ノータムの代替発行を電話で頼んできた隊員は、どんな思いで避難したのでしょう。
 松島基地をベースとしているブルーインパルスが、九州新幹線開通イベントで展示飛行するため松島基地にいなかったことが、唯一明るいニュースでした。

       2015-7-14


 








      新たな日米防衛協力のための指針・2015年
  
          新ガイドライン   

 2015年4/28 朝日新聞に新ガイドラインの全文が掲載されました。一度は読み始めましたが、内容が頭に入ってこないので、途中で投げ出し、今日、全部を読みました。

1.地域の拡大  

 日米安保条約では極東に限定(第6条)された条約ですので、今回はアジア太平洋地域及びこれを越えた地域とあり日米安保条約とは明らかに矛盾します。しかし基本的な枠組みは変更されない前提と明記されています。 
 他の項では地理的に定めることはできないとあります。要するに世界中ならどこでも適用する取り決めでしょう。

2. 核兵器のカサ

 米国は引き続き、その核戦力を含むあらゆる種類(生物・化学兵器?)の能力を通じ、日本に対して拡大抑止を提供する。

3. 平時から緊急事態までの切れ目のない安全確保

  有事と平時の間のグレーゾーンの切れ目の考えはないようです。

4. 日本以外の国に対する武力攻撃への対処行動

 日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福の追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態に対処し、武力行使を伴う適切な作戦を実施する。 これは日本に関係する第3国への攻撃に武力行使をおこなうことができるということです。

5. 後方支援

 作戦上及び国際的な活動の必要の場合は航法支援を行う。民間が有する能力を適切に活用する。民間商船・飛行機の活用も考えているということでしょう。

6. 第3国の非戦闘員の退避及び日本への避難民

 例えば朝鮮から日本へ来た避難民は日本で主体的に対処し米国は協力する。第3国の避難民の退避の援助を検討する規定になっています。


 日本のマスコミが委縮して政府の方針のみを伝えているように感じられ、チェック機能が果たされていないようにも思われるこの頃です。マスコミが機能してくれないと今後大変な事態になるのではと懸念しています。そこが有意義な分析をしてくれるのなら全文も読まないでいいのですが、自分なりのまとめをしてみました。皆様もマスコミや私こと田舎老人・他人の云うことを信じないで、一度お読みになってください。
 
 今度のガイドラインは地理的にも対象国にも制限を設けず、日本の国益にかなえば、米国と共に武力行使を辞さずという規定です。そのためには自衛隊員だけでなく、民間人にも協力を、求める内容です。

 日本の行動及び活動は専守防衛、非核三原則等の日本の基本的な方針に従って行われるとも書かれています。指針は両政府に法的権利または義務を生じさせるものではないけれど適切な形で反映することが期待されるとあります。

 安保条約やこのガイドライン内にも矛盾・あいまいな表現が使われています。ガイドラインの実際的な適用・運用は庶民にはわかりません。

 今後の関連法案に目を向ける必要がありますね。


            2015-5-12









       オスプレイの横田基地配備 
 





報道によれば米空軍のオスプレイCV22を横田基地に配備されます。政府は地元自治体へ配備について説明を行いました。

 本日の朝日新聞の記事でも沖縄の負担軽減が強調されています。政府発表は確かにそのとうりなのでしょう。軍事ジャーナリストの神浦さんによれば、横田基地配備は米軍の作戦(訓練)に最も適している理由からである。 米軍機は日本の航空法の適応を受けないで日本各地で低空・渓谷・山岳訓練ができる。おまけに事故の際にはすぐ近くで高度医療が受けられる適地である。沖縄ではこの種の訓練には不満足である。アメリカ本国でもこれらの必要とされる訓練適地はすくないのでしょうね。雄大な山谷はあるでしょうが。
 他の報道機関でもこのこと事実を述べているものはないようです。

 中国が今の状況では、アメリカとの協調は最も大事なことですが、報道にはもう少し多角的な取材をしてほしいものです。事実を知ったうえでの庶民の理解・判断がしたいものです。

 自衛隊もオスプレイの購入を決めました。オスプレイはネパールでの救援に向かいましたが、高地での運用には制限があるらしく、はなばなしい報道はありません。ネパール政府は大型ヘリコプターの救援には差し止めを命じています。今度の横田基地に配備されるオスプレイは空軍型で夜間や渓谷でも飛べるようなレーダー設備を持っています。海兵隊型にはこの種の装備はないようですので、自衛隊は空軍型を購入したほうがいいのではないでしょうか?


    2015-5-13









     チューズデーに逢うまで

           Until Tuesday
  
       

チューズデイとルイス元大尉 
      


  ニューヨークタイムズの3年連続のベストセラーを元米国陸軍大尉加藤喬さんの訳で出版されました。これがメルマガで途中まで紹介されていて、そのイラク戦争の実際の具体的な戦争描写に興味をもち購入。

 主人公ルイス・カルロス・モンタバン元陸軍大尉は高校を卒業後陸軍に入隊。イラク戦争で小隊長として従軍。 彼はターミネーターと異名をとるほどでしたが、脳と脊髄に負傷しPTSDを発病し名誉除隊を余儀なくされました。 盲導犬のことは皆が知っていますが、精神的な障害を受けた人にも介助犬・チューズデイが有効だと、このストーリーで世に知ら示めました。

 7/26から集団的自衛権の国会論争が始まっています。政府答弁が錯そうしています、自衛隊のリスクは高まっていないとの答弁もあります。 
 イラクとアフガニスタン戦争での復員兵35万人が米国退役軍人省でPTSDの治療を受けています。 装甲救急車も装備していない自衛隊の現状です。これからは戦死・戦傷病・PTSD・脱走など問題百出です。今後の活動如何では予算・支援体制に相当の準備が想定されます。あとで想定外だといわずに慎重審議を望みます。(予算は増やさないと委員会で答弁)

 もうひとつ、この本の中に主人公はわずか15名余の小隊で、イラクトシリア国境の検問所で密輸対策に奔走するシーンが描かれています。士官教育の中で如何に文治的な教育が大切か知らされます。防衛大学でイジメの問題がありましたが、兵器的な教育も大事ですが、人文・哲学的な教育も必要とされます。それにふさわしい人材も防衛大学から排除しないで育てていく必要ありです。一般大学からの幹部も分け隔てなく公平な人事を望みます。PKO的な作戦がこれから増えるのならいっそうです。


     
    追記
  

防衛省は27日の衆院平和安全法制特別委員会で、特別措置法でインド洋やイラクに派遣された自衛官のうち、54人が自殺したと明らかにした。防衛省によると、インド洋が海自25人で、イラクが陸自21人、空自8人の計29人。(共同通信 5月27日 電子版)

 作者のルイスさんは自殺されたと聞いています。


      2015-5-28




    鉄格子の中の仔犬プログラム


 









      ナチス 全権委任法  

                       

ドイツ国会議事堂炎上
                       


  7月25日の麻生太郎財務相の講演会の発言で、ワイマール憲法は、ある日気がついたらナチス憲法に変わっていたと述べました。だが実は1933年の3月23日の全権委任法の成立により、ワイマール憲法は実質的に効力を失ったということが事実です。戦後の1949年の5月23日に成立したドイツ連邦共和国基本法までその憲法は存続した。

 ヒットラー政権ができて、まもなく国会放火事件がおきる。共産党のしわざだと大統領緊急令をだして、共産党員、無政府主義者、社会民主党員を予防拘禁した。ナチス党はドイツ国家人民党、中央党の協力を得て3分の2の賛成を確保して、全権委任法を成立させた。
 
 世界恐慌により失業者が増大して、少数政党乱立の議会は有効な手を打てませんでした。従い左右の極端な共産党とナチス党が勢力を得た状況になりました。ナチスはこの法案制定時でも45%程度の議員数ですが、この法で独裁政権になりました。当時の最も民主的な憲法と云われたワイマール憲法のなかで合法的に全権委任法が成立しました。

 後の世の人は誤解があるかもしれません。先の大戦中のの悪しきことについて、戦後のドイツ国民は全てナチスのせいにしています。 ヒットラーのナチス政権は汚い手は使いましたが、クーデターでも何でもなく、合法的に政権が成立したものです。全権委任法により立法権をナチス政府に委譲して、独裁政権を得ました。国民は極左と極右の選択でナチスに期待したというべきでしょう。
 軍事生産を猛烈に拡大したことで、失業者が減少して生活が良くなったのが、そのドイツ国民がナチスを支えた背景です。
 アベノミクスで期待がふくらみ、違憲の法制をつくろうとしているのと同じ状況であるとはいいませんけれども。
 でも、ドイツが戦時中にやったことを全部ナチスのせいにして、日本がやったことに対して、今のドイツが教訓をたれるのはよしてください。レベルが超違いすぎでしょう。


 1929 10月24日  世界恐慌
 1932 7月31日  ナチ党は第1党になる
 1933 1月30日  ヒットラー内閣
     2月27日  国会議事堂放火事件
     2月28日  民族と国家を防衛するための大統領緊急令
            基本的人権や労働者の権利停止 
     3月1日   共産党抹殺をゲーリングがラジオ放送
     3月23日  全権委任法成立 (ナチス議席45%)
     10月21日 国際連盟脱退
 1935 5月16日  再軍備宣言
 1936 3月7日   ラインラント進駐
 1939 9月1日   ポーランド侵攻 第2次世界大戦


       2015-7-4



  追記
       
  パリで大きなテロ事件が起きました。 日本でもこんな事件が起きて、それで思考が停止して、全権委任の非常事態法が制定されることがないように気をつけねばなりません。
 ナチも国会焼き討ちテロをきっかけにして独裁に至りました。

 これからはテロは避けられないものとして、負けないで冷静に対処する必要があります。  日本で化学兵器のテロは実際に起きました。 日本にも警察・公安・情報室などの政府機関があります。それが見当はずれな対応でマークしていなかったのもそれが起きた一因です。まず既存のものの有効活用が大事といえます。

 パリ市民は今回の事件でも、喪に服しているとはいえ、冷静に日常活動をしています。
解決には1世紀もかかるでしょう。

    2015-11-16











    徴兵制  集団的安全保障の後

                  



        古くからある新しい税  再掲

 納税には金納・物納があります。労務提供による納税はすっかり忘れ去られたものになっています。古くは防人、明治になって徴兵などがありました。同じ敗戦国でもドイツの場合は、徴兵制度が存在します。現代日本ではそんなことを話題にあげようものなら、目をむかれて総スカンをくうのが関の山です。この復活を持ち出すのでは、ありません。でも日本の危うさは、もし日本のどこかが攻撃でもされるような事態になったとき、リメンバーパールハーバーではないですが、事前に何もタブー化して検討していなかったがゆえに、徴兵制に一気にいくのではないかと懸念しております。徴兵制に行く前には、軍法会議の問題、軍隊につきもののいじめの問題、軍隊と市民社会の問題など検討しておかねばならないことが多いです。

 バブル崩壊のあと金納では限界が見えて、限られた予算のなかでは、労役による負担を考えた方がよいと思います。それも世代間の公平な負担を前提とします。福祉施設の介護や先に述べた消防団的な郷土防衛隊構想の参加など、議論を尽くして、人生で半年くらいの労役負担が必要と思います。

                                 2013-7-10
   


  安保法案を議論するなかで、政府側の法案を合憲とする憲法学者は3人とも徴兵制を合憲としていることが判明しました。民主党の枝野幹事長が、集団的自衛権と同じように、憲法には明確に徴兵制は違憲と書かれていない。徴兵は苦役でなく名誉だと云えば憲法違反でなくなると警鐘しています。

 書き出しに2年前にアップした・古くからある新しい税・を再掲しています。この問題がヴィヴィットな議論になるとは爺爺も驚いています。 
 
  冷戦の時代ここで・西ドイツの予備役と冷戦の終結・に書いていますが、ドイツは徴兵制を施行して100万人の予備役を装備して、ソ連に対処しました。ドイツと同盟していたアメリカでも、今よりはもっと状況は良かったはずですが、それだけの兵員をドイツに配置することはできませんでした。ドイツは冷戦に勝利して現在は志願制になっています。

 日本も全面戦争の事態にならないかぎり根こそぎ動員の徴兵制にはならないと思いますが、選抜徴兵制の可能性は大いにありです。

 過去に日本は、徴兵制では失敗しています。壮絶な隊内での鉄拳制裁で秩序を維持していました。壮絶ないじめもありました。
 また旧軍には住民を守る意識が無く、轢き殺しても進軍せよ、住民を軍の盾につかったり、守ることを放棄して集団自殺に追い込みました。アメリカは沖縄戦で30万人の住民に対しての食料などの準備をしていたといいます。

 アメリカでは、戦争が始まると、大学で軍に志願する学生が多くてガランとしてきたり、映画プライベートライアンのように兄弟の最後の1人を助けよとの命令がでたり、戦艦大和が激戦で沈みかけている横で米の飛行艇が着水してパイロットを救助していたなど、民主主義の軍隊はかくも違うものです。物量だけで負けたのではありません。

 石破さんが徴兵制は合憲だと発言されたようですが、過去にも命令を聞かぬ兵には軍法会議で最高死刑の判決も辞さぬ発言をされています。ドイツでは軍法会議は必要ないと設置していません。過去を踏まえて民主主義の軍構築が望まれます。

 自衛隊や防衛大学ではイジメの問題がしばしば起こっています。事なかれの対処のようにも感じられますが、徴兵した兵としては大きな問題です。我が子女が兵舎でイジメにあうのですから。 民主主義の軍隊の徴兵は軍事官僚への監視役の機能を持つものです、それでなくては強くなりません。

 この問題はそれに関わる40歳以下の若い世代が真剣に考えておくことです。老生のような自分が徴兵されない安全な場所にいてその論議に加わる資格はありません。


        2015-7-16



   追補

  さだまさしさんの”戦友
           
  ”戦友”という言葉を、この国は二度と作ってはいけない。だが、かつてあった”せめて自分が盾になろう”と思い込み、または思い込もうとして戦った青春の”こころ”を踏みにじることは許せない。僕が恋の歌を歌いながら、若い娘さんにチヤホヤされながら過ごしたそんな年頃を、彼らは命を賭けて戦って生きたのだ。

それが”マインドコントロールであった”と冷静に笑える人は、人の”こころ”の痛みなど理解できまい。
人はそれほど馬鹿ではない。あの当時だって、わかってなにかに騙されていた人や全てを理解した上で死んだ兵士もいるのだ。

戦後の最も恥ずべきは、そういう”理屈ではない、人のこころ”の痛みを認識できない社会にある。いまの理屈でもって平気で過去の理屈を笑う態度は、卑怯卑劣だと知るべきだ。だから過去に学べない時代になったのだ。

      「心の時代」サンマー出版刊より

     2015-11-2


  三浦瑠麗さんの提案を受け徴兵制を論じる八幡 和郎

http://agora-web.jp/archives/2037938.html?fbclid=IwAR1laNVDUkrQEbAkvMNJdKwumRklcJnViPGKCLoLTnmafQPx7YWjXM35MeY


いよいよ来た 戦時船員徴用
http://hayame.net/custom14.html#spb-bookmark-111
   

 

 


第2次大戦中の航空機の生産とその低下の真の原因













     文民統制 その1 


      

護衛艦いずも ?  ヘリコプター空母 いずも
        


 海上自衛隊最大の護衛艦・いずも・が3月25日に就役した。軍人はいつでも最新最強の兵器を持ちたがります。旧軍の正規空母加賀と同等のサイズの船を建造しながらDDH・ヘリコプター駆逐艦しらねの代艦ゆえに護衛艦と称しています。

 いずもは対艦ミサイルや対空ミサイルを積んでいません、20mmの近接防御用対空機関砲のみの武装です。ゆえに被護衛艦と称されるゆえんです。

 空母加賀は元は戦艦として設計されましたので、空母にするため何度か改装しています、巡洋艦並の20cm砲を装備していた時があります。空母機能を高めるために、その砲武装をとりはずした形で参戦しました。 いずも も空母として建艦されたことに間違いはないでしょう。自衛隊員も空母と思っているでしょう。 いずもの飛行甲板にはF-35Bの垂直離着陸が可能なように耐熱処理がされています。船首にジャンプ台をとりつければ、短期間で即攻撃型空母になります。

 今の防衛大綱にはヘリ空母の装備はない。閣議決定をして国会で議論して決めたことではありません。(極左と言われる人も無関心のようです。) つまり国会と納税者をだましているのです。このような無し崩し的なことを許せばさらにエスカレートしていくだろう。おまけに、これからは海外で自衛隊は血を流すことになります。軍事の暴走に気をつけなければならないでしょう。

 また自衛艦の練度には定評があります。世界の艦船が集う・リムパック・でも好成績です。しかし勤務した部隊と使ったことがある装備以上の軍事知識を持つ人はまれであると云われています。それゆえに政治がより大きな見地から、専門家にだまされずに、合理的な判断を下す必要がある。軍事的な整合性よりも政治や外交的な判断を優先すべき場合もあり。それこそが文民統制である。

 詳しくは下記の清谷さんの詳細をお読みください。


  文民統制の放棄! なぜ空母・いずも・がうまれたか
    護衛艦いずも・は、護衛能力のない被護衛艦

   軍事ジャーナリスト 清谷信一さんによる

   http://toyokeizai.net/articles/-/64841?page=6

 
            2015-8-6





       文民統制  その2   

  
  未だに文民統制は文官・背広組により軍官・制服組をコントロール・支配下におくことだ、と報道においてすら誤解されています。戦後の政治でもそのように運用されていました。 2015年6月10日成立した防衛庁設置法改正案により文官統制が廃止され、大臣を軍官が直接補佐するように改められました。

 若い佐官の時は元気のいい発言をしていたのに、一佐になると途端におとなしくなるという話を聞きます。今までは将官人事は文官が握っていたのが理由だそうです。こんどは将官人事がどのようになったのかは報道では分かりません。 これから海外に出て戦闘する世の中ですので、将官人事は国会の承認事項にする必要があります。それがシビリアンコントロール・文民統制です。 軍事に限らずお役人は人事を握らなければコントロールできません。 

 
三無事件でクーデーターを計画した事件が戦後にありました。三矢研究では二週間で総動員体制を築く研究もされています。 これからも軍官僚の文民統制をはずれた政治的な行動には注意が必要です。

 選挙で国民の負託を受けた政治家が軍に対して政策決定で優位にあることがシビリアンコントロールで民主主義の大原則です。
 軍を軍事領域に閉じ込めてるのではなく、文民や政治家・国民と価値観を共有して一般社会にとりこみコントロールすることが重要です。そのためには、防衛大学の教育を専門分野ばかりの教育ではなく、鈴木貫太郎が海軍兵学校での教育方針・歴史及び哲学教育の強化をするべきでしょう。

  まとめて
 1. 将官人事の国会承認
 2. 防衛大学での歴史・哲学教育の強化
 3. 幹部昇進での一般大学卒と防大卒との区別のない昇進制度


            2015-8-15

  







       防大任官拒否と改革

 

1957年 1期卒業式

         
         

 防衛大学で卒業生の419人のうち47人が任官拒否をする意向だと報道されています。給与として月に109400円、ボ-ナス年額339000円支払われ、食事・衣服・寝具が支給され、学費無料である。

 防大の中でのイジメの問題や保険不正請求事件も発生しています。 綱紀が緩んでいるのではないかと伺われます。 この際に給与制度を廃止して学費・寮費無料は残こして、現在の特別公務員としての待遇をやめて、防大を一般大学化します。従い任官拒否とは言わなくなります。また一般大学からの自衛隊幹部に任用した場合は5年の勤務を条件としての、所属した大学に支払った学費を返還支給したらどうでしょう。現在は半数の学生が借りているという奨学金の返済は楽になります。

 防大には定員の3倍程度の学生を採用して卒業は元の定員程度を卒業させる制度にして、内部での選抜・選考を厳しくます。 アメリカでは故郷の英雄として、街のパレ-ドで祝って送られた士官学校生が進級できずに自殺する映画のシ-ンがありました。戦前から日本では、少数のエリ-トとして士官生徒を大事に育てて卒業させてきました。これからはもっと学内競争を取り入れるべきでしょう。
 爺爺の世代は大学に入学さえすれば、難なく卒業できました。それゆえに他人にそう言える資格はありませんが。

  経済的徴兵制も論じらています。 貧しい若者が自衛隊に集まる現象もあるのでしょう。 しかし5-6年の隊員経験で選抜により大学への奨学金を与える制度はあっても良いと思います。 国公立の大学で授業料等の成績により無料から1部負担にする制度は持論です。

 これから海外に出ていく自衛隊の幹部には兵器の専門的な知識のみでは解決できません。 総合的な人間としての能力を問われるようになるのではないでしょうか? 防大の改革を望みます。

                     2016-3-21











   
          テロは怖いのか? 
 
     

鳥越俊太郎さん 
    

 鳥越さんのご意見は下記の日刊ゲンダイニュースをお読みください。
集団自衛権を行使するようになれば、テロの標的になり怖いということのようです。

 日本は先の大戦に敗戦して占領統治を経験した。日本の歴史上初めての体験です。国体は護持できました。米国から平和憲法も押しつけられる。おまけに文化的なことまで、パンを食べるようになった。でも1985年には、ジャパンアズナンバーワンといわれるまでの復興を遂げました。
 庶民には、戦前の軍部の強制より占領軍の統治のほうが、自由で良いと受け入れたのではないでしょうか。 世界史的にも希なシアワセな占領当時を経験したということでしょう。アングロサクソンの統治だから良かったようなものですが、戦争に負けてもこんなもんだという間違った観念が庶民に常識化してきたのではないでしょうか。
 現在対峙している中国のチベット、ウイグル、モンゴルの状況はどうでしょう? 日本がそれと同じ境遇を甘受出来るわけはありません。洗脳された中国の庶民から倍返しされることになるでしょう。

 中国のバブルがはじけそうな兆候が見えてきました。その国では政府が軍部をコントロールできていない戦前の日本と同じ状況にあります。 一部の軍部が暴走することも考えられます。 国民の不満を外国に求めるようになったら、日本はその一番の対象国です。例えこちらに義やマコトがあると、慢心して油断してはいけません。 最悪の場合に日本一国で対処できますか? 1000兆円以上の借金があるわが国で、独自の国防に今以上の予算がかけられますか?

 日米安保条約は戦後70年の平和をもたらしました。 これは今でも集団的自衛権の行使をしているという事ではないのですか? 
 共和党の人気大統領候補トランプ氏が、日米安保の片務性を演説して大喝采を受けました。日本は駐留を認めてその多くの経費を支払っています。そのことを米国民に一層の衆智させなければなりませんが、今のままでは安心しておられません。 

 日本でも化学兵器のテロが起きました。幸い被害は少なくてすみました。でもテロでは数千人の被害に限定されます。先の大戦では300万人の死亡者をだしました。それに比べればテロはまだましです。 テロはある程度の被害は避けられないし、受け入れるしかないでしょう。

 平和憲法は確かに日本の海外派兵をしないことには役立ちました。その高邁な思想に共鳴して、それが今まで日本に攻めてこなかった理由にはなりません。
 限定的な有志連合にも加わるような同盟関係を築かなければ守ることはできないと思います。対象国のゆるやかな自滅をこちらの被害を少なくして、今のところ待つしかありません。その後で安保は見直せばいいのです。核は核でしか守れないし、平和は軍事バランスをとることでしか守れません。

 安倍さんの今の集団的自衛権のすすめ方には怒りを覚えるくらいです。未だにヤジを飛ばす人間性・指導者の自覚のなさにはアキレてしまいます。何をいってもウソのように聞こえる演説にも困ったものです。まともに必要性を訴えることなくゴマカシで進めようとする態度も許せません。 テロが怖いから反対だ、安部がキライだから反対だということを進めてしまうと間違った認識を相手に与えかねません。本当に中国の現在ある脅威を庶民に認識してもらい、今回の法案を時限立法で成立させることを望みます。
 ナチに対しての融和政策に反対して、その後のナチの行動を見据えていたチャーチルを思いだすべきでしょう。


  鳥越俊太郎が警鐘 集団的自衛権で日本はテロの標的になる
      日刊ゲンダイ ニュースより
   http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162689


           2015-8-29


  追記
       
 パリの同時多発テロが起こました。心よりお悔やみ申し上げます。 同様に各地でもテロは起きています。被害者の方の早い回復をお祈りいたします。

 日本在住のイスラム教徒の方からは、テロリストの行為はイスラムの教えに反しており、それはどの宗教も同じだと思う、レバノンとフランスで被害に遭われた方々に哀悼の意を表します。 多くのイスラムの方は同じ考えでしょう。 

 今回のパリの犯人の中に難民で紛れ込んだ人がいたようです。 ますます難民のことも複雑で大変なことになりました。


             2015-11-16


 追記2
        

 彼みたいな考えをする人が都知事にならなくて良かったです。小池さんもカイロ大学で学んだ稀有な知識の持ち主だと思いますが、ISのことイスラム教のことなど、その培った専門知識での提言や政治への活用がさっぱり見えてこないのは、どういったものでしょうか?

                  2016-8-3



   映画 パトリオット・デイ










    映画 ドローン・オブ・ウオー 
   
    




 NHKの番組・東京大空襲(10万人の死者)のインタビューで、ル・メイ将軍は戦争に勝たなければ自分は、戦争犯罪人であったろうと述べています。 戦後になって東京大空襲を指揮したその彼に対して、勲1等旭日大綬章を授与しました。属国とはいえ、そこまでしなくてもの思いです。昭和天皇は手渡しが慣例のこの勲章を手渡ししなかったといいます。

 都市爆撃中の爆撃機が撃墜されて、パラシュートで脱出した乗組員を憤激のあまり殺してしまった民間人は、戦後逮捕され戦犯で死刑になっています。 大量の民間人を殺した軍人も撃墜されると捕虜扱いになり、人道を理由に保護の対象になるという、負けたがゆえの矛盾が露呈しました。

 爆撃機のパイロットは、陸軍の兵士と違い直接目視の場で、命のやり取りをするわけではありません。しかし、この映画のドローン・無人攻撃偵察機になると、映画のように鮮明な画面で対象を確認して攻撃する時代になりました。従いこの映画で描かれた主人公のような苦悩が起きます。それにしても見えないドローンからの映像は映画では鮮明です。でも機密に属することだから解像度は映画では落としてあると思います。現在ではピンポイントで個人をねらうことはできませんが、狙撃銃みたいなもので攻撃できるなら、個人的な攻撃にもつかえそうです。武器の進歩は限りないです。
 
 戦前の我が軍部のように敵味方の民間人への考慮が極めて薄かったのに比べて、主人公のようにそれを配慮する時代になったのは、わずかな進歩ですけれど。

 米軍は戦争効率を上げる目的で、人的被害を避けるために、対テロ戦争ではなおさらドローンを多用するようになりました。 映画・レッド・バロンのような第1次大戦時の戦闘機どうしの戦いですと、騎士・武士の戦いで、紳士的な騎士道精神が発揮される郷愁とは程遠くなりました。 しかし忘れてならないのは、日本でもそうであったように、戦争・戦闘には攻撃する側とされる側の立場があります。映画ではパイロットの側だけ描かれていますが、相手の側を描かないと満足したものにはなりません。

 これから海外で戦う自衛隊は果たしてどのようなものになるのでしょうか? 戦前の軍隊の悪い場面を継承していないことを望みます。ドローン攻撃が被害が少なく効率がよいと自衛隊にも参加を要請されるのでしょうか? 見えない空は戦闘場所ではないと言い出すのではないかと心配です。


        2015-10-12



  映画 スノ-デン








   緊急提言 

      国連軍創設  イスラム国の解決にむけて

   
  今回のパリのテロ事件で、ロシアとフランスは同盟国と称してシリア空爆で共同作戦をとることになりました。 フランスはロシアに対してウクラナイナ問題で制裁中にもかかわらずです。  最近に中国の人質がイスラム国に殺害されました。 ロシア旅客機が爆破テロにもあいました。

 空爆だけでは問題が解決しません。 戦闘地上部隊の現地の占領・奪還でしか解決できないでしよう。クルド人やイラク人の軍隊にそれを任せるつもりのようですが、相当に時間がかかることになります。

 このように世界にテロ被害が広がった状況では、国連で大国による国連軍が創設できるチャンスではないでしょうか? イスラム国は2万5千人の人員と云われていますので、その5倍以上の人員をそろえる必要があります。 それで国連に拒否権を持つ国には1個師団の派兵で、米英仏露中で5個師団とカナダ・独・日・伊・韓・インド・豪州は旅団で7個旅団、エジプト・サウジアラビア・インド・南アフリカ・インドネシア・マレ-シア・タイ・トルコは連隊で8個連隊これぐらいで十分な戦力になるでしょう。

 朝鮮戦争のときのトリッキーな国連軍ではなく、今回が人類発の本当の歴史的な国連軍になるはずです。シリア政府と協定して対イスラム国に集中限定する必要があります。

 日本が提案しては、いかがでしょう? これは戦争提案ではありません。国連による平和創設提案です。 これを戦争法案と反対する人は国内にはいないはずです。

 その後の旧イスラム国の占領行政も10年はかかると責任は持たねばなりませんが、その覚悟も必要でしょう。 難民に帰国してもらい、平和の安堵を感じた生活を支援していかなければならないでしよう。 日本は世界にも稀な幸せな占領行政を経験したのですから、多大な貢献ができるはずです。

 この程度の提案を誰もしていなくて、田舎爺しか影響力の無いブログ・HPでしか発言する人がいないのはさみしい限りです。 それも自分が言って行けない老人のたわごとですから。

 
    2015-11-21

   追記

  昨日トルコがロシアの戦闘爆撃機を撃墜しました。混沌としてきました。

       2015-11-25

 









  



      妻との特攻 谷藤徹夫・朝子  

            豊田正義著 角川書店

             



  夏の恒例の戦争特番ドラマとして放映されました。 ご覧になった方も多いと思います。  終戦後の8月19日に満州で特攻がありました。それも2人の女性が同乗していました。 元軍幹部はあれは命令による特攻でないから、単なる自殺行為だと蔑み、女性を同乗させたことを軍紀違反と非難した。彼らは忘れられ犬死同然の扱いを受けました。
  しかし元第5練習飛行隊の有志が立ち上がり厚生省と交渉して昭和32年に戦没者と認定され遺族は年金を受けることができた。昭和42年には世田谷山観音寺にかれらの神州不滅特攻隊の慰霊碑が建立された。

  彼らは二宮准尉による偵察により、関東軍(山田乙三総司令官)が開拓民を見捨てて撤退したあと、避難民がソ連軍による虐殺・葛根廟事件を見たことから、一時でも戦車に体当たりして進撃を止めようとしたことが特攻の理由だといわれています。関東軍は、 居留民の保護を目的として始まった歴史を忘れた行いをしました。 

 一方では、根本博満蒙軍司令官はすべての日本人の避難が終わるまでの自衛戦闘を行い武装解除をしませんでした。 また千島列島では樋口季一郎将軍は占守島に終戦後に上陸戦闘を仕掛けてきたソ連軍を撃退しました。北海道を守りました。

  いずれも上部からの指令に違反した司令官の見識と独断による決断です。軍隊といえども最後は自分の責任による判断が必要とされます。 何万人のも命を救うことになりました。 昨今の阪神大震災の折に救助が遅れた陸上自衛隊司令官が涙を流して弁明しましたが、旧軍の良かった面は継承されていないようです。 石原莞爾の独走を引き継がれても困りますが。


  神州不滅特別攻撃隊

  1.  今田達夫 少尉   広島 26歳
  2.  岩佐輝夫 少尉   北海道 25歳
  3.  馬場伊代次 少尉  山形 24歳
  4.  大倉巌 少尉    北海道 23歳
  5.  宮川進二 少尉   東京 23歳
  6.  波多野五男 少尉  広島 22歳
  7.  北島孝次 少尉   東京 22歳
  8.  伴元和 少尉     石川 年不明 エンジン故障
  9.  二宮清 准尉     静岡 27歳 
  10. 日野敏一 少尉   兵庫 21歳
  11. 谷藤徹夫 少尉   青森 22歳
     谷藤朝子       24歳
     スミ子         不明  

  特攻は2階級特進して大尉の階級で記録されたものをよく見かけます。少尉クラスの下級士官を特攻に従事させたからです。今回はそれもされていないようです。
     奇跡の将軍 樋口季一郎  68分  いいね 
     https://www.youtube.com/watch?v=4caq5e_toz8
                  

            2015-12-30










    陸軍桶川飛行学校  練習機での特攻

      熊谷陸軍飛行学校桶川分教所

 


   
   元桶川飛行学校跡

  桶川市川田谷にある元桶川飛行学校に行ってきました。 荒川沿いの本田飛行場(元桶川飛行学校 滑走路)の近くにあります。 日本で唯一現存する飛行学校の宿舎が残っており、現在は展示物をその中で公開(土日祭日)されている。
 なお現状は70年以上経たものゆえ痛みが厳しく、保守普及作業も計画されている。

  


  展示


 個人的には爺爺は海軍経理学校の宿舎を利用した学校の寮生であったので、懐かしさを覚えました。その48年前でも2階廊下から下が透けて見えるほど老朽していて、1年で建て替えて鉄筋の新寮になりましたが。

  桶川飛行場は、熊谷にあった陸軍飛行学校の分教場で、召集下士官や少年飛行兵、特別操縦見習士官などの操縦訓練をしていた。初心者用の通称「赤とんぼ」という複葉の飛行機が16、17機あり、数か月に一度、50~70人の学生が入学してきて、気象学、航空工学や基本操縦を学んでいた。生徒・学生、本部兵舎の事務職員以外に、飛行場には、飛行機の整備班、燃料担当の補給班、格納庫内の雑務を担当する庫内班などがあった。

  


  練習風景

  
  

 初練、中練という操縦の基本を教える学校であったが、時には、高等練習機による高度な操縦を教えることもあった。学生は、ここを卒業すると、福岡の太刀洗(たちあらい)飛行学校や外地の飛行場で、実戦機の訓練に入った。

昭和20年ごろになると、桶川分教場は、特攻隊の訓練基地も兼ねるようになり、特攻練
習用の97式戦闘機や99式高練(高等練習機)など、実戦機に近い飛行機を使用した。




 

  
   キ55 99式高等練習機 昭和15年配備 1386機生産


 昭和20年4月5日、第79振武特別攻撃隊12機(99式高等練習機)が鹿児島知覧に向け進発した。

  


  第79振武隊12名 4月16日出撃


山田信義大尉 (昭和20年4月16日出撃)愛知県出身
郷田志郎大尉 大分県出身
二村(ふたむら)源八大尉 大分県出身
清水義雄大尉 滋賀県出身
田中富太郎大尉 群馬県出身
山本研一大尉 京都府出身
難波武士少尉 岡山県出身
佐藤新平少尉 岩手県出身
上野實少尉 茨城県出身
川島猪之助少尉 栃木県出身
池田保男大尉 (昭和20年4月22日出撃)新潟県出身



  歴史

昭和12 6月  熊谷陸軍飛行学校桶川分教所開校 下士官操縦学生入校
 昭和15 2月  木造格納庫完成
 昭和16 12月  開戦
 昭和18 4月  少年飛行兵入校 桶川教育隊と呼称
 昭和18 10月 特別操縦見習士官第1期87名卒業71名(学徒出陣)
 昭和20 2月  熊谷陸軍飛行学校廃止 特攻講習開始
 昭和20 4月  第79神武隊進発
 昭和20 4月16日 第79神武隊は沖縄で特攻により散華された
 昭和20 8月15日 終戦  その後廃校  戦災被災者の施設として利用

土・日曜日と祭日に建物内部を公開しています。 近くに改修作業で公開が中断される可能性があります。 お問い合わせ桶川市役所 048-786-3211048-786-3211


     2015-12-5

 

 

  追記

 

  赤トンボの戦い 米艦隊を恐怖に陥れた神風特攻隊第三次竜虎隊の最期の真実 |小名木善行

 https://www.youtube.com/watch?v=MHzHkNfyJP8

 

    2021-10-4

 

 

 

 


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         観戦武官   

 

 沙河会戦 黒木将軍と英国観戦武官ハミルトン

    
     
  秋山真之が観戦武官となり米西戦争で港湾封鎖を学び、日露戦争で旅順港閉塞作戦をしたことは有名です。

 ここでもアルゼンテイン士官・ガルシアのことを書いています。それは詳細な分析でよく分かったなあという優れたものです。 英国のハミルトンも 同様に記録を残しています。 アメリカはマッカ-サ-の父親が日露戦争に観戦武官として派遣され、マッカ-サ-も副官として同伴しました。 彼は占領軍司令官となって日本に来て、彼はどうして今の日本の将軍達には、日露戦争のときの将軍と違うのかと嘆きます。

  日露戦争は、陸海軍ともに当時の近代戦のさきがけとなったものです。旅順攻撃で、機関銃で守られた側へ突撃攻撃の無謀さを観戦武官は学んだはずですが、第1次大戦では、それが生かされずに数百万人の戦死者をだしました。 同様に日本でも第1次大戦の教訓を次の大戦では生かせませんでした。 

 第2次大戦では観戦武官の制度は、戦争が世界的に広がった戦い故でしょうか、見られなくなりました。 日本の自衛隊は密かにでも湾岸戦争など派遣しているのでしょうか?


国 ・ 武官名 ・  戦争名 ・  観戦・報告・その後 ・         最終地位


日本  大山巌    普仏戦争  品川弥次郎、林有造              元帥
日本  秋山真之   米西戦争                         中将
日本  柴五郎    義和団の乱                        大将
アルゼンテイン  マヌエル・ガルシア  日露戦争 日本海海戦・軍政に関する報告  海軍大臣
英 イアン・ハミルトン  日露戦争 第1軍に従事                大将
英  ペケナム  日露戦争   戦艦ドレッドノートの設計に活かす         大将
仏 コリヴィザール  日露戦争
米国  アーサー・マッカーサー  日露戦争  野木将軍の第3軍に随伴       中将
米国  パーシング  日露戦争
独  ホフマン・マックス  日露戦争  タンネンブルグの戦い           中将
ブラジル     日露戦争
チリ       日露戦争
オーストリア   日露戦争
オスマン帝国  ベルテブ・パシャ  日露戦争  旅順・奉天の戦いで負傷      参謀本部長
イタリア     日露戦争
スエーデン    日露戦争
スイス  フィリッツ・ゲルチェ  日露戦争
スペイン     日露戦争
日本 下村忠助  第1次大戦  ユトランド沖の海戦で戦死              中佐


       2016-1-23









    真珠湾の真実  ロバ-ト・B・ステイネット著 

        ル-ズベルト欺瞞の日々

  

パ-ルハ-バ-の攻撃

                                 

 第2次大戦の開始は12月8日(現地時間は前日)の真珠湾攻撃をもって開戦として認識されていますが、これに先立ってマレ-作戦において、日本軍は宣戦布告無しで攻撃しています。

 日本のハワイ攻撃艦隊は厳重な無線封止が行われて真珠湾攻撃を成功させたと言われてきましたが、ステイネットのこの本を読むと、それは大きな誤謬・神話です、筒抜けでした。 択捉島の単冠湾に艦隊が集結したところから北太平洋を航行してハワイに接近するまで軍令部と艦隊の通信を傍受されていました。 それでハワイに向かう日本艦隊と洋上で鉢合わせして発見報告させないような航行制限措置をとっていたほどです。先に攻撃させるためにです。

 外交暗号や海軍の暗号も解読されていましたからアメリカに横綱相撲されたようなものです。 ル-ズベルトが日本を追い詰めて日本を先に手を出させて、欧州への参戦する口実を得た。また、日本が宣戦布告無しで卑怯な攻撃してきた、それで庶民は、憎き日本に義憤にかられ開戦をやむ負えないおえないと思わせたということでしょう。参戦しないという公約で大統領になった彼は見事に自分の意志の結果を出しました。これが真実のようです。


   傍受電報の著者による分類

 1. 南雲司令長官による発信          60通
 2. 東京から艦隊あての電報          24通
 3. 空母発信の電報                20通
 4. 航空艦隊司令官発信電報          12通
 5. 第1航空艦隊の空母以外の電報       8通
 6. ミッドウエ-破壊隊からの電報        4通
    小西第7駆逐隊 駆逐艦2隻の砲撃
 7. 航空戦隊司令官あての東京電報       1通
       以上合計   129通

オグ作成の第1艦航空隊航跡図  ハワイ北方に接近がわかる

                    
注)1941年当時ロバ-ト・オグは海軍区情報部で特別捜査官を務める、大圏航路図に再現された1941年11月30日より12月3日までの第1航空艦隊航路図。



  日本艦隊の無線封止神話はル-ズベルトが開戦のいきさつの隠蔽のために流した情報でしょう。 日本軍も真珠湾攻撃成功の理由としてそれにのっかったということです。

  日本軍も大戦後半になると無線情報の暗号解読ができなくても、定量的な分析等にて次の米軍の攻撃地点が予想できるようになりました。でもその情報を活用することができませんでした。 終戦近くになると、米軍は暗号すら使わずに平文や生の肉声会話が傍受できたといいます。


            2016-2-21








  コヴェントリ-爆撃  

  

破壊されたコヴェントリ-大聖堂


                        
 1940年11月14日ロンドン郊外にあるコヴェントリ-がドイツにより爆撃されました。多くの死傷がでました。 イギリスはアラン・チュ-リングによりドイツのエニグマ暗号を解読していて、この作戦をチャ-チルに知らせます。しかしチャ-チルは暗号解読の判明を恐れて対応しませんでした。街は壊滅的な被害を受ける。

 エニグマ情報は1970年代まで極秘にされました。 戦後になって英国はドイツから接収したこのエニグマ暗号機を中小諸国に売り、その国の情報は筒抜けであった。

 アフリカ戦線では、独ロンメル将軍に英国軍はエジプト近くまで追い詰められましたが、エニグマ情報により、ドイツのアフリカへの輸送船団を効果的に沈めて、ロンメルの進撃を抑えることができました。 この情報秘匿のためわざと港湾労働者の功績を発表してスパイによる情報だとしました。 大戦終了までエニグマ情報は連合軍の作戦に多大な貢献ました。

 チャ-チルはコンベントリ-空襲の件が判明しても、世間から糾弾されるようなことはありませんでした。

      2016-3-29












      
      マッカラム覚書  1940年10月作成


海軍情報将校マッカラム少佐

                               
 宮中に出入りを許されて、昭和天皇にダンスを教えたことがあるエピソ-ドの知日米海軍将校マッカラムが、日本を戦争に追い込むための覚書を提出しました。 その政策が実際に実行されたかは論議のあるところです。

 ル-ズベルトは参戦しないと公約して大統領になりました。しかし何としても90が%近くのひとが反対する中で英国支援のために参戦する決意でした。 マッカラムの云うとうりに日本は追い込まれて先に手をだしていく結果になりました。 リメンバ-パ-ルハ-バ-の掛け声と共に世論は一変して参戦を支持するようにうなりました。



 1.太平洋の英軍基地、特にシンガポールの使用について英国との協定締結。
 2.蘭領東インド(現在のインドネシア)内の基地施設の使用及び補給物資の取得に
関するオランダとの協定締結。
 3.蒋介石政権への、可能なあらゆる援助の提供。
 4.遠距離航行能力を有する重巡洋艦一個戦隊を東洋、フィリピンまたはシンガポールヘ
  派遣すること。
 5.潜水戦隊二隊の東洋派遣。
 6.現在、ハワイ諸島にいる米艦隊主力を維持すること。
 7.日本の不当な経済的要求、特に石油に対する要求をオランダが拒否するよう
主張すること。
 8.英帝国が押しつける同様な通商禁止と協力して行われる、日本との全面的な通商禁  止。


マッカラム覚書 冒頭
                           


  関連年表


 1937 昭和12 10/5 ル-ズベルト 侵略国の隔離演説 
 1939 昭和14    ドイツのポ-ランド侵攻 第2次大戦始まる
        7月  日米通商航海条約破棄
  1940 昭和15  
        6/21 フランス降伏
        7/10  レンドリ-ス法
        7/25  在アメリカ 日本資産凍結
        9/22  北部仏印進駐
        9/27 日独伊三国同盟
        10/31 バトルオブブリテン 英国勝利 
        10月 マッカラム覚書  米国屑鉄禁輸
 1941 昭和16 
        6月 蘭印との交渉決裂
        6/22   独ソ開戦
        6/30   南部仏印進駐
        7月  日本船パナマ通行禁止   
        8/1 米国石油全面輸出禁止
       10/2  ハル4原則
       11/27 ハルノ-ト
       12/8 日米開戦


          2016-4-3










   ル-ズベルトとコミンテルンのの戦略のすごさ 
       第2次大戦をめぐって   

                 中西輝政氏による
 

  日本は太平洋戦争でマッカ-サ-やニミッツらに敗れたのではない。彼らはそれを知っていたら絶対に負けるはずのない完璧な事前情報により戦ったにすぎない。またアメリカの物量が戦争の主役であったわけでもない。日本を撃破した主役は次の4人である。

 ロ-レンス・サフォ-ド
 ジョセフ・ロシュフォ-ト
 ウイリアム・フリ-ドマン
 アグネス・ドリスコル

 以上の彼らが大戦中・戦前日本の外交・海軍暗号のほぼ完璧な解読を可能にした人々であった。彼らの功績の上に、開戦に至る外交交渉から真珠湾、ミッドウエイ、ソロモン、マリアナ、レイテなど殆どの戦闘で、日本の事前の情報を探知しつくして、史上類のない圧倒的勝利をアメリカにもたらした。

 1940年秋にチャ-チルやル-ズベルトが、この戦争は勝てるという見通したその時にわざわざドイツと同盟に入るという選択をした日本は哀れな存在であった。その翌月にマッカラムが起草した対日開戦促進計画採用されたとみられる。苦境に立つ英国を救い欧州の覇権と民主主義を擁護するために何としてもル-ズベルトは欧州に参戦したかった。 当時の日本人がABCD包囲網が一体、何を目的にして日本を締めあげているのか理解できず、情報力の圧倒的格差もしることなく、アメリカのシナリオどうりに坂道を転げ落ちていった。 とりわけ千島を出港してハワイをめざした連合艦隊はハワイ近くに行くまで航行を把握されていた。山本五十六神話は細部までアメリカの監視の元に行われた児戯であったとは?

 ソ連の情報戦略はコミンテルンを使い世界の進歩派リベラル知識人を巧妙きわまる手段で操り、自国の国益に奉仕させた。日中戦争に至る経過やシナ事変の泥沼にはまりこんだこと、日本と米英国を対立を助長していった中身については現在の中国が崩壊すれば明らかになってくるだろう。 (ソ連は、ドイツと日本を敵にして戦うという2正面作戦は見事に回避された。)

 日本人は90年代のバブル破たんの背景をもっとよくしるべきである。単なる軍事力や経済力だけではどうにもならないことがある教訓を骨身に刻んでおくことだ。


  以上は雑誌・正論、平成12年10月号、   ステイネット著 真珠湾の真実の解説によりますが、爺爺は皆様にぜひ原文をお読みになることをおすすめいたします。


          2016-4-13








     格安・安全保障 4.1案    

  

元粟島海員学校にある清国戦艦鎮遠の号鐘とその右にある機雷



                        
 恒例の日を迎えました。 今までも、この日にそのようなものを述べてきましたが、今回もやらせていただきます。


 アメリカ大統領選挙の共和党代表候補者選びで、有識者諸氏はトランプを泡沫候補扱いして、初期の段階では、だれも彼が勝ち残るとは言いませんでした。しかし勝利しそうです。最終的に彼が大統領に選ばれるかは、今後のことになりますが。 その彼の発言では、日韓からの多くの新しい駐留資金の負担がない限り、当地から軍隊を撤退させると述べました。

 最初の湾岸戦争でクエ-トのアメリカ女性大使が、米国はクエ-トに関知しないと述べ、その発言を受けてすぐに、フセインがクエ-トに侵攻したのを思い出しました。多分に、それは謀略的な誘い水発言だったのでしょう。このようなトランプ発言で中国に力を与えることにならないのでしょうか?

 最近では南シナ海の紛争のある島々に、中国が軍事基地を造成しました。 トランプが大統領になり、アメリカが東アジアから手を抜くとなると、その間隙を突いて中国の膨張がおきるでしょう。 今までは日米の同盟により、尖閣は日米安保にかかわる問題との米国発言で、中国が尖閣を軍事占領することなどは絵空事でした。北朝鮮の暴走挑発もそうです。 中国は沖縄を扇動して独立させ、中国属国化が起きるかもしれません。
 
 過去の大戦のヒットラ-ではありませんが、専制独裁国家を相手にするときには、こちらの理性的な判断を他者に求めてはなりません。常に何が起きても良いようにこちらが対応することがが重要です。

 また安部首相は、祖父が猛烈な反対の中で、日米安保条約締結させたことを、今日施行の法案成立過程でマネをしたのでしょう。 また彼はその気概を祖父と共有しているつもり?でしょう。残念にも、彼は真摯に国民と向き合って説明と同意を求めることはありませんでした。
 
 今の安保体制がトランプにより変化させられる状況が起きそうです。 その時では間に合いはない。 日本は、今までないがしろにしてきた、自分の国は自分で守る体制を早急に作らねばなりません。

 駐留軍撤退による誤ったメッセ-ジを独裁国家に与えてはなるまい。かの国に、それも、こちらから先に手出しはしないと思わせる防衛的な戦力を見せることにより、日本が手強いと思わせなければなりません。 

 それゆえに、現在放映中の真田丸ではありませんが、まず日本は、自分のことは自分で守る籠城策を構築します。 第2次大戦中の英国のように、島国ゆえの有利さを利用して、日本は持ちこたえねばなりません。それも借金まみれの日本で、格安に。またその後に、籠城中の後詰めを同盟国に頼るしか方策はないでしょう。

 それで隣人が自滅してくれるのを待ちます。隣人は選べません。起こりうる中国バブル崩壊による軍事的な挑発も、これで耐えねばなりませんが、経済的な打撃はリ-マンショック以上の大不況になるでしょう。艱難辛苦が続きそうです。


 
  格安な安全保障案 を考えてみました。

 1. 近接上陸阻止については、ここの郷土防衛隊構想によります。

 2. 近接対空阻止については、携帯型ステインガータイプのものを1000発程度用意し   て、これも郷土防衛隊に配備する。

 3. 現在でもあると思われますが、中国を包囲するような対潜センサ-の設置・補強。

 4. ハイテク機雷を開発して瞬時に中国を包囲して設置できるように準備しておく。
    掃海能力の劣る中国には格安で効果あり。秘匿しておかなければなりませんが。

 5. マックではありませんが以上の武器のサルにもできる化を研究する。 それは老人    にでもできるようにしたいからです。

 6. 60-70歳までの老人の予備役化。 今までの経験能力を登録して、イザというとき   に活用。 


        2016-4-1








       軍事ジャ-ナリスト・神浦元彰氏が亡くなられました 

   

神浦元彰さん 1949-2016


                                   
  5月4日に軍事ジャ-ナリスト・神浦元彰さんがお亡くなりになりまいた。昨年からHPが休止になり、前には毎日のように読ませていただいていたので、寂しくなり時々に検索をかけていましたが、再開にはなりませんでした。 こころよりお悔やみ申し上げます。

 早いもので娘さんが小学生・高校生・成人と成長され、ご本人にも講演会や彼のヨットにも参加させていただきました。 ボランテイアをして応援している議員さんを神浦さんに紹介したこともあります。

 秘密保護法やNSCの成立、今回の安全保障法案などで軍事評論家の立場でその欺瞞をするどく追及されていました。 そのストレスで突発性難聴になり最後はお亡くなりになりました。 彼のような、単なる学校でのお勉強での知識でなく実践を踏まえての人でユニ-クな人物でした。 本物の人を亡くしてしまいました。残念でなりません。 小生がヨットを購入したのでお誘いのメ-ルをだしましたが、ご返事もなく心配しておりました。ご一緒にヨットで一杯やる夢もかいませんでした。 残念です。 彼がいなくて今後の日本が心配です。



 彼のHPより、所長の最後のご挨拶を転載させていただきます。



  昨年11月、急に左の耳に水が入ったような、妙に膨らんだ音が聞こえるようになりました。”痛み”や”めまい”、それに”吐き気”や”耳鳴り”などは一切なく、たまたまプールで泳いだ際に耳に水が入ったのかと軽く考えていました。

その状態が1ヶ月ほど続いたので、ちょっと心配になり近所の耳鼻科で受診(初診)したところ、すぐに耳鼻科専門の高度医療病院(東京・お茶の水)を紹介されました。その日の午後に、その専門病院で診察を受けると、直ちに入院して集中治療を受けるようにいわれました。

医師から聞いた病名は「突発性難聴」です。原因は強いストレスの可能性が高いと言われました。入院して直ちに点滴でステロイドを大量投入し、毎日2回、二酸化炭素を含んだガスを吸入するという治療でした。

しかし発症後2週間以内は治癒する確率が高いのですが、私の場合、1ヶ月も放置していたので直るのは難しいとも言われました。

結局、入院して治療の成果もなく、左耳は今も難聴のままです。しかし、右耳は普通に聞こえますので、バイクの運転や電話での会話、日常的な場所での会話は支障なくできます。(でも、騒音の多い場所では会話が聞き取りにくくなります)

入院した病院の担当の医師によれば、さらに右耳も難聴になるようなことはないそうです。また、遺伝や他人への感染などの心配も必要ありません。

そこでストレスの原因ですが、私は第1の原因は安倍政権が昨年中に進めた特定秘密保護法や安保法制の改革(集団的自衛権行使容認の閣議決定など)への動きと思います。安保法制は改悪以前に、軍事的に理解できない論理ばかりが羅列され、こんなものはデタラメだと思うことが多かったからです。今まで自分が必死に勉強してきた軍事学と、戦争の論理や有事の展開とはまったく別物だったからです。これは軍事論ではなく偽物だということに気づきました。

そんな私のイライラをぶっつけるには、私にはこのHPしかなかったのです。しかしいくら私がHPで叫んでも、どこらも反応はなく、私はますます孤立感を高めるだけでした。これは私が安倍政権の安保法制案を理解できなかったように、皆さんも与党の安保法制案の内容が理解できなかったからではないでしょうか。

12月31日に耳鼻科を退院してからは、私は正直に今の安保法制の議論がさっぱり理解きないと書き始めました。もし本物の議論であれば、難解であっても、それは私の無知の責任です。しかし、安保法制を報じる新聞記事を何度読んでも理解できないのです。そこでやっと、これは軍事とは無縁の無茶苦茶な議論だと主張しました。

政府が作った新語の”グレーゾーン”や”切れ目ない対応”など、今までの法制で確実に対応できることばかりです。それを、いかにも新しい防衛概念であるように偽装し、より日本が戦争に踏み込んいくための口実にしているだけです。

これは「裸の王様」のように、インチキな仕立屋(官僚や学者たち)が服を縫い上げ、裸の王様に着せて、馬に乗って街をパレードしているようなものです。

それでも、わたしは自分の限界を痛感しました。まさに「自己満足的にHPに書き込んでも、悪化する安保法制に警鐘を鳴らすどころか、辺りを照らす1本のロウソクにもなれない」という自分自身への挫折感です。

そこで、もうこのHPをやめて、次の行動を考えるべきと時期と考えるようになりました。

しかし、もうHPを辞めようという気持ちと、ここでHPを辞めれば安倍政権の暴政で逃げだすことと同じという悔しい気持ちで悩みました。

ツイッターでも呟きましたが、このHPを始めて16年が経過しました。小学校6年、中学3年、高校3年、そして大学で4年を合わせた16年間と同じです。そろそろ私がこのHPを卒業しないと、これからは皆さんに迷惑をかけるという意識もあります。

私は基本的に、早朝、配達された新聞の数紙の朝刊を読み、いろいろな通信社の電子版をチェックし、これは重要と思った記事を選び出し、直ちにコメントを書き出します。すると1本の記事について、改めて調べ直すことはほとんどありません。これはメディアなどの要請に応えて、緊急時の瞬発力を発揮(コメントや解説)する訓練にはなりますが、皆さんにとっては迷惑となることがあります。皆さんに真実をより深く、詳しく解説するという努力が足りないからです。

そこで来月(6月)から、このHPのやり方を変えます。本当はキッパリと辞めるつもりでいましたが、やはり、これから安保法制の本格的な審議を直前にして、敵前から逃げ出すようなことをしたくないからもう少し頑張ります。

しかし単純に辞めるといっても、16年間、毎日のように生活のリズムとして習慣化し、このHPを更新する生活を変えないと何も次のことができません。そこで、しばらく更新を休止したいと考えています。実はHPの更新を休止する方が、私には更新するよりも何倍も心苦しいのです。

今まで、私のHPを読んで頂いた方を裏切るようになるからです。しかし一時的でもHPを自分の生活から切り離さないと、私の次の展開が出来ないのです。このままだとダラダラと今の生活が続くだけです。

つぎに何ができるか、次ぎに何をやるかは、今の私に確かなものはありません。もし今の世の中で私を必要とするならば、次の展開が必ず起こると信じています。

ただ、これからは、これまで閉じこもっていた自分の部屋から出て、世界の戦争や紛争を見て、自分の頭で考えて強く主張できる意見を発したいと考えています。戦争や紛争の当事者の話を聞きたいと思っています。

しかし、昔のように私には体力や気力がないことも事実です。もしも現地に行けないなら、現地に行った人から話を聞きたいと思います。地図を示してもらい、写真や映像を拝見して、出来るだけ詳しく現地の話しが聞ければよしと思っています。その上で平和に対する何かの教訓を得たいと考えています。

今、真剣に、そんな自分勝手なことを考えています。以前、自分の人生で同じような大きな変化が3回あったと思い出しました。1回目は自衛隊(少年工科学校)を辞めたとき(18歳)です。2回目は、自分で立ち上げた軍事学の研究会(セミナー)を辞めたとき(31歳)です。3回目は子供が生まれて積極的に行っていた軍事の現地取材を中断する決心(家事と育児をする)を固めたとき(40歳)です。そして今回、4回目で軍事専門のこのホームページを辞めよう(中断?)としていることです。

おそらく、これが私の最後のわがままです。私が元気なうちに次の展開にかけてみることにしました。私は当分、HPの更新を止めることで禁断症状で苦しむかもしれません。でも、次の展開を楽しみにしてください。必ず底辺からはい上がってきます。

明日から、まずは体力の回復です。今まで、このHPを読んでくださった皆さん。本当にありがとうございました。でも、私が軍事に対する情熱はいささかも衰えていません。ますます戦争や平和のことに興味津々・意気揚々です。これまでの経験と知識、それに旺盛な好奇心をフルに活用して、もう一度一暴れしてみせます。

                  5月25日 (2015年)

 彼のHPも掲載が続けばいいのですが、そうもいかないと思いますので、適時このHPで転載していきたいと思います



     日本軍事情報センタ- 神浦さんのHP 
     http://www.kamiura.com/

     外務省のクーデターと官僚のコントロール 
     http://hayame2.sakura.ne.jp/details1010.html#外務省クーデター

     日本版NSCの欠陥 外務省の魂胆は見抜かれている  
     http://ironna.jp/article/2549 


                2016-5-12







      大和ミュ-ジアム  



ヨットで竹原に行ったので、呉線に乗り、呉にある大和ミュ-ジアムに行きました。

 確かに戦艦大和の1/10模型は大きなものでした。人間の模型が艦上にあり、それとの比較で大和の大きさや壮大さが推想できます。

 建造費約1億3780万円、1937年起工、当時の軍事予算約33億(国家予算の70%)ですので、その年の予算の4.2%余りを費やしたものです。 設備は冷房も完備され、停泊地に鎮座するばかりに大和ホテルと言われていました。 敵を撃滅した期待されたほどの戦果はありません。

 アメリカも真珠湾で、また英戦艦2隻が日本軍機に沈められるまでは大艦巨砲主義の誤りに気が付くことなく、日本以上に戦艦を建造してきましたので、日本だけを責めるわけにはいきません。 間違いに気が付いても、 日本には軍略を変えるほどの国力がなかったというべきでしょう。


   


     戦艦大和 1/10模型


  他の展示物でおもしろかったのは、後期生産型のゼロ戦62型と特殊潜航艇の海龍です。
海龍は写真でしかお目にかかったことはありません。 終戦間際になって本土決戦用に大量建造された特攻兵器です。シロ-ト目にも魚雷を撃ったあとの浮力の処理はどうするんだろうかと思わせます。 前部の燃料タンクに爆薬をつみ特攻するしかないようです。



   


   ゼロ戦62型


   


    特殊潜航艇  海龍


           2016-8-9


  軍事安全保障 top


    彗星夜襲隊 美濃部正少佐

 

 渡辺洋二著

  3式戦闘機飛燕はそのスマ-トな外観ゆえ最も爺の好きな戦闘機です。しかし水冷エンジンを搭載したせいか、整備慣れせず稼働率の低い戦闘機でした。ここに登場する彗星も真珠湾で活躍した99式艦爆の後継機で、 同じく水冷のエンジンを搭載していたせいで、部隊のやっかいものだった。 この飛行機を稼働率20-30%から80%まで上げて終戦まで夜間攻撃に成果を上げた部隊がありました。それも特攻をせずに。

 その部隊は海軍芙蓉隊でした。その司令官は美濃部正少佐です。彼は水上偵察機乗りのパイロットで、空母ではなく巡洋艦に積まれていて、偵察にあたるフロ-トのついた2-3人乗りの飛行機を操縦していた。真珠湾攻撃にも参加しています。ソロモン・ニュ-ギニア空域での大消耗戦に日本は負けて、正当な空戦を維持できなくなり、彼は夜間の空襲に活路を見出しました。戦闘機乗りパイロットが不足する中で、夜間洋上経験の豊富な水上パイロットを活用してのものです。

 沖縄戦の前に所属する軍の司令官会議がありました。 その会議は、フィリピン戦に特攻が始まり、次の沖縄では、鈍足の2枚翼の練習機まで特攻に使用すると決められていた中で、検討するというのではなく衆知下達会議の様相でした。 彼は命令に背いた罪に問われることも恐れず、その会議の最下級司令官・少佐でしたが、特攻の愚かさを語り、命令するものの無責任さを堂々と主張しました。よく批判するものに返す刀で代案を示せと反論せられますが、彼は、あの敗戦間際に燃料・時間の少ない制約の中で訓練・整備の実績を語って黙らせます。 あの状況で抗うごとなど誰でもできないでしょう。 爺が学徒出陣のパイロットなら特攻の志願署にサインしていたでしょう。 でも彼は終戦間際になり、米軍が九州上陸してきた場合にそなえ、部隊に特攻の準備を指せます。合理的に最後まで手段を探せ・尽くせということでしょう。 戦後になってのヒュ-マニズムの英雄に祭りあげられることには拒否しました。 娘にはどんな状況でもそれに流されずにおのれの道をすすめと教えています。 彼は航空自衛隊の空将になります。 都知事になれなかったおかしな空将がいましたが、自衛隊に良い影響の残してくれたと期待します。

 特攻に散った将校で少佐以上は数名です。指揮官・参謀クラスの将校はあとに続くと言いながらも、戦後は、位が高い故の高い恩給をもらい天寿をまっとうしました。理不尽なものです。

 

 彗星21艦爆

 

  参考資料

 斧ににきをつけろ

  http://plaza.rakuten.co.jp/eugene/3004/

 

 特攻拒否を貫いた芙蓉部隊 元飛行兵長の回想 上下

 http://www.jiji.com/jc/v4?id=fuyou201508a0001

 http://www.jiji.com/jc/v4?id=fuyou201508b0006

 

     2016-12-10

 


  特攻についての まとめ

  http://www.hayame.sakura.ne.jp/index.html

 

 

 

 

   首相辞任の覚悟表明

 

八幡和郎

  PKOでの戦死者第一号を過度に恐れるな


八幡和郎さんが拡散希望されていますので アゴラより転載させていただきます。


 日本の平和主義者といわれる人たちが、チャンス到来といわんばかりに手ぐすねを引いて待ちかまえているのが、PKO活動で自衛隊員の「戦死者第一号」が出る日だ。
安倍首相は、「自衛隊の安全を確保し、意義のある活動が困難であると判断する場合には、撤収を躊躇することはありません」(2016年11月16日)、稲田防衛相も、「新たな任務の付与について命令を発出したのは私自身だから、全ての責任は私にある」(産経新聞16年11月18日)とあたかも、そんな日は来るはずないようなことをいう。
しかし、Xデーはいつか来るに決まっているし覚悟し準備も必要だ。そのときどう対応するかは、とても大事なことだ。日本人は予想されるが嫌な可能性への議論と対策をさけるから原発事故だってなんだって被害が必要以上に拡大する。だから、この議論を誤解を恐れずにあえてしておきたいのだ。
そうしたことを避けるために、日本のPKO活動がこれまで以上に臆病になっている、あるいは慎重すぎるようになったら、トランプがアメリカ大統領でなくても馬鹿にするだろうし、まして、トランプ大統領を念頭に置けば、代償はこれまで以上に大きくなると心配だ。トランプには特殊な国民感情など主張しても許されない時代だと覚悟すべきだ。
PKOで、自分たちの安全を第一と臆面もなくいうのはちょっと異常だ。そもそも、憲法第九条の目的は世界平和であって、自国民の安全を利己的に追求することではないからこそ崇高なのだと私は理解している。
自衛隊、警官、消防士の殉職者は平均年に10人足らず。自衛隊と警察で三万人、消防士が二万人に一人だ。トラックの運転手が3千人、漁師さんで2千人に一人だから相対的には危険な仕事でないのが現状だ(拙著:イースト新書「誤解だらけの平和国家・日本」イースト新書)。
兵士や警官は、危険があっても行動するから尊敬されるし、少々のリスクで警察などが行動を起こさないわけにはいかない。
自衛隊員が数字としてもおそろしく危険な職業になるなら問題が出るが、訓練や災害救助では危険を顧みずに行動するが戦場では危険を冒さないのは本末転倒だ。自衛隊の殉職者は事故で多く出ているが、軍用機や車両などは運動性能を重視して安全は少し犠牲にしているし、過酷な条件での訓練もしておかないといけないので、どうしても、事故は出るし、それを避けるべきでもない。
同様に、警察活動、消防活動、PKO活動、災害救助などは、ある程度は高い事故の危険があっても、行動せざるを得ない性質のものだ。火事の現場で建物が崩壊する危険がある程度あっても消防士は救助をするし、警官が銃器をもった犯人から逃げるばかりにはいかない。それがPKOは少しでも危なかったら駆けつけないというのではなんのためにPKOに行っているか分からないし、世界から馬鹿にされるだけだ。
私は通商産業省でなく通常残業省だと揶揄された役所にいた。過酷な外交交渉で健康を害する者も多かったし、アラビアの砂漠での交通事故にあったり、中国の奥地で急病になって手術をして命を落とした同僚もいた。湾岸戦争のときは、戦地に近いところに出張させられたのもいたし、私自身、テロ勃発の可能性があるとして渡航自粛で滅多に出張者が来ないパリに勤務していた。国際交渉で一年のうち飛行機に乗っている時間が一ヶ月を超えた人だっていた。
戦争保険に入るとしたら馬鹿高いのだが、それは誰が出すかと議論していただが、その問題が解決するまで待つわけにも行かない。
できるだけ危険を減らす努力は必要だがある程度は仕方ないと思っていた。徹夜続きの交渉はかなり健康に危険だが、だからといって、参加しないわけにいかない。
ただ、それでも、役所も民間もアフリカなど含め危険地域に日本人が少ないのは異常で国益も害しているし世界への貢献という観点からもよくない。戦地に日本人ビジネスマンすら少ない。あえて誤解を恐れずにいえば、外交官や政府職員の危険地域での事故率がもう少し高くてもかまわないと思う。徹夜の交渉や医療事故や北京の大気汚染で命を縮めていることに無頓着なわりには、テロや戦乱による事故は過度に避けすぎだ。
危険な仕事を志願する人がもっと報われるような仕組みもあってよい。知り合いのフランス人外交官は、次は日本という明確な約束で、レバノンに赴任したが、そういうのもあってよいのではないかと思う。
仕事で命を落とすとか寿命を縮めるというのはまったくゼロではありえない。必要なことは、理不尽にそれが多くなりすぎないことだけだ。
それに比べて、機械に挟まれてとか建設現場や漁船から落下してという名もなき庶民の労災死の記事をみると、もっとそういうのこそ減らすべきだと思う。
電通女子社員が自殺した事件が議論になっているが、職業の危険さは、殉職以上に平均寿命の長短でも議論されるべきだ。
スポーツ選手、パイロット、それに商社員や広告会社の営業は、おそらく短いのでないかともいわれるが、役所は統計をきちんととって改善策をとるべきだ。医療では医者より救急系の看護師さんなどのほうが問題でないかという人がいて気になる。
いずれにしても、PKOで死者が一人でたからといって、首相や防衛大臣が責任をとったり、追究されたりする必要もないし、それを恐れて日本の国際協力が臆病になりすぎるべきでもないし、まかり間違っても野党などがそうしたことを政治的に利用したりするのを許してはならない。そんなことをしたら、世界の笑い者だ。
また、自衛隊員に限らず、殉職者というのは、常に犠牲者であり被害者である。その社会的扱いは、どちらに過度に傾いてもダメだ。英雄とすることが過ぎて、被害者の側面を隠蔽するのもよくないが、おそらく、PKOで戦死者第一号が出たりしたら、日本のマスコミは被害者として扱うことにしてお涙ちょうだい、そして、危険な地域へ派遣させた政府への怒り、PKO活動からの撤退の主張などで紙面を飾るだろう。
戦死者として払われるべき英雄としての扱いはあまりしないだろうし、活動国や同盟国からの称賛も記事にしないだろう。しかし、それでは、世界での常識にも、ほかの分野での殉職者とのバランスでもおかしいのだ。
そのあたりは、自衛隊員の子としての野田佳彦民進党幹事長などが毅然とした行動をとるかどうかが決め手となるのでないかと思う。  以上 アゴラより

 子供を助けようとして暴漢のぎせいになった先生、消火にあたっていて崩れた建物の下敷きになった消防士などと同等以上に敬意をPKOで死んだ自衛官がいたら敬意を払われるべきだというだけのこととも述べておられます。

   2017-1-27


 追記

  首相が辞任の覚悟を表明
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170201-00000130-mai-pol

  2017-2-2

 

 

 

 

   第2次大戦の 中立国スイス


 スイスは2度の世界大戦で中立を守り国土を蹂躙されることはありませんでした。爺は各家庭に置いてある銃とそれを家庭紛争に使用しない国民の意識が中立を守ったと安易に考えていました。

高齢者の訓練 歴史群像より

 中立政策をとっていても第2次大戦では,交戦国の都合により、ノルウエ-、デンマ-ク、オランダ、ベルギ-、ルクセンブルグは独に占領された。連合国側でも、中立的な政策をとったヴィシ-政府の艦隊を独に接収されないため、英国艦隊がそれを攻撃したこともある。
 中立を声高く言うのみではそれは守られません。

スイスの取った政策  樋口晴彦さんによる

 軍事面では第2次大戦が始まると450万人の国民のなかから63万人・14%を動員した。実際には、独は仏のマジノ線を回避して、ベルギ-方面から仏に侵攻したのだが、実はマジノ線を避けてスイスから侵攻することも予想できた。それでスイスはアルプス山岳部に籠って戦う作戦をとる。空の戦いでは、両軍による領空侵犯に、どちらへも与しないで撃墜も辞さずの空軍による作戦をとった。また連合国のスイス領国の通過を認めないと独に説明して理解を得た。

 国民生活面では52%の食料自給率であったが、耕地面積を倍増させ、59%まで増大させ配給制も実施して、隣国から「楽園のよう」と言われるまでになった。また召集されていない家庭から召集された家庭に手当を支給する制度を制定する。
検閲制度を実施して左右の言論を押さえた。スイスの国民の75%がドイツ系であるので、難しい舵取りです。

 経済面では独とは必需品の燃料炭や鉄鋼を輸入し、兵器、アルミ、工作機械、医薬品を輸出した。独は金や有価証券を売却してフランを手に入れた。当時のスイスフランは貴重な決済に必要な国際通貨であった。
航空機が兵器の主力であった当時に、アルミの製造に電気は欠かせないものである。スイスは独にその電力を水力発電により供給した。またスイス鉄道は独伊の貴重な輸送手段であり兵士以外の輸送に貢献する。
 このように、中立といえども独の戦争経済にはスイスは大いに貢献した。独には枢軸国に組み込むより中立のほうが有利と判断した。
           以上歴史群像2017-2月号より

   2017-2-4

 

 

 

   奇兵隊の強さ

 



 長州は攘夷の行動を起こし、下関戦争で西洋の圧倒的力を実感させられました。その戦いでは士族による軍と装備が役に立たないものだと気が付きます。

 それゆえに、奇兵隊は、
僧月性が身分を問わず、志のある者による兵制をつくるべき、
松陰の「西洋歩兵論」に西洋の歩兵制をとるべき、その歩兵は主として足軽以下農兵をあてるべき、
 という影響を受けて、高杉晋作が創設したものです。藩の正規兵となります。

 第2次長州征伐・四境戦争では下記のように4500名の奇兵隊を主力とする長州軍で10万に及ぶ幕府軍を打ち破りました。大勝利です。
1.大島口 長州藩:500 vs 幕府軍:2,000
2.小瀬川口 長州藩:2,000 vs 幕府軍:50,000
3.小倉口 長州藩:1,000 vs 幕府軍:20,000
4.石州口 長州藩:1,000 vs 幕府軍:30,000

  歴史群像より転載


 圧倒的な勝利は、高杉晋作から依頼を受けた大村益次郎が西洋兵学を取り入れ、奇兵隊を強いものに編成育成したからです。それは今までの個人的な武勇を振るう武士の戦いから、個々の能力を発揮し指揮官命令で集団の一員として戦闘させたことによります。 また散兵戦術を採用して兵を自由にして攻撃させた。 幕府兵による報告では1か所から2発以上射撃することなく移動して攻撃してきたと言う、この戦術は少数で多数に対する射撃の効果をあげる戦術であるが、士気が高いことを必要とする。武器も先進のライフル銃・ミニエ-銃を使用した。その使用により射程距離が長く敵の届かないところから命中率も高い射撃ができた。

 奇兵隊は郷土防衛の意気に燃えた幕府軍よりは実戦経験の豊富な人々の志願による兵である。有志のものにより構成された士気の高さが戦術に効果をあげたというべきでしょう。
 しかし倒幕が成功して、明治になり財政上の理由で奇兵隊をリストラする時がくる。その政策で兵士のこれまでの貢献や参戦経験を考慮しないで、功労金も支給せず、藩の地位を優先して隊に残すことをしてしまう。不平隊員による反乱が起きた。それで、木戸孝允が脱隊員を鎮圧する事態となった。前原一誠も萩の乱で処刑される。玉木文之進は自ら切腹した。

 奇兵隊は幕府軍のように街を放火したり略奪するようなことはありませんでした。むしろ炊き出しをしたほどです。住民を味方につけました。 


 年表


1840  アヘン戦争
1853  6月  ペリ-来航
1854  3月  日米和親条約
1857  11月  松下村塾開く
1858   9月  松陰 西洋歩兵論を著す
1859  11月  松陰死刑  
1863  5月 下関戦争 砲台を4国艦隊により占拠される
    6月  高杉晋作による奇兵隊を建白
    7月  薩英戦争
    8月18日の政変で朝廷から長州追放
    8月  奇兵隊士が藩士・武士のみからなる撰鋒隊と衝突して
       高杉は総督を更迭される。    
1864 7月  禁門の変
   8月  第1次長州征伐
   8月 4国艦隊下関報復砲撃
1865 2月 功山寺挙兵で高杉晋作ク-デタ-
   7月  ミニエ-銃4300丁、ゲベ-ル銃3000丁購入  
1866 3月  薩長同盟
   4月  第2奇兵隊 倉敷浅尾騒動事件
   6月  第2次長州征伐・四境戦争
1867  10月  大政奉還
1868  1月  鳥羽伏見の戦い
    8月  会津戦争 9/22 降伏
    9月  明治に改元
1869  1月  版籍奉還
    11月 長州諸隊の改編 5000名より2250名へ
    12月 脱隊騒動 遊撃隊他2000人が脱走
    11月 大村益次郎暗殺で死亡
1870  2月  木戸孝允が脱隊員を鎮圧 133名を処刑
1873  1月  徴兵令が施行
1876  10月  萩の乱で前原一誠らは処刑される


 

  諸隊 百にも及ぶものがつくられたという


•御楯隊:高杉晋作が率いた尊王攘夷の結社で、英国公使館焼き討ちを行う。禁門の変の残存部隊で編成。後に整武隊に吸収合併。
•忠勇隊: 禁門の変の主力として戦闘するも壊滅。
•整武隊: 御楯隊、鴻城隊などからなる。
•狙撃隊: 猟師で結成。
•第二奇兵隊: 大島郡一帯の民衆で編成、後に健武隊と合併。
•健武隊: 膺懲隊、第二奇兵隊などからなる。
•遊撃隊: 総督 木島又兵衛 禁門の変の先鋒
・忠憤隊: 大楽源太郎の西山塾の塾生によって編成
•エレキ隊: 藩内の豪農によって編成。領内の自警団的組織。
•パトロン隊: 火薬工場勤務の女子、一向宗徒の女子で編成。
•八幡隊: 8月18日の政変後 久坂玄瑞により創設
・鋭武隊: 富永有隣が率いる
・金剛隊: 阿武郡小畑村の僧侶、山伏で編成
・力士隊: 伊藤博文が率いた相撲取りグル-プ


     2017-2-12



  いよいよ来た 戦時船員徴用
  http://hayame.net/custom14.html#spb-bookmark-111


  徴兵制
  http://www.hayame2.sakura.ne.jp/99_blank004.html#徴兵制

 

 

 

 

  敵基地攻撃能力の前に

 

  日本の政局で籠池やら豊洲問題を論じていますが、アキアキしています。一方ではシリアの空爆や空母カ-ルビンソンの極東派遣で情勢は緊迫感があります。在韓日本人の駐在員の家族の日本帰還を考えなくてよいのでしょうか? 小生に親族がいれば躊躇なく呼び寄せです。


 先のテポドン騒ぎのときに、自衛隊の敵基地攻撃能力を持つ議論が起きましたが、今回もその報道を目にするようになりました。
 トランプによる今回のシリア空爆では、化学兵器で攻撃した疑いのあるシリア空軍飛行場に、巡航ミサイル59発余を打ち込みましたが、滑走路に被害は少なく飛行機は発進できる状態だといいます。滑走路はすぐに修復可能で米軍は他の機能を攻撃したのでしょう。
 北朝鮮の移動型ミサイルに対しての攻撃だと、もっと少ない被害しか与えられないと思われます。隠蔽された敵基地攻撃は、短期には効果の上がるものではありません。


 もう忘れてしまっているでしょうが、F4ファントム戦闘機を日本の主力戦闘機に採用するときに、爆撃装置を外したことがありました。持っている性能を制限する・外すの外さないのバカゲタ議論を当時はしていました。それから比べたら専守防衛が、事前に予想される敵をたたくことができるのでしたら、雲泥の差があるといえましょう。

PCゲーム BARBAROSSA Decisive Campaings による独ソ戦開始画像


 上図はヨットを再開して以来、じっくりやる時間が無くて積ゲ-になった、バルバロッサ作戦・第2次大戦ものストラテジ-ゲ-ムです。歴史的な軍配置を踏まえています。他にもハートオブアイアンⅣという同種のゲ-ムも買い込んでいるがやっていません。(ゲームの話はいずれ後ですることがあるでしょう。)
 ドイツのバルバロッサ作戦では、ソ連の油断につけこんでドイツは開戦と同時に空爆を仕掛けて、ほとんどのソ連飛行機を飛行場で壊滅させ、制空権を支配して電撃戦を成功させました。

 さあどうでしょうか?福島の震災の折には松島飛行場にある航空自衛隊の飛行機が退避する決断を誤り壊滅してしまいました。自衛隊は最新の武器を欲しがり予算をつぎ込んで装備しますが、その保守・防御には予算をかけません。ほとんどの基地には掩体壕すら整備されていないでしょう。むざむざ基地に最新鋭の飛行機を裸で整列させているのが現状でしょう。ソ連の二の舞は必須です。


 敵基地攻撃能力の装備より前に、掩体壕を作ることももそうですが、今ある地下鉄・街に退避設備としての整備が必要でないのでしょうか? 米軍基地の近くは特に急がれます。
 洞窟に隠れているような移動式ロケットランチャ-を1個ずつつぶしていくことはとてつもない装備と費用・時間を必要とします。それよりも移動式で射程千キロ程度の固形燃料ロケットを200基程度装備して対抗させたほうが抑止力になるのでないでしょうか? アメリカに戦術核の韓国再配備を支持する議論を始めたほうが良いかも。その報道が抑止力になる。
 今まで北朝鮮への米軍の先制攻撃が抑制されていたのは、貧者の核・化学生物兵器が38度線に配備されていたからで、それに核ミサイルが加わりアメリカ本土をうかがう状況になりました。シリアのようにレッドラインを超えた判断で、トランプなら踏み込んでしまうことも想定しなければなりません。


 現状に追随していくばかりで既存の法制を無視していくようでは、戦前のかってきた道です。真摯な国会議論をもとめ、現実を踏まえた議論を望みます。
 北海道にある1個師団を中国地方の日本海側に配置することは、すぐにも出来るし、やらなければならないことです。
 こんなことを田舎の爺爺が云うことかと? 突っ込まれそうですが。

     2017-4-11

 

  追記
 

上図は朝日新聞より

 

 8月15日が迫ってきました。また辛酸をなめることがないよう、今までに述べたことの繰り返しもありますが、追記いたしました。

 北朝鮮がグアム近海30-40kmのところへ4発のミサイルを発射する準備が整ったと発言しています。アメリカもグアムからの爆撃準備ができていると報道されています。 獣医学部の問題を臨時に国会で協議している場合でしょうか? 周りの人からもこのことに関心が向いているように思えません。

 北朝鮮もわざわざ領海外に限定した発射だと事前に明らかにしています。何分にも不明なのはトランプが行うそれに対する対処です。予定どうりの領海外に着弾したときに、その対抗として彼は何をするのかわからないことです。やりようによっては第2次朝鮮戦争になるかもしれません。

 かって冷戦時に宇宙兵器の開発をレ-ガンがぶちあげた、当時はソ連経済がすでに破綻していて、その開発競争の予算が無く、冷戦終結に続がったといいます。 アメリカは今では、大気圏外にあるミサイルをレ-ザ-などの有効な新兵器で破壊できるのでしょうか? こんどのミサイルを4発とも打ち落とすことが出来れば、米国が望むような解決になるかもしれません、けれど疑問です。 その冷戦を終結に導いた理由が今の北朝鮮には通用しそうにはありません。北は経済が破たんしようが国民が餓死しようが、現体制の存続のために、ひたすら核ミサイルの実戦配備をしたいのだと思います。

 日本でも国体の護持にこだわって終戦が遅れ多くの死者がさらに増えた歴史があります。 余り報道されていませんが、今回でも国務長官は現状の政体が維持可能であるというメッセ-ジを北朝鮮へ流しています。金正恩が理性を持ち自滅を望まないのなら、どこかで決着がつくかもしれません。先にアメリカが攻撃しなければ自ら先に手出ししないようにも、今のところ思えます。トランプもミサイルの迎撃作戦に限定したものだとよいのですが。もっと踏み込んで北領内のミサイル基地を叩くようだと恐ろしいことになりそうです。

 広島・長崎の原爆被災の日の式典が終わったところです。長崎市長が核兵器禁止条約の交渉に参加していないし、また米国の核の傘に依存している現状においては、その条約は相いれないものとして反対している政府を批判しました。小生はその理想は大切で将来的に追及実現していくものだと考えます。しかし現状で平和的な解決のみで対処するのは間違いでないかと思います。先の大戦でナチスのラインラントの進駐の時に対処しておけばと後で気が付いても遅い。ナチスに対しては随分と宏和的な動きもありました。

 また、我が国が米国の核の傘の下にあるといっても、米国の核の傘が西海岸の大都市の消滅と引き換えに日本のために機能するかは疑問のあるところです。はなはだ不確かなものに頼っていると考えます。チャイナやコリアのような近隣の核保有国が存在して、照準を日本に当てていると公言しています。日本は被爆国であるので核に頼らない安全保障を追求するのは見識です。最近よく広島へ行くことが多いのですが、かって原爆が広島に落とされたとは思えません、現在の復旧は素晴らしいものです。しかし現在の原爆の威力は当時のものとは桁違いのものです。日本に4-5発も落ちれば壊滅してしまいます。

 対ミサイル防衛はオソマツなものです、4県に配置されたPAC3は基地や飛行場周辺を守る限定的なものです。その到達高度も不足している性能ではといわれています。地元に安心感を与えるだけのものでしょう。現況では飽和同時的に撃たれたミサイルを迎撃して4-5発の撃ち漏らしはあるものとしなければなりません。日本壊滅です。敵基地攻撃の兵器として巡航ミサイルの装備も話題に上がってきています。それでも、それは開戦と同時に使うもので敵が撃ってきた後では効果がしれています。現在有効に対処できるものは無いのが現実です。撃ち漏らさないほどの装備をするのなら、できたとしても天文学的な予算がいるでしょう。それなら、その前に日本の財政破たんが先にやってきます。

 どうしたらよいのか? 非核3原則を表明しています。持たず、作らず、持ち込ませずというのなら、借りてくればよいのではと言わないで、近隣の状況が無くなるまでの保留として再表明したらどうでしょう。 もちろん、先制攻撃を行わないと世界に宣言したなかで、NATOと同様な核の傘を持つべきだと思います。秘密の基地にある米国の核爆弾をそれぞれの国の飛行機で使うもののようです。そのことは、もう少し詳しく報道されないとその実態は不明です。幸いにNATOの核戦力が脅威だとも言われていません。日本はアメリカから中距離ミサイルを買ってもいいでしょう。トランプは選挙前に日韓の核武装容認発言をしています。

 甘んじて核の先制攻撃や恫喝を受けるという意見があっても良い。 このような議論を国会でしてほしいものだと思います。ヤバイ時期だと現実認識してまな板の上にのせましょう。

 

    2017-8-14

 

キッシンジャー米元国務長官が北朝鮮核兵器開発問題で米有力紙に寄稿

核兵器「持ち込み」問題の論点   抑止論と制度論

非核3原則見直し  石破発言   2017-9-14

中距離ミサイルと巡航ミサイル


 

   、

 

 

 

 

  第2次朝鮮戦争の米国開戦準備とは  

 


 最初にお断りしておかなければなりませんが、小生としては好んで被害の大きくなる戦争を望むものではない。田舎老人が専門家でもないことを述べても的外れなこともあると承知おきください。


 トランプ大統領はレッドラインの具体的なことを述べることは無いと思います。ゴ-ルデンウイ-クで日本の要人が出払っている時期に起こることはないでしょう。 事前協議があると言っても開戦の1時間前に通告されるだけであろうから、それからでは庶民が対処のしようも限られたものになります。 さきの原発事故でのあわてた対応になるでしょう。従い報道により米国が開戦準備にかかった事実を知り判断することが大事でしょう。

1. 原子力空母が横須賀にあるものを含めて3隻目が増派になる。
2. 韓国にいる1個師団の陸軍が増派されて3-4個師団になる。
3. 沖縄ないし在日米空軍基地に米本土から多数の飛行隊が派遣される。
4. 岩国・佐世保・沖縄へ海兵隊が増派される。病院船の来航。
5. 米軍基地の弾薬庫への動きが活発になる。
6. 在韓国米人の帰国要請の報道がある。避難行動があれば確実。この時は北朝鮮は開戦を決意して、先制攻撃をあちらからしてくる可能性すらある。  
7. 海上自衛隊の掃海部隊に集結や移動命令がでたとき
8. 中国地方日本海側に陸上自衛隊1個旅団程度が配備されたとき。 
9. 首都圏など大都市への対空部隊の配備があったとき。
10. 大宮にある陸上自衛隊の化学部隊の活発な動き。
11. 原発に自衛隊の警備になったとき。 
12. 在韓国 フランス大使館の動静に注目、退避があるようだと開戦が近い
13. 在韓米軍にMP・憲兵が大きく増派される。 

 中国の習近平をトランプがほめているツイッタ-であれば、まだ猶予があります。いずれにしろ安部さんの動きは鈍いので、開戦してからの後追いになるでしょう。その被害が国民が受けることになります。 報道に目をくばって個人個人が判断するしかないです。でも、個人としてどのように対応したらよいのでしょうか?

 

    2017-4-30

 

 

 

 

  宮古島への自衛隊配備

 

 

  先週のTBSの報道特集で宮古島への新たな自衛隊配備への反対運動が報道されていました。そこで気になったのは、反対している人には宮古島の占領される事態を全く考えていないことです。

 沖縄本島と宮古島の間の水道は他国か通報なしに自由に航行出来ます。最近とみに中国の艦隊や潜水艦その上空には空軍機が飛び航行を繰り返しています。空母遼寧もありました。 中国艦隊が太平洋にでる主要な出口となっています。 中国とのいったんことあれば、その重要な出口を確実にするために真っ先に占領してくるのは、常道手段だといえます。 宮古島の庶民には地理的な持つ意味と想定される事態が共有されていないようです。

 ただ基地ができると観光に支障がでて観光客が減少する懸念などを述べています。米軍の重要な基地があるハワイに大量の日本人観光客が押し寄せている現象には気が付いていない模様です。
 戦争を否定して甘んじて敵の占領を受け入れると考えている人が反対ならそれは一つの見識でしょう。 チベットのような事態になり、反日教育で育った中国兵にひどい仕返しをされることになりますが。

 今度予定されている部隊は対艦と対空です。すでにレ-ダ-基地は設置されその分屯地はあります。占領を恐れるのなら守備隊の1個連隊はさらに必要と小生は思っています。 単なる尖閣だけの紛争なら今度の部隊で抑止となるでしょう。そこで留まるとは思えません。

 沖縄本島の米軍基地は大幅に整理して必要なら適した本土に移設することには賛成です。本島の基地と宮古島の基地の問題は別のことだと思います。自分の身を守る身近な問題です。

    2017-5-1








    かの国への格安武器戦術  兵頭ニ十八さんによる

 

 

  著者の名前は聞き覚えがあり、本屋で見かけ購入し、読みました。

 最近の北朝鮮での緊張は、少し緩和された感があります。北欧で会談があるようです。


 韓国は新しい大統領が決まりました。また、北朝鮮に猶予を与えるだけで、先延ばしの政策をすることになり、再び過ちを繰り返すのではないかと懸念されます。北朝鮮問題もヘタをすると数十万の犠牲者が出てもおかしくありません。

 この本で兵頭さんは格安の中国対抗戦術を述べています。 このブログにも格安好きの小生が<ins><a href="http://hayame.net/custom6.html#spb-bookmark-35" target="_blank">「格安・安全保障4.1案」</a></ins>としてアップしています。 沈底式機雷のよる地理的条件と経済的な条件を詳細に説明されている。納得です。


 他でおもしろかったのは儒教圏国家での考え方です。中国という自称は、他の国がその序列を認める表現であることです。英語のチャイナにはそれが無く、チャイナと同じシナが正しいと言われています。


 他には、
 1. 日本には欧州と同じような核のカサは無いこと。
 2. 米中の「大陸間弾道ミサイル」 密約
 3. トリップワイヤ-のこと。 それゆえに尖閣には少数の部隊を配備する必要があること。
 4. 新し上陸戦術。 水陸両用艇・戦車は役立たず。オスプレイよりヘリコプタ-の活用。
 5. 中距離対艦ミサイルを作成。

  他では聞かれないことが書かれていますので、何かの折にはお読みください。


       2017-5-10


  http://www.hayame.sakura.ne.jp/99_blank026.html

 

 

 

 

  トリップワイヤ・Tripwireと尖閣


               兵頭二十八 さんによる

 



トリップワイヤ-とは狩猟のワナに結ばれている仕掛けヒモのことです。軍事では、手りゅう弾に結ばれているロ-プで引っかけると爆発するものや触れると浸入を知らせるものなどを、そのように呼ぶようになりました。さらにそれが転用されて、侵略国にその行為を思いとどまらせるための「再外縁配置分哨」を表現します。

 具体的には国境に配置されている小部隊が攻撃されれば、軍隊の末端にも自衛権があるので応戦します。世界へ攻撃した国と自国は応戦中だとニュ-スが流れます。あらかじめその分哨の存在が知られているなら、そこへの侵攻はためらうでしょう。なぜなら 現在では「自衛戦争」だけが国連が認める数少ない戦争だからです。 他の国も自衛戦争を遂行中の国には堂々と助太刀できる・集団的自衛権の行使をしてもらえることになります。侵略国の味方をする国はその仲間だと認定されて経済制裁の覚悟しなくてはなりません。


 海上では他国の領海線を越えて「無害通航でない通航」をやったぐらい、また保安庁の巡視船へ中国の海警の船がぶつかってきても、それは挑発ではあるがトリップワイヤを引っかけたことになりません。(軍艦どうしが砲撃戦をやれば別です)

そこで偽装海難で漁民を上陸させて、救助の名目で武装警察を尖閣に居座らせたら、保安庁の実力では排除できないでしょう。時間がたつと中国の尖閣を実効支配したということになります。尖閣にトリップワイヤ-が無ければそうなります。米国大統領は明確に日中の交戦がないかぎり守ってはくれません。だから中国は先に発砲するような愚かなことをしない。尖閣には警察を上陸させて占拠するチャンスはあるので。日本の警察と保安庁が実力排除できなくて自衛隊を出したら、外見的には日本が先に手を出した侵略者であるように見えてしまう。


 それではどうしたら良いのでしょうか。ホンモノの漁民が上陸し、それを救助することを名目とした警察機関を上陸させないようにするには、少人数でも島に陣地建設や守備隊を置くことです。自衛隊法では、武器を守るためなら、その場で隊員が武器を使用してよいようになっています。旧式戦車を砲台にして設置しておくと、怪しい人が上陸すれば、その人が軍服を着ていなくても、現場の指揮官は砲台と弾薬を守るために警告射撃や射殺ができます。これがトリップワイヤ-です、しかも低予算の。

 

 

 実効支配されてしまったら、アメリカなしで取り戻すことはできるのでしょうか。 習近平が内政に問題が生じたら、外に目を向かせるめに尖閣を持ち出す可能性は大きいでしょう。たとえ小さな国境紛争であっても、自衛隊で奪還作戦をやれば、在中日本人や企業が大きく被害を受けるでしょう。尖閣にトリップワイヤ-を置けば当面は大きな反発があるでしょうが、奪還作戦の影響に比べれば小さいものになります。


   2017-6-27

 

 

 

 

 


  米中大陸間弾道弾ミサイル密約 

             兵頭二十八さんによる

ICBM・大陸間弾道弾


  2016年現在、中国は20基を超えるICBMを配備していますが、その過半はロシア向けで、対米用は12基かそれ以下であるという。不思議なことである。
米中間で「ICBM・大陸間弾道弾の数量競争をしない」という密約が存在する? このような密約を田舎老人が知ることはもちろんありません。日本のダメマスコミがそのカケラでも報じたことを耳にしません。兵頭二十八さんがその密約について述べています。

 考えてみれば航空母艦隊を創成しようと動き始めた中国軍にとっては、予算的にも技術でも不足はない。明らかにその充実を自粛しているのは不自然である。彼によれば毛沢東とニクソンの間で、

1. 東アジアでの中国の軍事的な優位を保ち、反ソ戦略では米国と非公式に協力する。

2. 中距離弾道弾で日本に照準を合わせるのに米国は文句を言わない。

3. 日本には核武装をさせない。横田基地から核攻撃用の飛行隊を撤収させ日本への核の傘をはぎとる。

3. 中国は名目的なICBMを作ってもよいがそれ以上は展開しない。

 ベトナム戦争で苦しんでいたアメリカにとっては、中国と以上のような密約を結んだ。日本を取引材料に使われてしまったようです。

 北朝鮮が先に核実験をしたときに、日本で核武装論がひろがりそうでした。実際はすでに中国の中距離ミサイルでいつでも日本は完全に破壊される状態に放置されていたのですが。そのことは無視して、米国は北朝鮮に対しての弾道弾ミサイル防衛を日本へ売り込みました。迎撃ミサイルは放物線の頂点近くにある速度の遅くなったミサイルにしか有効でないといいます。中国の奥地からミサイルを打たれると、それは射程の関係でミサイルの頂点へ迎撃することは難しいので、中国からのものには役にたちません。北朝鮮のミサイルには日本海の中央に配置すれば有効だといいますけれど、実戦で使ってみなければ本当のことは知ることができません。

 最近にアメリカが北朝鮮のICBMに慌てているのは、この密約の体制を打破される恐れからの理由で、中国が協力するのもその理由があるからなのでしょう。

  現在の弾道ミサイルを打ち落とせる技術は未熟です。その迎撃力が未完成であるがゆえに、アメリカは米国西岸にそれの配備は少数なものになっています。最近のサ-ドミサイルは中国の反対が強いので少しは改善されているのかもしれません。

 この密約は、恐らく存在すれば最高機密に属するもので、庶民に知れるものではない。俗に言う推定有罪や状況証拠を積み重ねての起訴にあたるものでしょう。 果たしてその判決はいかに?

 やはり核には核をもってしか抑止力にはならないのでしょう、日本には核の傘は無いのが現実なのです。


    2017-6-29

 

 

  北朝鮮問題 まとめ

 

 

 

 

    失敗の本質 

 

 小生もそうですが(何・誰と?)、失敗は数を重ねて来たにも拘わらず、それを見つめもせず、糧にもしてきていません。ゆえに同じ過ちを繰り返してきたということです。 以下その爺が何をのたまうのかということですが。

 バブル崩壊後の1991年にこの本は出版されました。戸部良一さんら7人による共同研究です。
1. ノモンハン事件 1939年5月-9月
2. ミッドウェー作戦  1942年6月
3. ガタルカナル作戦  1942年8月-1943年2月
4. インパ-ル作戦  1944年3月-7月  
5. レイテ作戦  1944年10月 
6. 沖縄戦   1945年3月-6月

 日本軍は上の6つの作戦のすべてにおいて、「作戦目的に関する全軍的一致を確立することに失敗している。主観と独善から希望的観測に依存する戦略目的が戦争の現実と合理的論理によって漸次破壊されてきた。」
 「帝国陸海軍は既存の知識を強化しすぎて、帝国陸軍は、ガタルカナル戦以降の火力重視の必要性を認めながらも、最終的には銃剣突撃主義による白兵戦術から脱却できなかったし、帝国海軍もミッドウエイ海戦の負け以降も空母の増強を図ったが、大艦巨砲主義を具現した大和・武蔵の46センチ砲の威力が必ず発揮されると最後まで信じていた。」
「事実を冷静に直視し、情報と戦略を重視するという米軍の組織学習を促進する行動様式に対して、日本軍は時として事実よりも自らの頭のなかだけで描いた状況を前提に情報を軽視し、戦略合理性を確保できなかった。」
 日本は先の大戦では2つの軍隊がそれぞれ米国軍と対峙して戦った。空母や潜水艦を陸軍が開発し、戦車を海軍がそれぞれ開発生産した。同じ航空機エンジンのライセンス料を個別にダブルで支払ったほどです。資源と能力の少ない中で統一的な運用・戦略作成はできませんでした。 
 初戦に陸軍はマレ-作戦、ジャワ島作戦、フィリッピン攻略と成功させた。いずれも植民地軍で能力の高い軍隊ではなかった。海軍は英国戦艦を陸上雷撃機により沈没させた。どちらも成功体験であるが、その後の失敗から新しいことを学ぶことができなかった。一方、米軍は戦艦建造を航空主力に戦略を転換させた。
 「組織学習には、組織の行為と成果との間にギャップがあった場合には、既存の知識を疑い、新たな知識を獲得する側面があることを忘れてはならない。その場合の基本は、組織として既存の知識を捨てる学習棄却、つまり自己否定的学習ができるかどうかなのである。主体的に進化する能力のある組織が自己革新組織である。軍事組織もこの行動を通じて日々進化を遂げていかねばならない。」
 人事面では最後まで平時の人事を行い、海軍では水雷屋を空母艦隊の司令官に任用したり、石原莞爾は戦時に退役させています。士官学校・陸海大卒業時の席次でその後の昇進を決めていました。年功序列人事です。米軍のような能力や戦功による抜擢人事は行われなかった。それゆえに「現場の自由裁量と微調整主義を許容する長所を出来上がった官僚的階層構造を利用して圧殺してしまった。」「日本軍の最大の失敗の本質は、特定の戦略原型に徹底的に適応しすぎて学習棄却ができず自己革新能力を失った。」
 潜水艦「おやしお」の事故の記者会見で海上自衛隊のトップが先輩であったので驚きました。創設期で防大の確立ができていなかったせいでしょう。将官になるのは圧倒的に防大卒に今はなっていると思います。先の帝国海軍で、理数ができる人材が昇進していった事態と同じように今もなっているのかもしれません。 また、防大や自衛隊のなかでのいじめによる問題も報道されています。果たして自己変革できているといえますか?
 民間でも、最近の東芝、シャ-プ、サンヨ-とこれまでの勢いのあったものが、変革を迫られています。同じ問題に直面して結果がでているのでしょうか?

   2017-9-14

 

 映画 ハクソ-・リッジ

 映画 ダンケルク

 

 

    江田島 旧海軍兵学校を訪ねて

 

   
 江田島には「のうみ海の駅」があります。ヨットの停泊地として海の駅をよく利用しています。 しかしこの駅は近くに暗礁があり、乗揚げ事故が多発している。それに対しての事故艇から「標識も無く分かりにくい」と苦情をサイトで目にします。 このような理由から、自分のヨットでそこへ訪ねることを断念して、呉からフェリ-に乗りバスに乗って、陸から海軍兵学校跡を行くことになりました。

 呉の乗船タ-ミナル

 呉-小用 フェリ-


 軍の施設などで見学時間は1日に3-4回ほどに限られている。見学者はその時間に合わせて、門で受付をし、ツア-で案内者と行動することになります。 小生が言った時には、見学までに時間があり受け付けてもらえない時であった。前の人が食堂で食事をするという理由で入場許可を受けたのをマネして入ることができた。食堂で今はやりの海軍カレ-を食しました。そこは社内食堂みたいなもので隊員も他のテ-ブルで食べています。 味は普通で値段が少し安いといったところです。

 食堂のある赤い建物の前に集結して見学に出ます
 
 2時間をかけて徒歩でグル-プを組み、ボランテイアガイドさんのユ-モラスな説明で見て回りました。

 卒業式でいっせいに帽子を振り投げる講堂です

 旧海軍兵学校生徒館・現自衛隊幹部学校庁舎


 海上自衛隊の第1述科学校もここにあります。機関及び潜水を除く砲術、水雷、航海、通信など専門知識及び技能を教育する、

 第1術科学校学生館


 教育参考館 水曜日は休みで展示品はみられなかった


また、校内には様々な大戦中の兵器が校内展示されている。

戦艦陸奥40cm主砲

特殊潜航艇 開戦時に9軍神が乗り参戦

特殊潜航艇海竜 本土決戦用に200隻余り製造され使われなかった

 ガイドさんの説明によると200人が海軍兵学校に入学、東大をすべり止めで受験したという日本でトップの秀才が参集したという。その超エリ-トの戦争指導でも敗戦して学校は閉鎖となった。結果的には、秀才の選別方法に誤りがあったのか、それともここの学校教育の内容に誤りがあったのかいずれかでしょう。 秋山真之はトップ卒業であったとか、日露戦争までは確かに日本の国運を支配し成功した学校であったのは事実とはいうものの。


    201712-20

 

 


   不死身の特攻・佐々木友次   鴻上尚史著


 

  毎年夏になると「戦記もの」の出版が多く書店で目にします。気になっていた書物「不死身の特攻」を遅まきながら11月に購入。一気に読みました。

 陸軍の最初の特攻には「命令」により優秀な飛行乗務員が集められて決行されました。 その一人に佐々木友次伍長が選ばれて、結果的に9回出撃して戦後まで生き延びました。
彼が亡くなる前に作者が彼をインタビュ-して、それがこの本に記されています。


 特攻前に乾杯する万朶隊員、左から佐々木友次、生田留夫、田中逸男、久保昌昭、奥原英彦


 この本の中には余り知られていなかった特攻にまつわることも書かれています。 

1. 特攻から生還した人を福岡に収容した振武寮が設置される。この管理将校に倉沢清忠少佐がいた。 彼は陸軍大学卒の航空将校である。 泥酔している倉沢が食堂に来てクズだ,卑怯者と収容者を罵倒した。ノモンハンでの敗戦の後に参謀が現地指揮官に自決を強要したことと同じように彼がしたという。その倉沢は戦後に一橋大学を卒業して印刷会社の社長に栄進する。彼は復讐を恐れて1996年まで51年間軍刀と実弾を込めたピストルを手放すことはなかった。

2. 特攻を始めた大西瀧次郎中将は「もう戦争は続けるべきでない」と言った。「特攻によるレイテ防衛は九分九厘成功の見込みは無い」。なぜ特攻をするかと云えば、天皇陛下が特攻のことを知れば戦争を止めろと仰せられるであろうこと、いかなる講和になろうとも、身をもって民族の滅びるのを防ぐ若者たちがいて、陛下の御心によって戦を止めさせられた事実が民族の再興するであろうと大西は述べたという。
 大西は終戦のとき自決した。

3. 南ス-ダンの駆け付け警護に対するアンケ-トが自衛隊で行われました。3択で「熱望する」「命令とあらば行く」「行かない」であった。「行かない」を選ぶと、上司に呼ばれて「なんで行けないのだ」とえんえんと問い詰めらたと匿名の自衛隊員は語った。結局「命令で行く」と答えた。 駆け付け警護は特攻とは違い必死の作戦ではないが、どこかで聞いたようなエピソ-ドではある。

4. 戦後になり、特攻隊員の遺族2000人を訪ねて遺書1000通を集めた。特務機関の一員と詐称し口外を禁じてこれを行う。不都合な証拠隠滅のためでしょうか?

5. 陸軍の爆弾には徹甲弾がなく、開発もせず、海軍からの提供も受けずに艦船沈没を企んだ特攻作戦を実行した。 映画などで特攻の映像を見ると、よく艦船の横腹をめがけて特攻機が突入しているのをお目にかかる。 実はこの戦法は、艦船のもつ防空火力の全部を受けることになることと、接敵時間の短いことからマズイ攻撃戦法である。    ベストの戦法は艦の後方から同一方向に同航することにより接敵時間の長きことを利用して命中率を高め、おまけに敵艦からの防空火力の少ない恩恵がある戦術である。

 1日ちょっとで読めてしまう本ですので、皆様もお読みになることをオススメいたします。

 ウイキペデイアに振武寮のことがあります。 ウイキは辞典的なもので面白みに欠けることが多いのですが、振武寮については、さまざまなエピソ-ドがのっており、ウイキとは言えない楽しめる読み物になっています。


振武寮のウイキペデイア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%AF%E6%AD%A6%E5%AF%AE


特攻まとめ

http://www.hayame.sakura.ne.jp/99_blank029.html

  2018-11-14

 

 

 

 

     日本は「勝利の方程式を持っていた」 茂木弘道

          ストラテジイ-ゲ-ムと共に

 

 

  
 昨日が開戦日だったとは、失念していました。 最近になって、先の大戦を見直す文が個人的には目についています。 この茂木さんの本もそのひとつです。


 小生はミリタリ-もののPCゲ-ムを好みます。それらをプレイするには1か月も要しますが。 洋物では「ハ-トオブアイアン」和物で『太平洋戦記3』をよくやりこみました。 ジェネラルサポ-ト社から2012年から販売されている「太平洋戦記3」はいまだに販売ランキングに登場する(マニアックな?)人気作となっています。 しっかりと当時のデ-タを集めて作りこんだ作品です。


 太平洋戦記3
      

 ハ-トオブアイアンⅣ

 

 この本で著者は「日本は勝てる戦略を持っていた」と言います。 開戦直前11月15日に「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」が大本営政府連絡会議に正式採択されたが、それであると。

 その戦略は、アジアに資源の有る「米英蘭の根拠地を占領して自存自衛」を確立し、「蒋介石政権の屈服」をし、独伊連携して先ず「英の屈服」を図り、「米の継戦意志を喪失」させることである。

 そのためには、インド洋に潜水艦による通商破壊戦を行う。 
  これにより、
 「英国からエジプトへの補給を断絶」、
  70%を占めたという「米国によるソ連支援のレンドリ-ス補給を断つ」、
 「インドから英国への補給線を断つ」。これらにより「ロンメルのエジプト占領」、
 「ドイツの東部戦線の優位又はモスクワ占領」、
 「インドの独立」、
 「援蒋ルートの遮断」による蒋介石との和解などが得られる。

  これらが「腹案」の要旨である。

 

   連合国 インド洋 輸送ル-ト


真珠湾攻撃の成功が、海軍の「ミッドウエイ作戦」、「ラバウル占領」、「ガタルカナル」への進出と戦線の拡大を招いた。また、米国人の「敵愾心」を煽ることにもなってしまう。
 海軍は日露戦争以来の艦隊撲滅しか関心がなくて、商船を護衛して、東南アジアからの資源の補給線を維持することはできなかった。初戦の成功体験が「腹案」の無視・軽視を招き、戦略を失敗して悲惨な敗戦を招くことになる。

 ゲームに話は戻る。日本の開戦前の造船ドックには多数の潜水艦を建造していた。「太平洋戦記3」ではそれを廃棄した鉄で、空母と戦時急造護衛艦や輸送船を作ることを、まずやることになる。
 また、このゲ-ムでは、飽きもせずに営々と商船隊を護衛して本土に資源を運ぶ作業を強いられることになる。同様に味方占領地への補給も絶やすことはできない。 ゲ-ムの勝利条件はハワイを含む根拠地を大量に占領することなので、潜水艦を通商破壊戦闘に利用することはない。当時の日本海軍もそれは考えていない。

 戦況が厳しくなってから絶対国防圏構想で戦線の縮小を考えたが、その時になってサイパン防衛のための資材は、ラバウルらへの投入で枯渇していた。サイパンの要塞化の実現は時期も遅く資材も無いことで出来なかった。それゆえに、簡単にサイパン占領を許し、本土への大空襲を招くことになる。

 このゲ-ムデザイナ-から話を聞く機会がありました。 彼によれば、このゲ-ムでは、とても日本には勝つチャンスは無く、大甘にしてあるのだそうです。 「太平洋戦記3」では「腹案」により勝利できるようにはデザインされていない。しかしこの「腹案」を用いた戦略でこのゲ-ムを一度してみたいものです。

 この本の著者は「勝利の方程式」と述べるが、負けたにしても被害が少なくて済んだのかもしれません。

   2018-12-12


 

 

   米国 JBB355 作戦計画



 JBB355案のサイン入り文書


 小学生のころにおやじとフロに入ったとき「なぜ 戦争をしたのか?」聞いたことを60年以上経た今でも覚えています。 今思えば、戦後生まれの小学生でも、すでに当時の時代背景を刷り込まれていて、詰問調であったのではないかと思われます。 親父の答えは「ABCDE包囲網になりやむ負えず」だったように覚えています。 農家に育ち高等小学校を出て輜重兵伍長になった親父には難しい表現が使える身ではなく、当時のマスコミが世間に流布していた言葉を息子に発したのだと思われます。

 戦争で宣戦布告を行って始まる戦争は米国では200回の開戦で4回だという。ル-ズベルトによる「だまし討ち」の世論誘導が上手かっただけです。 マッカラム文書によるとル-ズベルトは真珠湾奇襲を情報により知っていました。彼は先に手出しさせる余裕の戦争を行いました。

 下記の年表をご覧になれば、昭和14年9月に砲艦外交により結ぶ日米友好通商条約を一方的に米国から破棄しています。昭和15年の日本の全輸入の36%が米国からであり、油、くず鉄、工作機械が含まれていました。売らないということは経済封鎖をしたことと同じ。     1928年ケロッグ国務長官は不戦条約の批准のときに「経済封鎖は戦争行為である」と述べている。
 昭和16年7/23にル-ズベルトは10月に日本を爆撃する「JBB355」プランを承認しています。 米国からの不意打ち開戦になっていたでしょう。 バトルオブブリテンでの航空戦で苦境に陥っていた英国を助けるために、予定していた爆撃機を英国に回したことにより、この日本奇襲プランは中止されました。
 この文書は1970年に公開され、91年にABC放送が、2018年に8/12にテレビ朝日が放送しました。極めて最近まで皆が知ることはありませんでした。日本の対外宣伝がヘタなだけで、だまし討ちしたといわれる筋合いのものではありません。

 戦後になりマッカ-サ-が外交委員会で「日本が戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことである」と証言しています。 親父のフロでの答えが間違っていたわけではないでしょう。

 まだまだ先の大戦に関して未解明のことが多いのかもしれません。


      開戦前年表

  
      1928・12/7 ケロッグ演説。「経済封鎖は戦争行為である」
昭和4年・ 1929   NY株式大暴落 世界恐慌
         7/29 ケロッグ・ブリアン条約(パリ不戦条約)発効
      1930   スム-ト・ホ-リ-法米国制定、平均輸入関税率40%
      1932   満州国建国、 米国「スチムソン・ドクトリン」
      1933   国際連盟脱退
      1935   英連邦特恵関税制度
      1936   2・26事件
      1937・7/7 盧溝橋事件、 日中戦争
昭和14年・1939・5月 ノモンハン事変
7/26 米国「日米通商条約破棄」日本への軍需物質輸出停止
9/1 第2次世界大戦開戦           
      1940 9月 日独伊三国同盟
         11月 ル-ズベルト再選 
昭和16年・1941・3月 米国レンドリ-ス法制定
         4月 日ソ中立条約
         6月 独ソ戦開始
7/23 ルーズベルト、日本爆撃プラン(JB355)承認
7/28 日本資産凍結
         8/1 米国対日全面禁輸
          10/1 JB355中止、バットルオブブリテン支援のため爆撃機を移す、
          11/15 対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案 
          12/8 真珠湾攻撃
       1942・6/5 ミッドウエイ海戦、ガタルカナル敗戦
          6/21 ロンメル、トブルク攻略
 昭和20年・1945 8/15 敗戦


      2018-12-13

 

 


    レンドリ-ス対ソ支援と日本



 武器貸与法・レンドリ-スは米国が1941から1945にかけて英、ソ連、中国、仏など連合国に対して軍需物質を提供したことを云う。総額500億ドルで、英国314億ドル、ソ連113億ドル、仏32億ドル、中国16億ドルである。

 ソ連に対するレンドリ-ス

航空機14795機、戦車7056両、戦闘用車両6300両, 砲車2300台、対空砲8200
台、トラック37583台、ジ-プ51503台、食料4478000トンなど。下記詳細。

航空機 14,795
戦車 7,056
ジープ 51,503
トラック 375,883
オートバイ 35,170
トラクター 8,071
銃 8,218
機関銃 131,633
爆発物 345,735 トン
建物設備 10,910,000 ドル
鉄道貨車 11,155
機関車 1,981
輸送船 90
対潜艦 105
魚雷艇 197
舶用エンジン 7,784
食糧 4,478,000 トン
機械と装備品 1,078,965,000 ドル
非鉄金属 802,000 トン
石油製品 2,670,000 トン
化学物質 842,000 トン
綿 106,893,000 トン
皮革 49,860 トン
タイヤ 3,786,000
軍靴 15,417,001 足

日本はゼロ戦を15000機生産した。昭和16年から20年8月までの航空機総生産は6万8千機です。 日本のゼロ戦の生産数とほぼ同数の航空機を米国からソ連に引き渡されました。戦車に至っては日本で、この期間に4千台ですので話になりません。 米国は501億ドルの総額で現在の70兆円と言われています。米国は横綱相撲をし、ソ連はドイツの攻撃を持ちこたえて勝利したのが分かります。もし、日本は連合国になって独伊に参戦して、これらの援助を受けたとしたら楽勝だったでしょう。当然その時は中国と和平して遊兵だった中国駐留兵力50万余りを日本へ帰還させることになります。

米・英からのソ連への補給ルートは

1)ヨーロッパ・ノルウェーの北、北極近くの航路。
  ムルマンスクへ
2)アフリカ南方回り、イラン経由、南方ルート。
  不明ペルシャ港へ
3)アメリカから太平洋を渡ってウラジオストックに上陸するルート。
  ウラジオストックへ

 レンドリ-ス補給路        にっしさんのブログより


  3)の太平洋ル-トが補給の半分以上を占めたということから、歴史どうりに1941・12/8に、米国と開戦したとしても、1941・6/22に独ソ戦開始と共に日ソ中立条約を破棄してソ連向け船舶の臨検を実行してレンドリ-スを妨害する手もあったでしょう。
また、開戦後1942・4/5-9にセイロン沖海戦で勝利したが、徹底したものではなかった。同時に潜水艦を使っての通商破壊戦でインド洋の制海権を握っていれば、レンドリ-スのペルシャ航路を断絶させ、ロンメルのカイロ占領、スタ-リングラ-ド戦やモスクワ戦のドイツ勝利に貢献したであろう。

  独ソ日戦況図


         2019-1-4

 

 

 


   海軍大戦略  海上決戦主義と艦隊保全主義

 

        小室直樹さんによる


 昭和15年特別観艦式 最後となった


 海軍の戦略としては相反する「艦隊保全主義」と「決戦主義」があります。 日露戦争ではロシアの太平洋艦隊をせん滅してからバルテイック艦隊と戦わねばならなかった。
 幸いにも、203高地からの陸軍による砲撃により旅順に停泊していたロシア太平洋艦隊を沈めることができた。それで対馬海峡においてバルテイック艦隊と決戦して撃滅することになる。 これらのことにより、奇跡的に東郷提督はこちらの艦隊を保全し、旅順艦隊を全滅させて決戦に勝利するという難題・矛盾を解決することができた。

 その後はそのことを少しの研究をせずに太平洋戦争に至った。日本海軍は決戦のその日まで軍艦を沈めてはいけないことに縛られます。 先の戦争では以下の結果を招いた。

1. 真珠湾での第2次攻撃をしなかったこと
2. ガタルカナル夜襲に成功しても輸送船を攻撃しなかったこと
3. ミッドウエイで戦艦を前面にして戦わなかったこと
4. マリアナ海戦のアウトレンジ戦法
5. 栗田艦隊のなぞの反転 最後の決戦のはずだが?

   具体的な上記作戦については皆様で調べてください。ここでは書きません。
 
 注)艦隊保全主義・現存艦隊主義とは
決戦を避けて自軍の艦隊を温存することにより、艦隊の潜在的な能力で敵国の海上活動を妨害する海軍戦略である。フリート・イン・ビーイング(fleet in being)

 勝利の体験から抜け出せないのはどの国でもあることでしょう。日本が航空戦力で戦艦を沈めることができる実績を初めて作った国でもあるにも関わらず、ミッドウエイの敗戦まで、大艦巨砲主義・戦艦保全にこだわり航空主兵に変換できませんでした。 真珠湾の敗北により米国は航空主兵に転換した。

 日露戦争での海軍の戦略・戦術を考えた秋山真之はよく知られています。彼の考えが第2次大戦まで営々と受け継がれてきました。 資源に乏しい日本では短期決戦しか勝ち目はない。従い日本海海戦のように日本近海で迎え撃つ海軍戦略を取りました。そこまでに潜水艦や巡洋艦による夜襲水雷作戦により敵主力艦を減少させて決戦に臨む戦略です。海軍の戦力は二乗に比例するといわれ、軍縮条約で決まった10対7の比率では100対49 になりまともには戦えません。そこで日本の軍艦は経済的にも数を揃える事ができないので、個艦優秀をとり航続距離を削り武装を強化し居住性を犠牲にして近海で戦う設計で軍艦を作ってきました。

 山本五十六がこれまでの戦略に反する初戦の真珠湾攻撃を認めさせて、大成功をしました。今ではル-ズベルトは承知していて攻撃をさせたと云われています。 その成功が今まで着々と重ねてきた戦略を、彼が主導して変更をさせる。 その結果は、豪米遮断を目的としてラバウル・ニュ-ギニア・ガタルカナルへと戦線を拡大し消耗戦に陥ることになり敗北をしました。

 アメリカの軍隊の弱点は民主主義によることであった。アメリカンボ-イに何ができると侮っていました。 しかし、真珠湾攻撃により、開戦に反対の多数の世論を、一致した「世論合意の戦争」にさせててしまった。それは逆に長所である民主主義の軍隊の強さを呼ぶことになる。 彼や海軍軍令部は真珠湾攻撃で戦略を変更して、戦闘に勝利したが戦争に負けたといえましょう。

 真珠湾攻撃を行わずに、サイパンを要塞化して固めていたとしても、ニュ-ギニアからフィリピンで負け、油や資源の補給路を断たれて敗北でしょう。 例え、近海での決戦により大海戦に勝利をおさめてたとしても、敗戦を1年程度延ばすだけだったかもしれません。 海軍戦略の上に「戦争のグランドデザイン」を描くことがもっと必要だったのです。 負けたにしても、まともな負け方があったでしょう。


  海上自衛隊東京音楽隊 ルネッサンス部局集  7分
 https://www.youtube.com/watch?v=j3MgrI-G8xc


    2019-1-15

 

 

 

 

     日本の軍隊の致命的欠陥

         日下公人さん、小室直樹さんによる



 練習機による特攻訓練


 なぜ日本は兵隊に降伏をゆるさなかったのか、また、特攻作戦をしたのか、それは軍の指導者が兵隊を信用していなかったからだ。 艦内でも兵舎でもいじめが横行していても、放置されたのは強制的な命令で兵を動かしたかったという理由からでしょう。

 特攻で、「もし爆弾を落として帰って来ていいのなら、皆たいした攻撃をしないで帰ってくるのではないか」という国民不信の思想だった。 なぜ、そうなるかというと、その根本は民主義国家じゃないわけで、「戦争目的ついて国民の合意を得ていない」と、戦争指導者自身がそう思っているからです。 国家が国民を信用していないのだから、日本は根本的に弱い。上の人が勝手に戦争を始めたから、下がついてくるか心配だ。 アメリカとはそこが違う。 アメリカでは大学から志願兵が殺到した。 自発性を問うことなく、学徒出陣をさせたように、嫌がるのを無理やり連れていった。

 軍人が兵隊を信用していない、一方では、軍人は国民から尊敬されていない。軍人は尊敬されようと思って、部下に対しても、誰にでもヒステリックになった。

 軍は欧米では戦争を機能的要請とする機能集団です。ところが、日本では機能集団であると同時に共同体になってしまう。 その特徴は、人間関係が最優先される。 海軍では仲良しクラブといわれ、敗戦責任を提督は問うようなことは無かった。 陸軍はシナ撤兵を拒否して日米戦争に突入した。
 負けるに決まっている日米戦争に突入すべきではありません。共同体になっていると、それの要請が絶対的に優先されてしまう。 戦後になっても続くお役人の無責任体制は、省益が優先され国民のためを思っていない、共同体お役所村が続いているからです。

 
  特攻まとめ


    2019-1-17

 

 

 

   朝鮮半島再考

 

 

   北朝鮮の核とミサイルの問題、南朝鮮の慰安婦・竹島・徴用工・レ-ダ-照射の問題など昨年から山積みです。 最近の報道にはウンザリしてきました。

 明治になるとすぐに征韓論の問題が起こる。日本は朝鮮の問題で日清戦争、日露戦争を戦いました。 現在に至るまで朝鮮問題は延々と続いています。

 日本の安全保障は、「朝鮮が他国の支配を被るようになると致命的になる」という命題を最も大事なものとして、日本の行動・判断を決めてきました。 果たしてそうなのでしょうか? 既定の問題としないでもう少し再考してみる必要があるのではないか?

 朝鮮が統一されて中国の支配のもとになることも、絵空事とは言えない現実です。最近の中国の行動によると、韓国の経済が破たんしたら、即座に中国の援助が始まり、借金の返済で済州島が99年間中国に租借されるなんてこともあり得ます。

 英国のEU離脱の問題もヴィヴィットなものとなっています。英国の歴史において、大陸と利害が一致したことは、英国にとって「一瞬」のことであったのではないかと思います。 イギリスは今までにド-バ-海峡を防壁として、海軍主力の国防を展開してきました。

 朝鮮が他国の支配・影響下に置かても、日本が対馬海峡で英国と同じようなことが出来ないとは限りません。それには相応の新しいものを必要としますけれど。 日本は幕末以前の歴史ではそうしてきました。しかし、島国の孤国としてでは、心もと無いかもしれません、英国の米英同盟と同じように日米同盟が必要です。戦国時代では籠城しても、後詰めがなければ勝利できなかったように。

 日本は「緩衝国」があったほうが、直接対立するよりも都合がよいのも事実ですが、現在はそれを推進させる外交を展開していません。 韓国が朝鮮戦争での大被害を忘却して、統一するような事態になれば、日本が直接に対馬海峡を挟んで対峙するような状況になります。 もう、このことを想定内のものとして、その時にば、一気に対応できるように準備して置かねばなりません。
 この事態になったとしても、今までの安全保障の考え方は「方法のひとつ」であって、日本はこれより他の方針を採るのだと決意すれば、ジタバタしなくてよい。
 こちらの方から方針転換して進める手立ても有りです。 北朝鮮を支援して韓国との対立をアオルことすらできます、オススメではありませんが。

 さて、アメリカがNATOを離脱するのではないかとの報道があります。そんなことが起こるわけがないと思いますが、トランプならマテイスが退任した今、一抹の不安があります。 冗談のようなものですが、それなら、その穴埋めに「日本がNATOに加盟します」と今日友人へ話しました。 もし、その状況が起こるなら、ケネデイの件もあるかもなんて笑いあっていました。

 アジアでNATOのような集団安全保障が出来ない状況です。 集団保障の日本は、米国離脱でも起こらない限り、日本のNATO加入でしかは起こりえません。 かっての日英同盟を想起すればよいでしょう。悪手ではないはず。 良いか悪いか、出来るかどうか別として、NATO加入で合理的な集団的核保有国にもなれます。アメリカのみの核のカサよりは安心です。

 以上何も言っても、古庭の小さな古瓶に投じた一滴にしかすぎませんね。


 韓国・朝鮮まとめ
 http://www.hayame.sakura.ne.jp/99_blank003.html 


    2019-1-23

 

 


 

    米朝交渉・INF条約破棄・イ-ジス・アショア

 


 イージス・アショア・サイト

 今月末に米国・北朝鮮交渉がハノイで大なわれます。 どのような展開になるのかは知る由もありません。

 もし、大陸弾道弾の廃棄のみで交渉が妥結したら悲劇です。米国の安全は守られて、日本は、今までの中国から照準を合わされている上に北朝鮮からの脅威も続くことになります。

 兵頭二十八によると、中国と米国には大陸間弾道ミサイル密約があるといいます。

  http://hayame.net/custom6.html#spb-bookmark-321

 朝鮮の核弾頭が残ったままで、現状以上のものを止めるだけの妥結に終わったら大変なことになります。 トランプゆえに心配です。

 2月1日、アメリカはロシアと結んでいるINF条約(中距離核戦力全廃条約)を破棄すると正式通告しました。また2月2日にロシア側も離脱を表明、これで半年後に条約は正式に消え去ることになります。これからは米露による中距離弾道ミサイルの開発競争が続くことになる。


  米、ロシアに条約破棄通告へ  共同通信より

   https://this.kiji.is/458444821163705441


 日本はイ-ジス・アショアの配備が決まりました。もしも攻撃のある場合には、同時多発のものになるのは必然ですので、アショアで防げるのは極めて限定的なものになると思われます。 最大限の効果があった時ても、打ち損じた4-5個の原爆着弾があれば日本滅亡でしょう。 現状ではイージス・アショアは効果的な抑止力になるとは思われません。

 現状で最大の抑止力になると思われるのは、100-200発くらいの中距離ミサイルを日本が持つことでしょう。 当面はアメリカから購入すればよい、短期の自主開発を宣言するべきでしょう。費用対効果が最も高くて抑止力がある手段だと思われます。その際に、あわてないためのイメ-ジトレ-ニングをしておきましょう。 


      2019-2-15
 

 

 

   新元号発表

 


 4月1日 午前11字40分ごろ 「令和」と元号が発表されました。 説明を聞いていませんが、平和を命じるという強い決意を感じる言葉ではないかと思われます。



 宮崎正弘の国際ニュ-ス・早読み」の平成最後の31年4月1日 通巻6033号によると

 世界のGDPの320%が負債。大暴落の引き金はどうみても中国
  世界金融恐慌に備えは出来ていますか?
****************************************

 世界のGDPの3・2倍の金額は債務である。これはもはや制御不能(NOT CONTROLABILITY)である。
 1997年のアジア通貨危機は企業の負債超過が引き金を引いた。2008年のリーマンショックは怪しげなサブプライム・ローンだった。しかも高利に釣られ、面妖なファンドを買わされていた中での多数は日本だった。

 ジャンク債を巧妙に織り込んだ「金融商品」がウォール街の錚々たる証券会社から売られたので、うっかり騙されたのだ。
 
 2018年第四・四半期の統計で世界の負債総額は244兆2000億ドル(日本に換算すると2京6862兆円)。
この内訳は各国の政府負債が65・2兆ドル、非金融部門の企業負債が72・9兆、銀行業界(証券、保険を含む)が60兆ドル、そして家計の債務は46・1兆ドル。この金額は2008年のリーマンショックから75%も増えている。つまり世界経済は負債を増やすことで成り立ち、米国の赤字国債だけでも22兆ドルに迫る。

 中国の起業の負債はGDPの160%、ちなみに1988年の日本の企業負債は132%だった。中国の家計の負債はGDPの51%もあって、これは住宅ローン残高が主である。

 小誌がたびたび指摘したように中国はドル建ての社債に「チャイナ・プレミアム」を上乗せされており、高利で売りまくっている。償還となると、借り換えの社債をまた起債し、要するに手形のジャンプだから負債は水ぶくれのように膨張している。

 問題は日本企業が借金を嫌い、むしろ内部留保を増やしているため、銀行は貸し金の相手が不在。内部留保は466兆円ともいわれるが、金利の高いファンドで運用しているところが多い。
 だから日本の財務内容も企業業績も健全であっても、中国発金融恐慌が来ると直撃の津波を被ることになる。

 次の金融恐慌は時間の問題であり、のんびり中中国経済は大丈夫と言っている場合ではないが、すくなくともあなたは備えが出来ていますか?
賢者は危機に備えるというが、日本のメディア、官庁、金融界を見渡しも、のんびりしていますねぇ。  以上転載


 中国のバブル崩壊の世界的大変動への余裕はあと半年ではと彼の他書では述べています。日本の統計不正の問題が発覚しましたが、中国の統計は伏魔殿で実際のところは誰にも分かりません。 これは4.1の案件であってほしいばかりです。

 このような警告を事前に耳にしても、勃発するまでは「茹でカエル」の状況で何一つ変えられないのでしょうね。

 少しでも外貨の現ナマを手元に置いておくしか方法がないのか。最後まで後伸ばしにするのでしょう。

 経済的な問題でも大不況ですが、独裁政権の常にして、対外紛争に問題をにスリカエて国民の不満の目をそらす政策が起きないとも限りません。平和ボケの自国に対処できるのでしょうか?


  2019-4-1

 

 

 

 ドイツ軍の現状

 


  ここで西ドイツの予備役と冷戦の終結といことを書いています。 当時は徴兵制をとっており12個師団34万人と予備役59万人合わせて90万人余の兵力を持っていた。 東西冷戦のなか西ドイツ陸軍の戦車は「レオポルド2」が2000輌あった。なんと、それが現在は244輌でそのうち可動は68輌であるという(2017年12月公表)。驚くべきことだ。ちなみに日本の自衛隊の平成30年防衛白書による自衛隊戦車数640輌で国土・地形の関係で戦車を装輪化して減らし始めてはいます。 1970年代には、13装甲師団あったのが2010年には2個に削減された。  また、確かに先の大戦でもドイツ海軍には予算が回せずにUボ-ト潜水艦主体の装備であった。現在の海軍は6隻の潜水艦保有のうち、とうとう可動できるものは無くなりました。恐るべき状況です。 それに加えて、空軍は「ユ-ロファイタ-」戦闘機128機のうち可動可能は4機です。これらのことを知ると、もうドイツは軍事力を持っていると思えません。
ドイツ軍はNATOの中核をなすと言われていましたが、NATOの現状はどうなっているのでしょうか?

 ドイツは債務ブレ-キ条項により政府の借入金はGDPの0.35%までに制限しています。従い日本のように1000兆円をこえる借金をかかえていません。うらやましい限りです。 トランプが国防費を2%まで上げろと要求していますが、そうでなくても上の現状では上げざる負えないでしょう。 ドイツが今のままで良いのは(?)冷戦の終結後に隣国が仮想敵国でなくなったからです。日本の状況を見れば最近の韓国も含めて敵国ばかりです。 自主防衛力を備えるまで軍備を上昇させなければならない。 中国相手ならかってのドイツのごとく予備役を含めて100万くらいにならねばなりません。ドイツとは逆です。



シリアでTOW2にやられたレオパルト2戦車


  

  悲惨ドイツ空軍

  https://www.sankei.com/west/news/180522/wst1805220007-n1.html

  

  
     2019-8-23






   真珠湾攻撃総隊長の回想  その1 

      淵田美津雄自叙伝 による



 明治35-昭和51   講談社文庫  中田整一 編・解説



  淵田美津雄の回想記を読みました。彼は真珠湾攻撃では、攻撃隊の総隊長として飛行隊の指揮をして、「トラトラトラ」を発信して奇襲の成功をおさめる。ミッドウエイ海戦にも隊長で出撃寸前に盲腸を患い艦内で入院した。その空母赤城が沈没して重傷を負う。その後連合艦隊参謀としてエンガノ沖海戦での囮作戦を着想し、米空母群の引きだしに成功すれど、戦艦大和を含む栗田艦隊は謎の反転をしてしまう。 広島原爆には前日まで広島に滞在していて難を逃れ、広島と長崎の被害視察を行う。不思議と後遺症を負うことは無かった。

 戦後に米国での捕虜になった人からの尋問を行い、その時に収容所で起こった、両親がスパイの疑いを受け首を斬られた娘が日本人捕虜に対する献身的な援助をしたことを聞く。また、東京空襲を行ったドウリットル航空隊員で捕虜になり虐待を受けた人が、戦後に日本の駅頭で布教しているのに興味を持ち、彼は聖書を読む。

 入信の動機は、小生のような古楽の宗教音楽が大好きでも無新論者には説明できません。 聖書に接するだけではなく、それまでの奇跡のような体験で、ひと飛びするような霊感がないと宗教に入ることはできないような気がします。 それから彼は洗礼を受け、アメリカで伝道をすることになります。 トル-マン大統領、アイゼンハワ-大統領」、マッカ-サ-元帥、ハルゼ-提督、ニミッツ元帥、スプル-アンス大将などそうそうたる面々に会うことができました。彼らといろいろな話をします。そのことは後に書くつもりです。

 彼は日本人から敵の宗教でなく神道や仏教ならよいのに、敵の宗教の懐に入って糧を得たと云われ。米国ではパ-ルハ-バ-のだまし討ちの余韻が残っている状況での伝道あった。どちらも良い情勢ではなかった。 彼は自分がアメリカに渡るのは、決して罪のためではない。戦争は互いに相手への無知から起き、アメリカにも非の有ることだ。相手に日本人の何たるかを理解してもらい、自分もアメリカ人を知ろう。この覚悟で多くの聴衆に向かって愚かしさと憎しみの連鎖を断つことを訴えた。


  略歴
1902・明治35  奈良県に誕生

1924・大正13  海軍兵学校卒・52期

1938・昭和13  海軍大学卒・36期、 中支作戦従事

1940・昭和16  中佐任官、真珠湾攻撃総隊長

1941・昭和17  ミッドウエイ従軍、盲腸で参加できず重傷を負う

1944・昭和19  連合艦隊航空首席参謀、捷1号作戦着想、、大佐任官

1945・昭和20  海軍総隊航空参謀、広島長崎原爆視察、

1949・昭和24  デイシェイザ-の手記と出会う

1951・昭和26  洗礼を受ける

1952・昭和27  第1回米国伝道, 以後昭和40まで7回渡米伝道
1 969・昭和44  死亡



   2019-8-30









  真珠湾攻撃総隊長の回想  その2

               淵田美津雄自叙伝による








  憲法制定と再軍備

 占領軍最高司令官として在職中の中期以後、マッカ-サが書いていた回想録の裏付けとなる日本側資料を、私・淵田が蒐集提供していたので、東京でも3度ばかり食事によばれたことがあった。このたびは、ニュ-ヨ-クで招かれた。アストリアホテルのビル中層階のフロアを占有するアパ-トに住んでいた。皇室からいただいた菊の御紋入り什器が飾ってあった。再会して驚いたのは、見違えるほど、老いぼれたとの感じであった。以下食事中に彼が私に語った。

 「占領軍最高司令官としてやったことは、すべてがよかったとは思っていない。恨まれていることもあろう。が、日本をよくしたい気持ち念頭において、ワシントンを振り返りつつ占領政策の追行にあたった。

 日本憲法に戦争放棄条項を付加させたことは、今にして考えれば、時期尚早であった。当時自分は、原子爆弾の出現によって、将来の戦争は勝敗がつかないだろうと考えた。まったく人類の破滅でしかない。そのような見地から、世界は戦争放棄の段階に近ずきつつあるとの感を抱いていた。  日本を軍事的に無力化する連合国の方針もあったし、また日本をして率先、世界に戦争放棄の範を垂れさせようとの意図もあった。

 ところがその後の世界の客観情勢は戦争放棄どころか、力に対するには力のバランスで、やっと平和を保っている。かくて日本も自衛力が必要だと云う風に、自分は再考を余儀なくせしめられたのであった。」 以上が、日本占領の最高司令官を解職せしめられて、丸腰になった往年のマッカ-サ-元帥の述懐であった。(淵田美津雄自叙伝)

 また、マッカ-サ-は議会の証言でも日本の開戦は自衛のためであると言っています。

 最近は北朝鮮が原爆とミサイルを持ち、韓国とも対立が深まっている。 南北統一して日本に立ち向かおうと言明している韓国の文大統領が存在する。 中国はミサイルの照準を日本に合わせて、尖閣と沖縄をうかがっている現状です。 アメリカは内向きになってきてというより、力の限界で衰微してきたというのが本当でしょう。

 日本は自主憲法を作成し、自力の国防を持ち、それでもってアメリカと同盟する新しいバ-ジョンが必要です。トランプならそれができそうな状況です。今までのアメリカのエスタブリシュメントは日本の自主独立を望んでいませんでした。遅きに失したということにならねばよいのですが。



   2019-9-2









  真珠湾攻撃総隊長の回想  その3

        淵田美津雄自叙伝による

  捷一号作戦




 栗田艦隊航跡図



連合艦隊司令部では、栗田艦隊に対して、この作戦において作戦目標は、レイテ沖に突入して、敵輸送船団の撃滅であることを命令した。栗田艦隊の作戦参謀は敵艦隊を殲滅せずして商船団を沈めることは本末転倒であると述べている。このような艦隊の空気であったようだ。そのことは連合感知司令部は百も承知であった。こちらにはその戦力がないのである。もはや本が失われている、末だけが残っているのでこれを有効に使おうとする作戦であった。

 栗田艦隊のユ-タ-ンは戦後も謎で、栗田提督本人もその理由も語らず、小生にも永らく疑問が残っていた。淵田さんの記述でやっと分かったような気がしています。下記の訓示を読み小生は謎の反転の意味が分かる。

 出撃に当たって栗田長官の訓示は「連合艦隊命令により、総力を挙げて、レイテ湾に突撃するのであるが、いやしくも敵主力十艦隊撃滅の好機あれば、これと乾坤一擲の決戦を断行する所存である。.....力戦奮闘されたい。」 これを読むと命令された敵商船団の撃滅の熱意ではなく、敵主力との決戦をしたい熱意のほうが旺盛であったようである。

 小沢囮艦隊の犠牲がハルゼ-空母艦隊の北へのつり上げに成功して、栗田艦隊はマッカ-サが最悪の日と呼ぶように、レイテ突入、適輸送船団撃滅の道が開けた。しかし栗田艦隊は米国の護衛空母群を発見し追撃してしまう。 レイテ湾突入を断念してブルネ-に引き返した。この作戦で戦艦武蔵を失い、大和は残ったが、これ以降の連合艦隊としては終焉で、戦艦大和の沖縄特攻で大和は沈んだ。


 連合艦隊司令部と栗田艦隊との作戦目的のすり合わせがしっかりと出来ていないのが原因です。 淵田は航空主戦で真珠湾攻撃では世界で初めての空母の集中運用で成功した。また、航空のみでマレ-沖海戦では英国戦艦2隻を沈めた。日本は世界の先鞭をつけておきながら、最後まで大鑑巨砲主義を払拭できませんでした。それを学んで実行したのは米国でした。淵田の考えは最後まで日本海軍の主要なものにはなりませんでした。

    2019-9-5
 



 

 



  真珠湾攻撃総隊長の回想  その4

        淵田美津雄自叙伝による

  米国首脳との会見



 トル-マン大統領

 1953年2月 トル-マンと会う。 「キャプテイン淵田、真珠湾はね、ボス・ギルテイ(両者同罪)だよ」そりゃ神の前にはそうでしょうけど....。トル-マンは「いいや、神の前ばかりではなく、人間の前にも、いまに史実としてそれが明らかになるであろう」と言った。 それから戦犯問題にも触れ、「まもなく,戦犯問題は打ち切られるよ」。 



 アイゼンハワー大統領

 1953年2月22日 ナショナル長老教会で合う。大統領の隣席で礼拝を受ける。暖かい気持ちの人だと思う。



 マッカ-サ-元帥



Chester Wiliam Nimitz 1885-1966

 ニミッツ元帥・太平洋艦隊司令長官

 戦後横須賀に淵田はニミッツに召喚される。彼は東郷元帥に私淑していると話した。天皇戦犯問題の解消について助言を懇請した。天皇を戦犯扱いしているようでは占領政策がスム-ズにいかなくなるであろうとニミッツは進言した。これにマッカ-サ-も了承した。

 福岡にある教会の鐘を兵隊が持ち去ったものを返還させる、豊田副武から送られた軍刀を返還した。



 スプル-アンス海軍大将・ミッドウエイ海戦の司令長官

 自宅であったりレストランで和やかに接待にあずかる。



 ドウ-リトル・東京空襲発案及び指揮官

 シェル石油の宣伝部長であった。彼の部下のデイシェイザ-に合うようすすめてくれた。



   2 019-9-10





 

   真珠湾攻撃総隊長の回想  その5


            淵田美津雄自叙伝による

   知らぜらるハワイニイハウ島事件






 

 西開地重徳さんの不時着したゼロ戦


 戦艦大和の沖縄特攻の折に、米軍の飛行機による大和攻撃最中に飛行艇が大和近くに着水して米軍パイロットを救出する場面がありました。飛行艇乗務員は最も勇敢な行動です。帝国海軍乗組員にとっては不思議な光景と映ったことでしょう。日本は特攻にパイロットを消費していたころですので。 




 淵田氏によると、日本海軍において初戦では、パイロットの不時着地点を事前に決めておき、潜水艦を配備して救出する作戦を計画しました。真珠湾攻撃ではハワイ諸島の西端にあるニイハウ島がそれでした。この島はロビンソン家の個人所有で牛や羊の管理で少数の人しかいないのを事前に調べていました。

 パイロットの養成に特に母艦パイロットには、1000時間の経験・年数3年を要すると淵田は述べています。彼は源田参謀と相談して連合艦隊司令部も同意して、このときはイ号74潜水艦を沖に待機させていました。 しかし、作戦を変更してパ-ルハ-バ-湾口の攻撃に潜水艦を振り替えてしまう。  ゼロ戦1機が予定どうり不時着して、救出を待ちましたが、潜水艦は現れずに、西開地飛曹は通話暗号表を守るために現地住民のトラブルを起こして、彼をかばってくれた通訳として呼ばれた日系人原田と共に自決してしまいます。 この後も、日本は最後までパイロットを消耗品としか扱っていません。

 淵田がカウアイ島を訪ねた折、手紙が転送されてきて、「ニイハウ島へ墓参りに行ってください。之が部隊長の大責任と思います」と書かれていた。淵田は戦時中も戦後も、ニイハウ島に不時着機があるのを知らなかった。原田義雄さんの未亡人アイレンさんは、日本兵をかばったという反逆罪で3年間服役した。彼女を訪問して詫びニイハウ島に訪れた。 淵田は潜水艦を待った西海岸で1日中たたずんで、埋葬地を訪ねた。



   2019-9-14

  

 

  真珠湾攻撃総隊長の回想  その6


      淵田美津雄自叙伝による

    山本五十六凡将論



 山本五十六 1884-1943



 開戦に始まって、南方作戦完了までの4か月間を連合艦隊は第一段作戦と呼んでいた。しかし、この作戦中、山本司令長官は何をしていたのか。1941年12月16日、戦艦大和は就役して編入された。これを旗艦として座乗して戦艦群を率い主力部隊と呼称して柱島泊地にとどまり遊兵として始終した。南雲機動部隊の空母6隻を基幹として戦艦群で護衛して太平洋に打って出て、敵の戦艦群を撲滅した今、ハワイや西海岸を叩きまわって、アメリカほん国民の戦意を喪失せしめるほどの、作戦構想が山本長官に沸いてこなかったものであろうか、当時の私には不思議でならなかった。



 1. 南雲機動部隊の4隻の空母を南方作戦に転用した。ラバウル攻略作戦の支援であった。ラバウル及びカビエンを空襲しこれらは敵は有力な航 空兵力を配備していなかった。ラバウル空襲を指揮したが、簡単に片付き、爆弾を抱いたまま帰還したのでは危険なので物色していた。こんなど こに落とすか苦労するような作戦に主力の空母群を投入していいのかと思う。 私の尊敬する山本大将であったが、凡将論が私の胸に出始めたの であった。

 2. 「ミッドウエイ海戦においての連合艦隊山本司令長官の全般作戦指導の凡将振りであった。彼は戦艦大和に座乗して、大和、長門、陸奥、伊 勢 、日向、山城の7隻の戦艦群を率い、これを主力部隊と称して、南雲空母部隊の後方3百マイルに占位市ながら、全作戦の支援に任ずると誇称 していた。南雲部隊の空母4隻を失うと、主力どころか、逃げ帰るほかなかった。大和の艦内で山本は将棋をさしていたのではと云われている。 

 3. ガタルジャナルの攻防をめぐる作戦航空作戦「い」号作戦の中、まさに日本海軍の全航空戦力を注ぎ込んで、航空決戦を意図していたのだ  が、次第に航空消耗戦の様相を呈してきた。そうなると補充である。こちらは補充不如意である。ここにおいて、山本大将は背に腹はかえられな いとばかり、第3艦隊の空母搭乗員全力を陸上に転用して、すかり消耗戦ですりきってしまった。このことは、ニミッツの米国機動部隊のマリア ナ攻撃の備えをなくしてしまった。

 

 

    2019-9-16

 


 


    山本五十六  凡将論2

 

  真珠湾攻撃は米国は予知されていた。 それを大統領府は知っていながら、先制攻撃を日本にさせる。 在米日本大使館の怠慢ゆえに宣戦布告通知が遅れ、卑怯な攻撃だと米国民を激怒させた。 米国民はそれまで参戦に消極的であった状況が一変する。 米国政府は望んだ参戦を真珠湾攻撃によりなし遂げた。


 後になってこれらのことは云われるようになったが、確かに真珠湾攻撃は戦術的には大勝利で太平洋の米国主力艦を壊滅させた。 しかし、米国海軍は日露戦争以来の大鑑巨砲主義を捨て空母を主力にする方針に変えさせた。 米国は10倍にも及ぶ建造能力を生かし、週に1隻の空母を進水させるようになり、その後の戦争にそれをを使い大活躍させた。 真珠湾攻撃の戦術的成功だけでは戦略には勝てない例となった。


 日本は、米国を参戦させずに南下して石油を確保して、インドへ向かい英国を屈服させて勝利する勝利戦略を持っており、真珠湾攻撃により放棄することになる。 また、それまでの日本海軍大戦略・漸減邀撃戦略・待ち伏せ戦略が役にたたないものになった。 その戦略による建艦計画で、日本海軍が営々と造り上げた戦艦大和が役に立たないものとなる。


 山本五十六は開戦から1-2年のみは暴れて見せると云いながら、避戦には失敗して、真珠湾をやらせてくれないなら、辞任すると脅迫して海軍戦略を変更させた。

 ミッドウエイ海戦では勝てる戦力差がありながら空母のはるか後方の戦艦部隊に座上して指揮して大敗を喫した。 これらのことにより山本凡将論に小生は与する。


林千勝によると五十六は赤い官房長官と云われる風見章と繁く手紙の交換をしていたようだ。風見と米内光政とはとても親しい間柄でさかんに行き来や文通をしていた。風見が米内のもとへ出向くといつも山本五十六がいて、三人で策を練っていた。長男の風見博太郎によると、風見は近衛文麿、山本五十六、米内光政と数多くの手紙のやり取りをしており、終戦後すぐにすべてを焼却した。 それゆえか、何を協議していたかは、戦後明らかになることはなかった。


     2023-9-14




  自治体は自前の野外炊飯設備を持つべき





   映画 ハイドリッヒを撃て





    最新の米国・イラン情勢




 国華産業(三菱ガス化学関連会社)の運航するパナマ船籍タンカ-「コクカ・カレイジャス(Kokuka Courageous)」全員フィリピン人船員


 最新のイラン情勢は、米国が空爆により革命防衛隊のソレイマニ司令官を暗殺した報復として、イラクにある米軍基地へのイランのミサイル報復攻撃が行われた。トランプはこれに対して軍事報復は行わないと声明した。このような情勢です。

 さあ、第3次世界大戦だと騒ぐ動きが有りましたが、その声も今は小さくなってきました。
安倍首相は一時は中東訪問の中止を表明したが、トランプの声明を受けて予定どうりに中東訪問へ行くことになりそうです。

 下記のユ-チュ-ブを見てこれまでの不可解なことが氷解しました。ご覧ください。

 安倍首相が滅多に会うことが出来ないイランの最高宗教指導者ハメネイ師と会談した後に、ホルムス海峡で日本の油を積んだ便宜置籍船が攻撃された。攻撃したのは今では革命防衛隊とされている。それは革命防衛隊が米イの何らかの動きへの阻止を目的とした攻撃であった。今回のソレイマニ司令官の暗殺とイランによる軽微な反撃は米イの出来レ-スではないのか。 大いにこれまでの動きを説明する現状報告であった。

  https://www.youtube.com/watch?v=BYM5vEuoFgE&feature=youtu.be

 最後に上で納得がいかないのは、安部さんに期待していることである。日本で何も出来ない首相に、もっと複雑な外交問題の魑魅魍魎に貢献できるとはとても思えません。国内の小さな問題でもゴマカシ逃げ回っているのですから。きな臭くなったら訪問を中止し気力も胆力も無い。しかし日本の立場は大きく貢献できる位置にはいるのでしょう。いでよ英傑。


    2020-1-11












   武漢からの日本人退避・避難


 武漢から1/31付けの読売新聞の報道によると、チャ-タ-機第3便で日本人149人が到着した。帰国者は合計565人となった。

 今回の帰国者は千葉のホテル(三日月?)に収容されるといいます。しかも相部屋との報道もあるようです。 豪州ではインド洋の離島のクリスマス島に帰国者をいったん隔離するとの報道があります。

 このコロナウイルスは接触感染ゆえに、人とは2m離れよと聞いています。このチャ-タ-飛行機でエコノミ-座席に押し込まれたら、機内で感染するかもしれません。 そのせいでもないと思いますが、内地に無事到着しても潜伏期間との関係で一定程度の隔離が必要になります。 収容されるホテルは相部屋と聞いています、これまた危険です。

 今回は内陸なので飛行機の利用しか考えられませんが、危機管理の責任者には船の利用もあると選択肢のひとつとして考えておかれたらどうでしょうか。

 海上自衛隊に50名程の入院ができる「ましゅう」型の補給船と「おおすみ」型の1000人乗せて病床8床の自衛艦を持っています。何日かかけて航海するので、その間に経過観察が出来ます、また感染の確認作業も船内でできる。 入港後の隔離もできるでしょう。 考慮しておく価値は充分にあるでしょう。

 ここでかって「緊急援助隊拡大構想」を2013年に政治家に訴えその後にトルコや台湾の地震被害があり、それがさぞかし役立ったであろうにと悔しがったことがありました。


 何事も事前に考えておくことが大事だと云えましょう。

 


 自衛艦 おおすみ




 同様の機能を持つ艦艇との比較


  おおすみ型 ひゅうが型 ましゅう型 いずも型
基準排水量 8900トン 13500トン 13500トン 19500トン
全長 178m 197m 221m 248m
速力 22ノット 30ノット 24ノット 30ノット
搭載ヘリ 搭載可能 4機 登載可 9期
舟艇運用 LCAC 2隻 作業艇・内火艇のみ 作業艇・内火艇のみ 作業艇・内火艇のみ
輸送人員 1000名 100名 なし 500名
病床 8床 8床 46床 35床
隻数 2隻 2隻 2隻 2隻





   追記

 政府専用機の今回の使用を中国政府より断られたという報道を聞きました。 歴史的な問題にこだわりがある国とは軍に関わるものの使用を断られるケ-スがある。 韓国に関しても同様であろう。不幸にも必要な事態になたったら他の事態を事前に考えておかねばなるまい。

 フェリ-「はくおう」を武漢からの施設帰国者の宿泊(隔離?)施設としての利用を決定したようである。

 

   2020-1-31









    5G革命の真実  深田萌絵さんによる
 

 ワック文庫




 深田萌絵

      
 5Gが実現するとわずか1秒でスマホやパソコンのデ-タが抜き取られることが可能なのだそうです。恐ろしいことです。それをする主体がどんな意思を持ってやっているのかどうかは、こちらに分からない、それについて同意をしていない。

 アメリカ・カナダ・オ-ストラリア・ニュ-ジランド・イギリスが今でも盗聴をしていることはスノ-デンを通して知られることになった。 中国に対してそれをするなということは欧米5か国と同罪ではないかと反論があるでしょう。 同盟国でもない独裁専制の国がそれを行ってもらっては、いつ自分の身に降りかかるか心配である。こちらは好き勝手に言いたいことを云っているのであるから。

 自動車の世界では5Gにより次のようなことが起こると云います。 「現在、世界の200社以上の自動車メ-カ-が上海にある監視センタ-経由で中国政府にコネクテッド車の位置情報を送っており、中国政府は監視が可能になっている」(本当?)「自動車メ-カ-が中国市場にアクセスできることを交換条件にそれを合法的に取得している。(このことはユーザ-に知らされていません。)」「位置情報以上の情報量を増やすのには5Gを利用する。」「ファ-ウエイ製の5G通信基地局を導入し、諜報通信ネットワ―クを作り上げるのが中国の狙いである」「自動車を遠隔操作して事故死にみせかけることも可能になる」

 5Gには通信速度が速くなるとともに情報をあげるスピ-ドが各段に上昇する仕様である。ユ-ザ-にとってはそれほどの性能を必要とされていない。情報を抜くことのみを目的とした性能といえるでしょう。 中国系に買収された日本の家電メ-カ-にはその家電にカメラとマイクを載せるよう中国政府より依頼があるという。その仕様は明らかにされないか、他のもっともな理由をあげて説明されるのかもしれない。5Gではあっというまに家庭や個人のテレビや冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの家電製品から個別のデ-タが集積されることになる。法的に不正なその利用を禁止されたとしても他国の法治国家といえない国が何をするかは分かりません。

 5Gの動きには注意して見ておく必要があります。 キャシュレスを利用しても中国につながっている業者もいるようですのでこれも注意が必要です。

 著者の深田萌絵さんは半導体の安全保障上の問題を提起して命の脅迫をされていると聞きます。興味を持たれ人は彼女の著書やユ-チュ-ブなどで発信されていますの見られたら良いでしょう。




突然エアコンやラジオがオン 「つながる車」に迫る影    朝日新聞より

https://www.asahi.com/articles/ASMC175HGMC1ULZU01Q.html?ref=yahoo

「世界とITのやばい話」  深田萌絵

https://foomii.com/00186


   2020-2-5









   誰が第2次世界大戦を起こしたのか  渡辺惣樹


   草思社刊



 アメリカ大統領任期1921-1928であったハ-バ-ト・フ-バ-が書いた「裏切られた自由」の翻訳者渡辺惣樹さんが書いたそれの入門書を読む。 原書を読めると良いのだが、フ-バ-のこの翻訳されたものは高価な本であり小生には買えそうもない。田舎住まいゆえか地方の図書館では捜しても見つからず。

 ルーズベルトがニュ-デイ-ル政策で大恐慌を克服し、第2次世界大戦を勝利に導き、ファシズムの脅威より世界を救ったと戦後教育で学んできた。(アポロジスト・釈明史観というらしい) 今では、ニュ-デイ-ル政策は大恐慌を救えなかった,結局、戦争の開始でしかそれを解決できなかったと云われている。



 下図 GNPと失業率・失業者


 菊池英博お「金融大恐慌と金融システム」による数字


 戦後になって見てみると米国はファシズムを確かに打倒したけれども、一方でソ連と中国の共産主義を大きく成長させただけに終わってしまった。 第2次世界大戦はポ-ランド救済ということで始まる。ポ-ランドは独ソで山分けされたのである。ポーランドに対して独ソは共同責任のはずだが、ソ連を責めた話はどうなったのであろうか。大戦が終わってみれば、ソ連のひとり勝ちでポ-ランドはソ連圏内の国である。

 ル-ズベルトが日本に対日強硬外交・経済封鎖をすることで、真珠湾攻撃へ追い込む。 80%余りの反対で欧州への参戦を拒んできた世論を日本の卑怯に見える米国への攻撃で米国民を開戦へと変質させた。ル-ズベルトの思惑と行動により彼の秘めた参戦の望みがかなう。

 独ソがお互いに削りあって戦っていたのを、莫大なレンドリ-スでソ連を助けなければ独ソとも一層の自滅の状況での膠着から仲介の労を取ることを米国はできたであろう。(高みの見物) 日本にとってはルーズベルト策謀が無ければ、負けるとわかっている戦いに暴発しなくて済む可能性があった。 300万人の戦争死者を日本は出さず。アメリカンボ-イも多く死なせなかったであろう。

 フ-バ-には真珠湾攻撃の報が伝わったときには、その時にはまだ分かっていなかったのであるけれど、ル-ズベルト政権が日本に対して何かやらかしたな、と感じたのである。
フ-バ-は冷静で友人に、日本に何をしたのか資料を集めたいと手紙を書いた。ハルノ-トの存在も詳らかではなかった時期である。彼が「裏切られた自由」を後に書くことになった。

 フ-バ-は大恐慌時にそれを防ぐ政策に失敗した政治家として知られている。(余談だが、それに唯一成功したのは日本の高橋是清であった。ル-ズベルトは虚構である。)フーバ-は身の上からもアメリカンドリ-ムの象徴のような人物である。孤児から一代で裕福になり大統領までになった。 第1次大戦の折には欧州に取り残された米国人の帰国に貢献し、イギリスの海上封鎖により飢えに苦しんだベルギ-人も援助している。第2次大戦後にはモ-ゲンソ-プランでドイツ人が900万人飢えて死んだといわれるが、マ-シャルプランに切り替えて日本もドイツも復興援助された。 小生もまずい脱脂粉乳を給食で飲んだ記憶がある。
 





  ハ-バ-ド・フ-バ-・Herbert Clark Hoover 1874-1964

  フ-バ-略歴

1874  クエ-カ-教徒の一家に生まれる。幼くして両親を亡くす。オクラホマの伯父に引き取られてインデイアンノオサゲ族の学校に学ぶ。
1885 オレゴンの伯父が引き取りジョ-ジ・フォックス大学に清掃をすることで授業料免除で学ぶ。
1891 スタンフォ-ド大学の鉱山学部に学ぶ。
1893 恐慌
1895 卒業 失業率11-13% 坑内の鉱石運び出し作業日給2ドルを得る
1897  豪州の鉱山技師月給600ドルで働く
1899 ルイ-ズと結婚 中国で主任技師年2万ドルで働く
1900 義和団事件 バリケ-ドの建設に貢献
1902 BMC社の経営陣に参画 ロンドンに移る
1908 独立、鉱山コンサルタント業
1914 この年までにビルマで生涯の財を成す。第1次世界大戦勃発
   ベルギー救援委員会を設立し休戦までの4年間デ500マントンの食糧を送る
1920 ハ-デイング大統領の下で商務長官
1928 28代大統領になる。 
1929 ニュ-ヨ-ク株式市場大暴落 世界恐慌 
1932 大統領選に敗れてル-ズベルトが大統領になる



   2020-2-12


 





    モ-ゲンソ-プラン  

 Henry Morgenthau.Jr  1891-1967


 小生は小学生の時には、給食に牛乳なんてとんでもなく、脱脂粉乳を飲んだというより飲まされていました。 それはとてもまずくて飲めるものではない、後に知ったけれど牛の母乳から栄養分を抜いて子牛に飲ませる飼料用のものであった。 米国から、ひもじかった戦後の日本に援助されたものである。 これを含めて他の援助も日本はアメリカより受けていた。 今思えば親も栄養などは考慮せずにお腹を減らさずに口に入るものであればよいという時代である。小生が20歳にになっても、トンカツは高級品でいつも食べられるものではなかった。 高度成長期になり、そのことは忘れてしまったけれど。

 日本の戦後はドイツに比べれば、まだ良かったと思います。 アメリカがドイツ敗戦後に取ったモ-ゲンソ-プランがそのまま続いていたなら、ドイツから3度目の世界大戦が起こっていたかもしれません。 忘れるな「ヴェルサイユ体制」ならず「モ-ゲンソ-プラン」です。ドイツの戦時中に行った行状はそれはすさまじいものでした。占領地には虐殺専門部隊が派遣され、その隊員すらも行ったことに耐え切れずに正気をなくすものが多数あらわれたほどです。その行いの結果、戦勝国にドイツに対して恨みを晴らす懲罰的なプランが出来るのもうなずけるものです。

モ-ゲンソ-プランは、1944年の9月にケベック会談が行われて、チャ-チルとル-ズベルト首脳により終戦後のドイツ処理案として合意された。 それは、敗戦後のドイツに対して、工業国を廃止して農業国に組み替えることにより、懲罰的に再び戦争を起こす能力を破壊することを意図した。

第二次世界大戦後、モーゲンソー・プランによって死亡したドイツ国民は約900万人でした。

    ドイツ国内  570万人
    東欧避難民 250万人
    戦争捕虜  110万人

 1946年9月6日 国務長官バ-ンズによりモ-ゲンソ-プラン以来の脱工業化政策が方向転換された。1947年7月には、悪化する欧州経済を回復させるためのマーシャル・プラン策定に先立ち、ドイツの年間鉄鋼生産量に対する制限は、戦前の25%水準という数値から50%水準にまで緩和された。 
 このプランはル-ズベルト政権内にはステイムソン陸軍長官らに反対にあう。チャ-チルやスタ-リンはドイツの賠償能力が軽減されることを恐れた。
 

 モ-ゲンソ-プラン
 https://www.youtube.com/watch?v=YPx6XUgc1_A  14分


   2020-3-12








   ニコライエフスク(尼港)事件




ニコライエフ、ブラゴヴェンチェンシク、ハバロフスク、稚内の位置


 石光真清の「曠野の花」にアム-ル川の流血の項があり、小生はこれと尼港事件は混同していました。そこで書かれているブラゴベシチェンスク虐殺事件は、1900年にロシアコサック兵がその地の中国人を虐殺して、そこから排除した事件です。石光真清にそのことを目撃して生々しくその本に書いています。

 ニコライエフスク事件(尼港)事件は、1920・大正9年 ロシア内戦中にアム-ル川の河口にあるニコラエフスク・ナ・アム-ルで起きた、赤軍パルテイザンによる住民虐殺事件です。 住民は約半数にあたる6000名が殺されたと云われる。パルチザンと中国海軍が共同して、シベリア出兵により駐屯していた日本軍守備隊が攻撃され、日本人居留民や領事一家など731名が虐殺された。パルチザンの中には1000名の朝鮮人(当時は日本人)がいたと云う。
 一方、ブラゴベシチェンスクでは、この時はシベリア出兵で駐留していた日本軍司令官が赤軍と交渉して市内の安寧を保障した。

 日本の救援部隊がそこへ派遣された。ハバロフスクや小樽から救援軍が出動したが、凍結していていて惨劇に間に合わなかった。 これを契機に海軍に砕氷船の建造が後に行われる。

 この事件の赤軍パルチザンの指揮官トリャピ-ツイン他7人はハバロフスクのソビエト代表部に逮捕され人民裁判により銃殺となる。 

 尼港事件件を契機に日本軍のシベリア出兵が批判された。



 廃墟となったニコライエフ



 日本政府は北樺太の保証占領し駐屯した。1925年日本はソビエト・ロシアと国交を回復し北樺太を返還した。北樺太にある石油利権と引き換えにこの事件の賠償を求めないことになる。  1941年4月13日に日ソ中立中立条約締結に伴いこの石油採掘権を返還した。 北方領土返還交渉でも明らかのように軍事占領した土地を簡単に返すことはあり得ない。のちに石油を求めて戦争になったように、100万トン余りの石油が北樺太で産出したという。日本人はお人好しであったと言わざる負えません。その後の歴史が変わったかもしれません。

 また、この事件を契機として陽明丸で子供たちを800人を帰国させることになった。これも忘れられてしまったことです。



  尼港事件年表

1920 大正9

1月10日  国際連盟成立  ベルサイユ条約発効
2月5日 - 慶應義塾大学・早稲田大学、大学令により設立認可。
3月13日 - ベルリンでカップ一揆が起こる
3月15日  日本で株価が大暴落し、戦後恐慌が起こる
3月19日 - アメリカ合衆国上院がヴェルサイユ条約の批准を否決
5月25日   ニコラエフスクの共産パルチザンが、大日本帝国陸軍守備隊(第14師団歩兵第2連隊第3大隊)及び日本人居留民と反革命派ロシア人を全員虐殺する(尼港事件)。
7月13日 陽明丸が子供たちを乗せてウラジオストックを出港
8月26日 - 米国でアメリカ合衆国憲法修正第19条が発効し女性参政権が認められる。
8月 尼港事件により日本が北樺太占領 1925年5月15日まで
11月15日  ジュネーヴで国際連盟の第1回総会開催  八八艦隊計画の第一号艦「長門」竣工



1921 大正10

3月18日 - ポーランドとソビエト連邦の間でリガ条約が結ばれる。ポーランドは西ウクライナと西ベラルーシを、ソ連は残りのウクライナとベラルーシを併合し、ウクライナ人民共和国政府はフランスに亡命した。
11月4日 - 原敬首相が東京駅で刺殺される(原敬暗殺事件)。
11月13日 - 高橋内閣成立
11月12日 - ワシントン会議開催(〜1922年2月6日)



1922 大正11

2月6日  ワシントン会議: ワシントン海軍軍縮条約・九か国条約調印
4月3日 - ヨシフ・スターリンがロシア共産党書記長に選出
4月16日  ラパロ条約調印(ドイツ・ソビエト政府国交回復)
6月24日 - シベリア出兵: 日本が撤兵を声明
7月15日 - 日本共産党結成(堺利彦・山川均ら)
10月27日 - ファシスト党がローマ進軍を行う
12月30日 - ソビエト連邦成立



  石光真清年表



     2020-3-18






   ハミルトン・フィシュ3世




 1888-1991


 中東とアメリカとの関りは、近々の問題であるが、それを解決する見通しはない。 米国の中東政策は「民主主義」と「独裁・王政」のはざまで首尾一貫していず、時々の時世や米国益で都合よく、中東はそれらを押し付けられるばかりです。 彼らから米国は信頼・信用をされていないのが中東問題の本質かもしれない。  同じように、日本でも、戦前は米国の中国・ソ連支持、戦後は真逆の米国対応に翻弄されてきました。 最近はニクソンの中国承認・容認からトランプの中国新冷戦の時代へとなっています。

 ここでフ-バ-「裏切られた自由」について取り上げています。それを補強するようにハミルトン・フィシュ「「ル-ズベルトの開戦責任」の下記の動画を見ました。 つい最近までル-ズベルトのニュ-デイ-ル政策、第2次大戦の勝利の成果についての歴史を学ばされてきた世代であり、エライと彼を思ってきた小生です。 戦後70年も経たのだから、アメリカンボ-イの30万戦死、70万人の負傷、日本の300万人の戦死が及んだ事態を考えて、もう1度先の大戦へのル-ズベルトの「恥ずべき日本への最後通牒」「ハル・ノ-ト」により日本を開戦に追い込まれたこと、同時にそれを打開できなかったこちら側の問題も検証する時だと思います。

 ハミルトン・フィシュは日本の真珠湾攻撃のあとに、ル-ズベルトが「恥ずべき攻撃」であると大演説を議会でした、続いて日本参戦に賛同する演説をした人物であった。 戦後になり下記の著作を世に問うた。






  https://www.youtube.com/watch?v=YlOpoK0rwZQ  19分



   2020-3-31







 
   国防予算倍増計画


 米国海軍は現在の中国海軍と同等かそれ以上との認識です。 米国はそれから守るには同盟国の力を合わせねば勝てないと思っているようです。 いつのまにか南シナ海に人口島を造成して、対艦ミサイルと防空ミサイルを配備している。 台湾へは20機の戦闘機を領空侵犯させている。 東シナ海の我が領土・尖閣諸島へは毎日のように領海侵犯を繰り返しています。 もはや隣国とは仲良くしましょうと言っている段階ではありません。 恐いことにアメリカは尖閣には関わらないと表明すれば、直ちに中国はそこへ上陸してくるでしょう。 

 今や相手の意志を挫く程度の防衛装備を充実させなければなりません。 こちらから出向くことでは、決してありません。 あくまで、ひとまずはバランスを保つ装備です。 将来的には「米国は日本のために核を使用しない」との最悪の想定での自前兵器で守れる装備を持つことが最終目標です。

 米国国防省は同盟国の国防予算をGNPの2%以上を求めています。 我が国は長年その半分の予算で過ごしてきました。 令和2年度予算は5.3兆円で米軍・思いやり予算8000億円を加えると約6兆円になります。 10兆円余りにするには4兆円を加えねばなりません。 このことも国民の意識が変われば容易なことだと、今回の武漢ウイルスの追加予算で判明しました。 日銀が国債を引き受けてくれればインフレの兆候がでるまでは追加予算が可能だと判明しました。 今回のコロナで50兆円ぐらいの補正があるのではないでしょうか。 国防予算もこの手があります。


 男女共同参画交流センタ-


 しかし、えっと思わせることが最近に分かりました。 それは男女共同参画社会のことに9兆円も予算を使っていることです。  かって震災復興のために、お役所がそれにかこつけてとんでもない予算付けを行なっていました。 この参画予算にも錦の御旗のもと、いろんなものが使われている可能性があります。 下記で検証してください。 9兆円の額に皆さまが驚かれたことと思います。 その予算により、その主旨が改善したとか、成果が上がったとかの認識は共有されてないと思います。  小生は10年ほど前に男女共同参画会館の無料の集会室を使用したことがあります。その時にこんな「ハコモノ」が出来ているのを知りました。

 この際に国防予算と男女参画予算を比べて、現在はどれが大事かは明らかです。 共同参画予算を半減してそれを喫緊に必要な国防予算にあてましょう。 

 

 我が国の防衛予算
 https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/index.html

 エスパー国防長官が防衛費GDP2%を要望!? 江崎道朗
 https://www.youtube.com/watch?v=0PVbwgqJa0c 

 男女共同参画基本計画関係予算額
 http://www.gender.go.jp/about_danjo/yosan/pdf/01yosan-overview.pdf


         2020-10-5



 

 


   カンボジア   米中ソに翻弄されたアジア史

 

   扶桑社刊


 

  現在のカンボジア


 小生がカンボジアのことで思い出されるのはアンコ-ルワット、ポルポトの大虐殺、シアヌ-ク殿下など散発的で断片的な知識である。 今回にこの本を読むまではカンボジアの本を読んだことはありません。 この本により少しは知ることになった。

 『クメ-ル王国の時にはカンボジアは豊かでインドシナ半島の主要部を占めてタイやベトナムを圧倒していた。 アンコ-ルワットもこの時代に出来た。それは個人崇拝の施設であったがゆえにあの巨大な施設も忘れられてジャングルに埋もれたという。 隣のタイとベトナムがカンボジアへの進出により、大きな影響を受け現在のようなカンボジアになった。

 幕末の頃1863年にカンボジアはフランスの植民地になる。 思っていたより遅かったようだ。 第2次大戦中にインドシナは日本に占領された。 1945年3月であったから敗戦濃厚な時期に仏印駐屯の日本軍1個師団が仏軍10個師団を制圧した。 この際に王宮から逃げ出していたシアヌ-ク国王を探し出して警護した。 その時の警備隊長が只熊力大尉であった。 日本軍の後押しでカンボジアは独立宣言を出す。 日本軍はその独立を維持するために義勇軍の創出を勧めた。 只熊さんたちは教育隊を作ってそれを支援する。その義勇軍の幹部たちが対フランス独立運動を主導し 1954年に独立を達成した。 只熊さんは敗戦後に帰国せずにカンボジアにとどまり独立運動に挺身する。日本兵700-800名余りが残留し供に戦ったという。1953年11月に司法権・警察権・軍事権を掌握して完全独立を果たす。これまでの闘争を只熊さんは支えた。それにこたえてカンボジアは日本への賠償を放棄した。』

 小生はベトナム戦争時の記憶しかないので以上の事実はもちろん知らない。 当時の小生の記憶では、シアヌ-ク殿下は中国にかくまわれていた存在であった。

『 カンボジアの内戦混乱の一因はシアヌ-クにありと本書は言う。 1955年ジュネ-ブ協定により総選挙が行われた。これに先立ちシアヌ-クは突然に国王を退位する。 彼は選挙では翼賛団体を立ち上げ圧倒的に勝利して総理大臣に就任する。 独立を共に戦った民主党の政治家と敵対した。政党政治をつぶした。』

 この後の混乱ぶりは、まとめきらないこともありここでは書かない。 本書をごらんください。 ベトナムやインドネシアの残留日本兵の活躍は少しは知られているが、カンボジアは歴史から消されている。


 クメ-ル王朝 802-1431


 著者3人による対談  チャンネルくらら    2020-9-26


 https://www.youtube.com/watch?v=VNXyk_UtU10  17分

 https://www.youtube.com/watch?v=Lq0Beb95l7U 


        2020-10-14



 

 

 


    世界の未来は日本にかかっている



 

  アンドリュ-・トムソン著、  山岡鉄秀翻訳 、   育鵬社刊



 昨年末に野党の有力者に尖閣とGAFAの言論統制の話を聞いてみたことがある。 「尖閣はあんな何もない無人島を中国は取りに来るわけがない」、また、「GAFAは一民間企業の話だから」とどちらも気にかけていないようでした。 今行われていた7万円の接待の話より、もっと他に国会で議論することがあろうと思います。 優先順位の付け方が分かっていないのかと野党には不満です。



 元オ-ストラリアのシドニ-オリンピック担当大臣で現在は九州の糸島に住む、アンドリュ-・トムソンの本を読みました。 サイレントインヴェ-ションに気が付き親中から対中に脱皮した豪州からの日本への警鐘です。



 モリソン豪首相は2020年11月、帰国後に2週間隔離を問題ともせずに来日した。 その際に合意された安全保障上の協定は、豪州では「歴史的な軍事同盟」と報道されましたが、日本では「日豪円滑化協定」という意味不明の名称で報道されました。 (翻訳者あとがき)  先の中東の戦争の話ではなく今は日本の問題である。 クアッドで対処する事態になったときに味方を守る行動がとれないようでは日本を見放されてしまうでしょう。 アメリカの艦は守れるように法改正がされたようですが、自衛戦争とそれに同盟して戦えるように憲法改正なり、法改正なりきちんと法整備しておかねばならない。 憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」習近平がそのように考えていると思う人はいないでしょう。 憲法制定当時とは国際情勢が変化したと認めて行動するときです  タイムリミットは接近しており、あと6年で中国の台湾進攻は起きるという人がいます。 中国の軍備は年々急拡大を続けており6年後には米国インド・太平洋軍ではどうにもならない事態が起きそう。



 まがいなりにもバイデン政権が誕生して台湾の問題にバイデンがどのように対処するのか中国は試そうとするでしょう。 米国が台湾を見放して妥協する可能性も大いにあります。



 トムソン氏のいうシュミレ-ション

1. 中国は米豪日に大規模なサイバ-攻撃を仕掛ける、米国の監視衛星がIT業界の妨害にあい無効とされる
2. 輸送、銀行、電力ノシステムのサイバ-攻撃のあと、佐世保とグアムにミサイルの飽和攻撃して破壊される
3. 横須賀への核攻撃を示唆して停戦を提案
4. 民主党の米大統領は同意する。台湾を占領する見返りにそれ以上の米国と日本の攻撃を控える。
5.  サイバ-攻撃により米国と日本の経済は急降下する。何百万人が職を失い、それ以上の戦争を避けるように要求する
6.  アメリカの主要メデイアとIT企業は中国との和平を要求
7.  日本へ「対華21か条要求」の報復と称して一連の要求をする。これに応じなければ石油・ガス・穀物のシーレ-ンを封鎖する
8.  クアッドは解消され中立となり日米同盟は解消されて、米軍は撤退します
9.  尖閣は中国領になり、琉球は独立する。琉球は中国と保護協定をむすび、米軍基地跡地に中国解放軍が駐留する。
10. 一帯一路に加盟し博多・長崎・新潟の各港が中国に百年間リ-スされる。日本の5Gネットワ-クには中国製の機器が使用されにる
11. 中国企業が東証に株式を上場し、これを買うことを余儀なくされる。日本の莫大な貯蓄にアクセスしてくる。日銀は外貨保有の1/3は人民元を   保有させられる。中国企業は日本から得た資金で広大な日本の土地と事業資産を安く購入


 我々が米国大統領選挙や台湾の問題が今までのように他人事のように思っていると、とんでもないことが起こる上記シュミレ-ションである。 米国海軍と中国海軍との戦闘演習をすると、今では必ずしも米国が勝つわけではない事態まで起こっているといいます。 これらの紛争が起きなかったとしても、民主党の大統領が続くのなら、いずれ日米同盟は解消になるでしょう。 ナチスと妥協してチェコを見捨てたように台湾もそうすれば、悪夢の歴史の再来ではなかろうか?



  憲法9条の改正をするのに安部さんにはやってもらいたくないと小生は最近まで思っていましたが、そんな余裕こい取る段階ではなくなってきています。 このままでは尖閣を無血占領されて、今の日本に防衛出動を直ちに出せるとは思えない。 尖閣が日米安保の適用範囲だと次の日米首脳会談でも確認することに力を注いでいるようです。 それは今までに確認済なことです、最初に自衛隊が自ら飛び込むのでなければ米軍が代わりに血を流してくれる分けはない。米国民の支持も得られないでしょう。 自衛戦争とそれに同盟国とも一緒に戦えるようにすぐに憲法を変えるべきです。  原発事故の時に若い者には炉心に突入させられないと上の世代が考えたように、年金をもらっている我々にも覚悟が必要です。


  これらのことは 4/1 ゆえではない。 現実だ。


      2021-4-1




    世界の未来は日本にかかっている その2
              アンドリュ-・トムソン  Andrew・Thomson


 アンドリュ-・トムソンの前述の本のなかで「主権国家}に代わる代替えとして「市場国家」を述べています。 これはフィリップ・ボビットが2002年に著作した「アキレスの盾」という本で述べられているものです。 

 主権国家は他の主権国家から干渉を受けることなく、行動できる自由を意味します。 このようなことでボビットは国の行動を分析するのは時代遅れであるという。 最近の世界は「市場国家」の集合体であり、その政府は自国の市場にとって何が良いか悪いかに応じて行動しているだけである。国の意思決定は巨大企業のリ-ダ-や株式市場のアナリストに左右される。 地政学的な分析や未来予測は巨大企業の戦いを分析する必要がある。 敵の巨大企業を倒すことが出来れば、国家は自国の主権を守ったり、他国への軍事行動を必要としない。

 2001年クリントンがWTOの中国加盟に合意したことは、1947年のトル-マンドクトリンンの発表以来の重要な地政学的決断であった。アメリカ企業が中国市場への参入を熱望していたことに端を発した。日本企業が自動車、電子、機械などの分野で米国に勝っていた。米国企業が成長するための唯一の新市場が中国であった。 アメリカは主権国家としてではなく市場国家として行動していた。 国家の安全保障は市場国家にとって邪魔です。アジア太平洋国家の民主主義国家の安全保障は犠牲になりました。

 今度の大統領選挙のなかで選挙により選ばれた現職トランプ大統領のSNS口座が閉鎖されました。 巨大テック企業は国家を超えた権力をとして言論統制をおこなったということでしょう。


   

   Philip Chase Bobbitt
• The Shield of Achilles: War, Peace and the Course of History, (The Penguin Press, 2002).

 外国語の出来ない小生には「アキレスの盾」を読むような第1次資料にあたることができまません。 歴史的な文書のようです。 何か合点のゆかないマキアベリのことも腑に落ちることが書いてあるそうです。 早急に翻訳を望みます。 このような段階での小生が述べるのは早とちりでしょう。


         2021-4-8

       世界の未来は日本にかかっている その1



 

     海上保安庁法第25条


     

      海上保安庁旗





 昭和23年4月27日法律第28号)は、海上保安庁の設置、組織、海上保安官の権限などを定めた日本の法律。

第二十五条 この法律のいかなる規定も海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない。





 最近に尖閣の領海では常時2隻ほどの中国海警の艦船が遊弋している。 その船は中国海軍の指揮下にあり、70ミリ砲を装備している。 それは白く塗っているが中国海軍のお下がりの艦船も使用しているという。 海上保安庁の船舶と中国海警の艦船との装備数比較は中国が倍以上あり、船の大きさも倍以上で武装もそうである。 海上保安庁船の20-30ミリの砲では、中国から一瞬のうちに70ミリの砲弾を2-3発も被弾して沈没させられて対処できない。 おまけに、その沈没を受けて海上自衛隊が出動すれば、中国は白い船の警察船にネズミ色の軍船が攻撃を加えてきたことを海外宣伝して中国に同情を求めることになる。 五毛党がSNSで大騒ぎするでしょう。 初期の情報戦に負けることになる。



 最近の自民党の関連した部会に海上保安庁の長官が白い制服で説明に訪れたという。 異例の対応である、威圧でしょうか。 それは「海上保安庁法25条」の法改正を危惧してのことだと思われる。 海上保安庁はまだ占領下の昭和23年に制定された。 海上保安庁は国際的にはコ-ストガ-ドとされる。 米国のそれは軍として属している。 この第25条にも憲法9条の問題があると言える。

 戦力差を埋めバランスを取るために自衛隊の艦船のお下がりを保安庁に渡そうとしても、人員の教育の問題、エンジンの違いの問題、また、この25条の問題でそれが出来ないという。 自衛隊の定年退職は一般企業よりも早い、海上保安庁の船も人員もそれらの人を当てれば早急な補充や増員ができると思われる。



 またしても犠牲者がでないと事前に何もできない轍を踏むのであろうか。 現場の保安庁職員の気持ちを知りたいものである。正義と仁愛にもとずいて日本を守ることが正しくても相手はどうであろうか?





       2021-4-11

 

 

 


   今!  ぼくらの時代    青山繁晴さんによる


     青山繫晴氏   自民党参院議員



  「ぼくらの国会」というYoutubeの番組にはまっています。 自民党の部会の働きなどをを庶民には知るはずもなく、与党の部会には官僚・大臣が出席して答弁や説明をしてくれるのだと言うことが分かった。 彼の安全保障や危機管理の見識には納得しています。 

 また、彼の連れ合いが水大の漁業学科に小生より後に入学し、他の学科には3人の同級生がいたけれど、この学科では女性が入学していなかった。卒業して甲種2党航海士の免状を取得しています。 そういう女性恋愛して結婚したのかと身内的な親身を勝手に感じています。

 彼は番組のなかで、思いもつかなかった見解を述べています。   それは 「敗戦から76年あって失ったものをほとんど回復していない。 尖閣の問題は日本を目覚めさせる。それは幕末の坂本龍馬や功山寺挙兵時の高杉晋作らによる “国家が青春“という時代と同じ時期を我々は生きている。 面白い時代だ。 中国が武装して領海に入ってきている現実、現に列強が押し寄せてきて幕藩体制では対応できないのと同じである。 わずか4隻の黒船により徳川250年の祖法を守っていたのが崩れて開国し、15年後に明治の時代になった時と酷似していると。」 

 幕末には尊王攘夷の気分が横溢加熱していたのが、今放映されているNHK大河ドラマでの分かる。 渋沢栄一が高崎城を焼こうとしていた志士であったというが、血洗村の農民の息子でさえもこう動こうとしていた時代の気分は今はとても感じられない。 今日は菅首相がバイデン大統領と会談して記者会見をしたようです。 そこには対中国のはっきりとした談話はあったのでしょうか?
 “尊王攘華”の気分が巷に満ちるのはいつのことでしょうか?


  ぼくらの国会・第138回   ニュースの尻尾「内務省創建-日本は独立していなかった!


     https://www.youtube.com/watch?v=_aHYCoe8EQc&t=1159s  36分


         2021-4-17

 

 

 

 

            芸予要塞

 

 

   http://hayame.net/custom27.html#spb-bookmark-786

 

 

 

    緊迫のウクライナ

 

 赤字 ロシア勢力  青字 NATO勢力



 第1次資料に接することのできない田舎老人には現のウクライナ情勢については何も述べることができない。 出来てもシレテいますが。

 現今のマスメデイアが全く当てにならないし信用できないと感じていますので、以下の3氏の情報を気にしています。 それによると、外務省は自民党の部会でウクライナのことは遠い地の出来事と担当局長が述べたとのことです。 おまけにこの機に及んで林外相はロシアと経済協力の話をしていたとのことです。 そのような認識・態度でも予想外の事態が起きた時には、アフガニスタンの時のように真っ先に大使館員は逃げるのでしょうか?

 ウクライナは上記の地図のようにロシア軍に囲まれている。一方ではルバンスクとドネツク地方の民間地にル-マニア軍が発砲しています。そこのロシア系住民がロシアへ避難するような状況です。 砲撃しているル-マニア軍にはナチのように住民を虐殺した民兵軍がいるようです。これにはル-マニア国軍のコントロ-ルが及んでいないかもしれません。 戦争で儲ける勢力が画策してロシアを挑発・扇動しているのか?

 アメリカは2/16にはロシアからの攻撃が始まると報じていました。今日は「プ-チン氏はウクライナ侵攻を決断」とバイデン氏が語るとかいう報道です。 先の16日にチェルノブイリの汚染地を通過して距離100kmのキエフまで奇襲攻撃を米国のリ-クにより断念したのではないかと云われています。 先日のロシア軍撤退との記事はかえってロシアの発表ゆえに本当の攻撃があるのかとも思えます。お互いの情報戦で訳が分からない事態です。

 ウクライナは北朝鮮へのミサイルと核兵器の技術を流出させたと云われています。日本にとってはとんでもない利的行為をなした国・ウクライナです。 そのような国に資金援助をするよ場合には、単にロシアへの攻撃を助けるだけかもしれません。しっかりとケジメをつけて行なはなければなるまい。 今の外務省にそれができるのでしょうか?

 あわよくばロシアが戦略的・外交的に勝利するようであれば、北方領土と台湾・尖閣の問題に即影響がおよびます。 下記3氏の情報を怠りなく知る必要があるようです。

 


  篠原常一郎  緊急臨時配信 ウクライナ攻勢開始  12分

 https://www.youtube.com/watch?v=nskfIvoDv54

 追記 篠原常一郎  ロシア ウクライナ各地 こうげき   20分

 https://www.youtube.com/watch?v=2g4lB4rLsa8

 

 

  馬渕睦夫  ウクライナ危機の正体  71分

 https://www.youtube.com/watch?v=tOK3aC7_cwo&t=2618s

ウクライナ危機は2014年から始まる”ネオコン”対プーチンの闘いだ! 54分
https://www.youtube.com/watch?v=Cmnpn93FS9Q

 

 

 

 

  青山繁晴  ニュ-スの尻尾 「戦争は起きるのか」  49分

 https://www.youtube.com/watch?v=gbTjVYvRaHU

  青山繫晴 無能外交官は総入れ替え      35分

 https://www.youtube.com/watch?v=VvqxUFTeydE&t=1685s

  追記 青山繫晴  ウクライナ侵攻 日本独立   32分

 https://www.youtube.com/watch?v=zg2nQVNhwmU

 「これからどうなる?ウクライナと私たち」 28 分

 https://www.youtube.com/watch?v=R2kRAMFIJOY

 「核兵器危機は本物」 42分

 https://www.youtube.com/watch?v=Pn42EyLur4k

 

ウクライナ◯争を語る/渡辺惣樹先生と対談01 24分

https://www.youtube.com/watch?v=hOGi4X04LmQ

 


【ウクライナ侵攻】背後で暗躍する「黒幕」の正体【WiLL増刊号】 30分
https://www.youtube.com/watch?v=DfHVHp7BrZM

 


   ウクライナの歴史


    2022-2-20




    ス-パ-ヨットの制裁



 ウスマノフ氏の豪華ヨット(建造費が約850億円ともいわれている)日経新聞より


 米国はウクライナ戦争においてロシアのオルガルヒの所有するス-パ-ヨットを制裁対象として資産凍結した。

  米、ロシア富豪8人に制裁
  https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-04/R873I9DWLU7201

  オリガルヒとはソ連が崩壊して資本主義になっていく過程で国家の財産・企業を一部の人が占有したものだと思われるが、プーチンになってからそれが再改変されて彼を支える支持者になっていると云う。

 オリガルヒは塩野七生さんの「ギリシャ人の物語」オリガルキア(寡頭政)からきた言葉であることを最近それを読んだので知る。


  博多湾に停泊しているロシア豪華ヨット


 2018年に長崎にクル-ズした折に北九州沿岸に沖アンカ-していたロシアのスーパ-ヨットを見かけた。新門司マリ-ナにはテンダ-を寄せてゲストの乗り降りをしていた。 ロシアの富豪と聞き及んだが、今回の制裁の対象となり、日本に来れば資産保留になるのであろうか?


    2022-3-8







   第2次世界大戦とは何だったのか


       戦争指導者のたちの謀略と工作  渡辺惣樹 





 この本は表題で読者に想起させるものとは違っているように小生には思える。 著者が云う歴史解釈には「経糸」と「横糸」があり、その「横糸」をここではそれを書いたものである。歴史事件の連鎖とそれを読み解く政治経済思想や人脈のバランスをとる合理的推論を重視してきた著者は言う。

 それゆえに本書では「横糸」の興味深いことが書かれている。  
1. スペイン内戦は共産主義政府と反共産主義政府の戦いであった
2. 第1次世界大戦は局地戦で終わるところをチャ-チルの強引な介入によるものであり、第2次世界大戦は第1次が無ければ怒らなかった。また、日本にとってもトル-マンに原爆の無警告使用を勧めたのはチャ-チルであった。

3. ニュ-デイ-ル政策は世界恐慌からの脱出をめざした進歩主義的政策と賛辞した教育を受けたが、ソビエトの計画経済政策を真似た国家統制的手法であった。 おまけに、米経済の回復は、それによってではなくヨーロッパの戦端が開き、英仏に軍需品供給を始めた1939年9月以降のことである

4.  チャ-チルの娘サラとジョン・ウイナ-との不倫接待。義理の娘のパメラはハリマンと不倫した。2人の米国大物との不倫をチャ-チルは黙認した。その当時1941年の存亡の危機にあった英国は米国の支援継続を勝ち取った。

5.  不倫ネタが多いけれど、メキシコに逃れたトロッキ-は亡命の恩人のデイエゴ・リベラの妻・情熱の画家フリ-ダ・カ-ロと不倫した。 余談だが今のウクライナ戦争で取りざたされるネオコンは極右とされているが本質はトロッキストであるという声が聞こえてくる。

6.  桃色接待の話が続く……. ウエンデル・ウイルキ-(1892-1944)はルーズベルトと大統領選挙を戦った共和党の候補であるが小生には知らない人物であった。選挙中でも対立候補・ルーズベルトの国防予算の増額、徴兵制の提案を指示した人物である。選挙後はルーズベルトの支持者として活動した。その彼が1942年に重慶に入った。蒋介石の妻・宋美齢がウイルキ-をハニ-トラップした。 彼女はその後米国に招かれ野蛮な日本の中国侵略を訴えた。

7.  「米国の史家は,盧溝橋事件以降への拡大については近衛の失策というよりも、スタ-リンの工作の見事さに驚きを見せる」 「日華事変はロシアの工作が原因であって、近衛の外交はその結果である」と著者は述べる。 近衛は学生時代に共産主義に傾倒したこともあり、彼の周りには共産党支持者やスパイに取り囲まれていた。

 著者は徹底的に第1次資料を発見してはそれを読み込む歴史家である。 不倫ばかり取り上げているので下に思われるかもしれないがファクト・事実に沿ったものであろう。 最後に
 「好悪の感情は大切にしても、人物を善悪で判断しない」 「結果がどう出るか分からない不透明なときの判断を、結果を知っている者が批判するのは傲慢だ。ましてや善悪の判断などできるものでない」  と述べる。


       2022-3-13




   更新 郷土防衛隊構想



 01式軽対戦車ミサイル


 ウクライナ戦争が勃発して、自分の国は自分で守る気運が高まっているのではないでしょうか?

 歴史的転換期の時代になったようで、今までどうりのことでは済まないことが起ってきたのでしょう。

 1. 核の恫喝がなされるようになった今、非核三原則のままでよいのか?

 非核三原則は法律による規制ではなく閣議決定のものである。核の脅威に対してはアメリカの抑止力に依存することになっている。それがこの原則を持つ前提である。状況に変化が起これば再考すべきものである。
 ウクライナはソ連崩壊後に所有していた核を廃絶するに及んで米英露が安全を保障する約束になっていた。今回のプ-テイン恐喝にはその約束が守られないことが判明した。 果たして米国は自国へ核が落される覚悟の上に、日本のために核の脅威に抑止となる行動を取ってくれるかは不明である。


 2. GDPの1%の軍事予算で抑止できるのか?

 ドイツがウクライナ戦争が起こると、一夜にして軍事予算を倍以上にすることを決めた。 変わり身の早さがスゴイ。 3つのならず者国家に隣接している我が国は、冷戦の最前線にいることの自覚をもって行動すべき。臨時補正予算を組んで国防予算を倍増すべき。

 3. 国連は機能するのか?

 戦勝国による国際機関の国連・連合国は拒否権を持つ国の侵略には何も役に立たないことが見事に判明した。大国が絡んだ安全保障には貢献しない。


  日本の憲法の改正、核の見直し、軍備の拡大も時期を逸して間に合わないだろう。そのような情勢認識のもと、ウクライナの戦訓を、それにはまだ時期尚早で見極めできないかもしれないが、その資格を持たないであろう小生が敢えて述べてみます。現状の大きな変更なしで、多額の予算を使うことなく現実・実際的に行えるであろう。 首相の決断次第である。


    更新 郷土防衛隊構想

 1. 対戦車ミサイル、対空ミサイル、対艦ミサイルを毎年それぞれ1000基装備する。
  2-3日の講習で撃てるものを用意する。
 2. 同様に機雷1000基を毎年装備する。
 3. 攻撃的ドロ-ンを毎年1000基装備する
 4. 35歳-65歳までのの人に後備役制度を創設する。離職・定年などを迎えた世代に希望により家族を養える最低限の補償をしたうえで、1年 間の任期でこの任につく、 午前中は体力の要しない任務や装備品の知識や運用を学ぶ。 午後には再就職のトレ-ニングや自発的な啓発を行い 、就職活動をする。
 5. 18歳-34歳までの希望する若者には、予備役の制度を創設する。同じく午前中には予備役の勤務に就き、午後は自由な受験勉強や就職活動を 行う。 また、 国公立大学(学部。大学院)の授業料免除を得る。2年間勤務した者にはその他に最低限の卒業までの生活費を支給する。


   船中発策 郷土防衛隊構想    2012/06/19

  http://hayame.net/custom6.html#spb-bookmark-29


   以上とは異なるが、

 議論や時間を要するけれど、 1000発以上の核ミサイルの照準が日本に向けられている以上は抑止力としての3隻程度の原潜を配備・リ-スしてそれに備えることは、もう今となってはおかしいという人は少ないと小生には思われる。


   2022-3-17





       防衛増税


  ここに小生は「予算倍増計画」を2年前に掲載している。 ウク露戦争以来に国防予算倍増計画がマナ板の上にのぼり、その予算が実現しそうな現状である。 その内容は一部しか報道されていないけれども。 対艦ミサイルの射程の延進化とかトマホ-クの購入など良いものも見られるが、予算だけ大きく見せようと画策する、港湾施設の費用、海上保安庁の予算の組み込みなども報じられている。 ECの防衛予算の内容に順ずるような透明性のあるものと比較してその内容を精査する必要があるだろう。 名目予算の増大が目的ではない。

 10月にヨットで五島への秋巡航に出かけた。11月末に自宅に帰って、買い物をしたら、何もかもが値上がりしていて驚いた。ここ30年以来の物価の値上がりだ。 その中は便乗値上げもあるでしょう。

 ここで、来年の春までに給与を上げることで、今までのデフレ不況から抜けだせるチャンスの到来である、今は。 この30年の日本沈没の原因の一部は大蔵省・財務省にあるとも言えます。10%の消費税の値上げの分だけ確実に所得を減らして消費を減退させた。ここ30年で欧米は2-3倍の給与を増大させた。そのうち日本は現状維持どころか、給与は10%も減少したという。 ワンコインランチを食しているうちに欧米ではラ-メンが2-3千円もするといいます。 こういう現況を認識して打開する手だてを未だ見出せないのが我々です。

 下記のような最近の報道では毎年1兆円の増税が画策されています。 大蔵省・財務省のポチともいわれる首相が官僚の言うままに、足慣らしの発言をしています。 また、このチャンスを生かせずに再び過ちを繰り返すのでしょうか。

 

 

 【ぼくらの国会・第452回】ニュースの尻尾「防衛増税という病」

 https://www.youtube.com/watch?v=yawyvB9iQW4

 

 防衛財源、27年度以降は増税で年1兆円強 岸田首相表明 日経新聞

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA087RT0Y2A201C2000000/?n_cid=BMSR2P001_202212081815

 

  自民党会合で“怒号”飛び交う 岸田総理が表明「防衛費で増税」めぐり批判噴出

 https://news.yahoo.co.jp/articles/3a165ab7210b8d0da716d59c48c16d958a71247d


  【ぼくらの国会・第442回】ニュースの尻尾「防衛増税 反対で一致」 青山繫晴

  https://www.youtube.com/watch?v=FAF9l_Ly6iQ&t=708s  21分



      2022-12-10






 

            海上自衛隊 佐世保資料館

 


 大村に冬ごもりのために来春までヨットを置くことになる。 その係留作業が一段落したので、自宅に帰るまでの間にJRに乗り佐世保を訪れた。 このJR大村線は時間に1本程度の運航をしている。 大村駅より鈍行の佐世保行きに乗りました。 途中駅で佐世保まで特急に無料で乗り換えることが出来た。(JR佐世保線の早岐駅だったと思う) 

 佐世保に着き、観光案内所へ行く。そこで教えられて海上自衛隊の資料館を見に行くことになる。 そこには、江戸時代からの日本海軍の歴史が、模型艦船を多く使った展示により詳しく説明されていた。


  海上自衛隊佐世保資料館



 見学を終え、長いア-ケ-ドの繁華街、地方には珍しく現役の商店街であった、そこを抜けて佐世保駅に戻り、駅前に続がる港へ出た。  そこには米軍海兵隊の空母と間違うほどの揚陸艦2隻があった。 それらは事前配備の艦船であるという。 対中国の配備であると思われるが、まだ、緊張感は感じられなかった。

 佐世保軍港は戦前から西日本の最大のものと思っていたのだが、実際にはそれほど大きく感じられ無かった。 戦前は海軍工廠が付属しており、そこは今では民間の佐世保重工になっている。 工廠で多くの軍艦を建造しているのを目にすれば、違った印象を得たのかもしれません。




  立神岸壁にいる  米軍海兵隊の1隻目の揚陸艦、 米軍か,または自衛隊かの駆逐艦など




  国際タ-ミナルにいる海兵隊の2隻目の揚陸艦    ほとんど空母だなあ  



    2022-12-29


 

 
     新しい戦前

 

 タモリさん

   
 昨年に黒柳徹子の年末の番組に恒例のタモリが登場しました。 小生は途中から見ていて、その時の話題はテレビが茶の間に登場した時のエピソ-ドなどであった。

 その番組の中では「タモリ発言」・新しい戦前になる」を見ていません。 するどい嗅覚と直感を持っている彼のことですから、その波紋が世間に広がっているのでしょう。

  タモリ  来年は「新しい戦前になるんじゃないですかね」
 https://news.yahoo.co.jp/articles/26058d1be65d1bded3a7561dd96cdc80198f7103


 タモリの戦争とは何を想定したものだか分かりません。 考えてみてください。


 1. 日本が先の日中戦争のように望んで突き進んでいく戦争なのか? 
 2. 回避しようとしていても相手はそれを望まず、開戦に追い込まれていく太平洋戦争なのか? 
 3. 持っていた原爆は自主的に返還し、NATOへの加入ができないまま、「同盟も核もない国」ゆえに、自国への侵攻を許し、自衛戦争をせざる負えない ウクライナ戦争なのか? 

 まぎれもなく日本が置かれている戦争は3.なので それは憲法の第9条に合致したものである。 今の日本の現状が「武力を持って他国を脅かそうと考えている国」であると認識しているとしたら、その人の頭がどうかしているしか思えないでしょう。とんでもない杞憂と虚言である。

 ウクライナのような自衛戦争になり、それが正義の戦争であったとしても、勝利を得るとは限りません。勝利を得たとしても、核戦争にならなくても、最低でも10万単位の死者が予想されます。 理不尽な相手が戦争を起させないように押し止めなければなりません。 抑止力を築くために今回の防衛予算の増額となります。

 5年間で達成しようとする自分の都合だけの予算配分計画では自国を守ることはできません。相手がどう動くか予想できない。諸国民の公正と信義を勝手に期待しても、他人はこちらの期待と願望どおりに動いてくれるわけでは決してない現実がある。(ウクライナで分かったように)

 コロナ予算では100兆円を使ったと云います。それもコロナ増税をしないで。やりようによっては日本の財政はそれ位の懐があるということです。 それゆえに、思い切って効果最大の防衛予算を短期的に使えうことが出来る。 国民の支持のもとに為政者の決断次第だと思われます。

 現状のイージス艦のミサイルは、ミサイルの格納ボックスの中にはすべてが充足していないと云います。在るものを撃ってしまえば次は無いという恐ろしい状況です。 停泊中のイ-ジス艦の格納蓋を開けて見せる一般公開でもしたら良いと思われます。 また、北朝鮮でも戦争なら瞬時に大量のミサイルを撃ってく戦術を取ること、変速ミサイルが出現した今では、攻撃してくるミサイルを撃ち漏らして多数が着弾してくるこれらの現状を国民に知らしむべしです。 中国のように日本の30万以上の人口を持つ都市には核ミサイルの照準を合わせているという厳しい現状も知らせるべきでしょう。


     年初めの妄想・初夢


 1. アメリカからミサイル付きの原潜3隻をレンタルして自衛隊員で運航する。これが一番効果的。
 2. 南西諸島の機雷封鎖の演習と準備
 3. 緊急事態には60歳-80歳の予備役を投入、 そのためのシルバ-予備役の登録、今まで培った能力の登録、匍匐前進や突撃はできなくても役立つことがある。
 4. 中国海軍の揚陸艦に事前照準しておく、現在13隻 
 


  機雷封鎖


        2023-1-2

   
   おやすみバッハ ~心地よい眠りのための、バッハメドレー
   https://www.youtube.com/watch?v=JZZYkIRhwTg
  

 




       新型強襲揚陸艦 建艦計画

 



 佐世保に配置されている米国の強襲揚陸艦

        

 ウクライナはやっと独戦車・レオポルド2や米国のエイブラムスの供給を受けるとの報道がありました。 島国ではない内陸ウクライナは強襲揚陸艦を欧米に要求する必要性を感じていない、それを声高に要望することはないでしょう。

 日本で現在輸送艦と云い「おおすみ型」二艦があります。その後継として機雷母艦の機能追加する新型を計画しているようです。 上図のような5万トン近い強襲揚陸艦を作るものではないと思います。

 

 輸送艦おおすみ

 

 本来の意味の強襲揚陸艦は海兵隊を積んで敵地に敵前上陸を敢行するためのものです。 南西諸島に中○の上陸を先に許してしまったあとで、防衛のためとはいえ、領土回復の上陸作戦をするには,敵の4-5倍の戦力を投じなければ成功しないという作戦において、今後2隻程度の新型を追加しても、成功できるとは思われません。 

 

 いずも

 

 「いずも」と「かが」の2隻は現在軽空母への改装作業を進行中です。まだ、改装後に就役するのに数年を要します。 中〇の台湾進攻がそれまで待ってくれる保証はありません。 しかし、西南諸島の守備戦力を多くして駐屯させて、対艦ミサイルなどで敵の上陸作戦を遅延させている間にあいだに海空の戦力を使って敵を壊滅させる。そのための自前戦力として、新型強襲揚陸艦計画を変更して、新たな建艦は「いずも」型の軽空母2艦を作るべきではないでしょうか? 対潜や機雷母船機能の多機能機能を省略して軽空母としての短機能艦で良いと思われます。急いで作る必要あり。

 

   

   海上自衛隊の強襲揚陸艦計画が、ついに始動!新型艦は多用途になる模様!


  


      2023-1-28


 

 

 

      ウクライナ戦訓


 

  自衛隊多連装ロケットM270 MLRS

 

  露ウクライナ戦争では多数の戦車やヘリがロケット兵器により撃滅されている。ロシアが1週間もすれば勝利を得ると目論んだ戦争は1年にもなろうとしています。

 独ソ戦に勝利したソ連・ロシアはその勝利体験から70年余りに渡って、戦車を発展させて、その大量運用を要としてきた。 そのドクトリンをウクライナは戦車に対しての携行対戦車兵器により頓挫させることが出来た。 同じく、ウクライナは対戦車攻撃武装ヘリや航空機をステインガーなどの携帯対空ミサイルで撃墜し、自国の制空権を確保した。 ウクライナはロシアの培ってきた戦略・戦術を打ち砕いたと云えよう。

 成功体験は次の敗戦の伏線になるようだ。 他所事ではなく、日本でも日露戦争の勝利が、陸軍の白兵戦主義や海軍の大艦巨砲主義で米国に臨み敗れた。時間を経て他者の失敗を述べるのは簡単でしょう。すでに結果が判明した後のことであるから。

 現場からの情報を精査して、これまでのドクトリンを変更できる柔軟な思考の出来る指導者が大事だと云えるのでしょう。 旧軍の幼年学校からの士官や現在・自衛隊の防大からの士官の昇進の優遇をすることは、狭い専門家からの知見を採ることになり、大事とされる柔軟な思考をもつ士官の意見を採用されないことになる。 どちらかが大事ということでは無いのかもしれない、ベストミックスが大事と云うことなのでしょう。 それが出来る優れて偉大なリーダーを育て持ちたいものです。

  自衛隊では攻撃ヘリとMLRSを廃棄する報道があります。 その理由は、自衛隊のアパッチヘリはウクライナのような大平原の遮蔽物のない空では大きな損失を被り、MLRSはクラスター爆弾禁止条約の影響です。 日本のような山の多い地域では、まだアパッチは使えるし、MLRSはウクライナで活躍しているハイマースのようにGPS誘導のミサイルにすれば有効に使用できる、どちらも廃棄するにはモッタイナイです。

 つまらない事務的な制約で、まだ使える兵器を廃棄するのではなく、一時保管しておく制度の創設も必要となります。 自衛艦で退役となる艦艇は白く色を塗り替えるだけで巡視船に使用できます。少人数化の改装をするだけで良いと思います。                      ドイツのゲパルト対空戦車は退役して保管されていましたがウクライナに供与され武装ヘリやドローン攻撃に役立っています、目先にとらわれてはイケナイ。 ロシアではT62のような昭和の時代の戦車を再登場させています。 戦車が不要なのではなく、奪還作戦では必要とされています。昨日にはウクライナが熱望していたレオポルド戦車の供与が決まりました。  柔軟な思考が要求されるのでしょうね。

 

     ロシア軍大誤算:戦車キラーの攻撃ヘリが全く活躍できない

     https://news.yahoo.co.jp/articles/0de8a255048ea037ae2263b50906c59612026a6f


    2023-1-31  

 

    

 

            五島列島の防衛


 九州防衛関連地図



 ヨットで日本沿岸のクルージングしていると、安全保障についてボケの合間に爺が正気に戻ったようなものであるかもしれない、何かに気が付いたり思いつくことが有る。 特にウク戦争や隣国の圧力が強まっているときには。


 作秋は五島列島を周航した。五島への航空便は福江島への航空便しか今は無い。かっては小鹿島と中通島・頭が島への航空便があったようだ。どちらも800mの飛行場がある。 上五島空港は頭が島天主堂が世界遺産に登録されてそこへの車の移動を制限するために、この飛行場の駐車場で車を止めおいてシャトルバスに乗り換える場所として利用していたが、今回にヨットで訪れてみると、予約が必要かもしれないが自家用車は直接教会に入ることができるようだ。


 海上自衛隊は「いずも・かが」の軽空母への改造工事を行っている。 F35の垂直離陸タイプを購入してそれらの艦に載せて運用する計画である。 陸上基地は宮崎の新田原に置くようである。五島列島は奄美、沖縄、宮古、石垣の各島と同じように南シナ海の再前線に位置する島となる。

 五島にあるこれらの使用されていない空港は速やかに安全保障に貢献する空港として考えるべきではないでしょうか? これぞ不沈空母そのものである。滑走路は短いけれどF35Bの運用には満足のゆくものである。 対空対艦ミサイル部隊と守備隊を置く必要もあろう。

 福江島にはレ-ダ-基地がある。 ウク戦争で判明したように戦争の前哨戦で真っ先にレ-ダ-基地は攻撃を受ける。ここにも動揺の部隊が必要であろう。また、玉之浦にはかって中国漁船大量に避難してきた良好な泊地がある。 現在建造中の哨戒艦の基地を置いてはどうだろう。



 

 

 

 

  小鹿島空港

 

 

 

 上五島空港

 

     2023-2-09





        日中友好侵略史   門田隆将さんによる

 

 

 

 

 過去の日本の首相や現役の外相が中国のハニートラップにかかったと云われている。現実にそんなことが起こるのか?というようなマユツバ話のように聞こえます。

 高橋洋一さんによると、中国に行ったときに、自分の好み女性を彼らは事前に調べて、現地でそれに合わせた美人を差し向けて来たと云ったエピソ-ドを話されていた。 彼が大蔵官僚の地位も高くない時代のときである。 高位の政治家ばかりではなく、公務員ですら中国に狙われているのである。 今では中国出張には妻を帯同して行くようにとのセオリーがあるようだ。

 日中国交回復の行われた小生の20代の時、当時にニュ-スで聞き覚えのあることが、この本の半数以上を占めて詳細に語られる。そうだったのかと認識を改めさせられる。 当時の若いころは魯迅やスノーの本を読んでおり、中共の指導者をスゴイと思っていた。何千万の人民を殺していたとは知らなかった。いわゆる洗脳されていた自分があった。

 中共のウイグル人の弾圧の非難国会決議をぼやけたものしかできなかったことを踏まえ、与党自民党や公明党のなかに親中議員が多数を占める事態が明らかになる。他書のアンドリュ-・トムソンも中国の侵略を警告している。 豪州は中国によるサイレント・インベーションに気が付いて路線を変えた。

  あと2年もすれば中国の台湾進攻が起こるのではとよく聞くようになった。 満足な対処ができないで、その事態になったことを思うと恐れるばかりである。

 

 中国の工作にハマった政治家・言論人

 https://www.youtube.com/watch?v=smI-mmMCkzY

 実名暴露?中国「日本侵略」に協力した日本人たち【WiLL増刊号】

 https://www.youtube.com/watch?v=V8Yr5E41LB4 

 

       2023-9-10


 

 

 

  軍事安全保障 top






   

イラク戦争の参戦国  準備中

  湾岸戦争 1990年8月-1991年2月
イラク戦争 2003年3月-8月

 湾岸戦争は国連安保理の決議に基ずくものでしたが、イラク戦争はアメリカ主体の有志
連合が軍事介入した。

      イラク戦争戦死者数

 アメリカ     4065名
 イギリス      176名
 イタリア       33名
 ポーランド     23名
 ウクライナ     18名



 





 





    満州事変   緒方貞子著   準備中
        政策の形成過程

                            

  












1930年代の海外侵略   準備中

 ウクライナの今回の紛争で1930年代の海外侵略に似ていると言われています。


 1935   イタリアのエチオピア侵攻 独のザール併合


 1936   独のラインラント進駐   スペイン内戦(独伊ソ連陥入)


 1937   日中戦争


 1938   独のオーストリア併合  独のズデーデン併合


 1939   独のチェコスロバキア解体  伊のアルバニア併合
。        


 













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はやめ